日本の最低賃金は、ゆっくりですが徐々に底上げされています。
一番高い東京では、最低賃金は1時間あたり958円です。
法律は絶対ですから、どの企業もアルバイトの採用において最低賃金を割る事はありません。
しかし、正社員の場合は『サービス残業』や『みなし残業』『固定残業代』を悪用することで最低賃金以下で働かせる…という事が可能です。
サービス残業は、残業をしても賃金が支払われない違法な労働です。
タイムカードを切らせてから作業をさせるなど、やり方は露骨なものから、残業時間を改ざんする手法もしばしば行われます。
みなし残業と固定残業代は「残業はこれくらいだろう」と先に見積もって、給料に残業代を含ませる手法です。
みなし残業よりも労働時間が多いと、結局、サービス残業と同じタダ働きになり、賃金が低くなります。
正社員は雇用の面でアルバイトや派遣社員よりも恵まれているので、そう簡単に辞められません。
ですからサービス残業を強いられても「我慢するしかない」と判断する人が多いのです。
しかし、時給換算して1時間あたりの時給が最低賃金以下になるようであれば、早めに転職をした方が良いです。
なぜなら、今後、そういった違法労働で利益を上げる企業は経営が危うくなる可能性が高いからです。
ブラック企業は今後、人手不足で経営悪化に追い込まれる
サービス残業を強いたり、みなし残業を悪用して最低賃金以下で人を働かせる経営手法は、不景気だったリーマンショック以降の日本(2008年~)では有効な経営手法でした。
求人が少ないので、たとえブラックな労働環境でも人は集まりましたし、正社員になった人はそう簡単に辞められない状況だったので、人手不足の恐れはありませんでした。
しかし、現在は団塊世代の退職と少子高齢化の影響によって求人倍率が逆転し、どこも人手不足です。
そのため、最低賃金以下になるようなブラックな労働環境の会社から、まともな会社への転職が非常に活発になっています。
その傾向が露骨に出ているのが飲食業・小売業・介護業です。
サービス残業や長時間労働が問題になっている上記のブラック業界から、一気に人材が流出しています。
その結果、ブラック企業は人手不足 → 残った従業員にしわ寄せが来る…という負のスパイラルが起こります。
最低賃金以下で働いている正社員の方は、今すぐ転職しないと、こういった負のスパイラルをモロに受けてしまい、低い賃金で長時間労働を強いられてしまいますよ。
最悪の場合は倒産!
人手不足が止まらないと、最終的に行き着くのは倒産です。
人手不足による中小企業の倒産は、2017年は前年度の2倍になっています。
今後は、労働者に選ばれないようなブラック企業は、人手が集まらず倒産していくでしょう。
もし会社が倒産してしまった場合、そこに居残った人は強制的に失業です。
最低賃金以下で働かされて、最後は倒産で失業…なんて最悪ですよね。
この人手不足の流れは、しばらく続くでしょう。早い段階で、サービス残業やみなし残業を強いる会社から脱出して、人手不足になりにくい優良企業に転職する事が必要不可欠です。
賃金や休日をしっかり提供する会社が生き残る
これまで、日本では『正社員を安く使い倒して利益を上げる』という手法がまかり通ってきました。
その結果、ブラック企業が増えて、過労死や鬱病による退職が起こっていました。
しかし、時代は代わり、ようやく賃金や休日をしっかり提供するまともな企業が日の目を見るようになりました。
長い目で見た時、ブラック企業に我慢して勤め続けるより、思い切って転職をして良い企業にいった方が得ですよ。
目安としては『年間休日120日以上』『残業月20時間以内』といったところでしょうか。
求人の年間休日が120日以下ですと、普通より休みが少ないのでキツいかもしれません。また『完全週休二日制』ではなく『週休二日制』となっており土曜日出勤がありの求人も要注意。
週1日休みですと、労働環境が悪いブラック企業の可能性が高いので、なるべく避けたほうが良いでしょう。
転職エージェントを活用して効率的に転職しよう
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