「飲食店を辞めたい…」
と悩んでいる人は多いですが、辞めた後に何をすればいいかわからない、という事で退職に踏み出せない人もいます。
飲食店の経験は『コミュニケーション能力があれば出来る単純作業』と思われているフシがあり、転職市場ではあまり強みにならないと言われています。
実際、飲食店から他業種に転職するのは難しく、40代以降になると正社員への転職はほぼ無理です。
そのため、40代で飲食業界を辞めた人は、自分でカフェやレストランを開く進路を取ります。
しかし、20代・30代であれば転職のチャンスはあります。
「もう飲食店の仕事をやめたい」と思っているなら、早めに転職をすべきです。年齢が若いほど転職の可能性は広がります。
今回は、飲食店をやめたい人向けに転職のコツを紹介します。
飲食店の仕事は長く続けられない
飲食店の仕事は、立ち仕事で肉体への疲労が大きいです。
しゃがむ動作も多く、足腰へのダメージが蓄積して腰を痛めてしまう人も少なくありません。
また、労働時間も長く、アルバイトの穴埋めで休日出勤する事も多いですね。休日は月に2日~4日と非常に少ないです。
1日の労働時間12時間 × 休み月4日以下となると、かなりの長時間労働になり、体調不良や鬱病のリスクが高まります。
飲食店の仕事をしていたら、鬱病になって退職してしまった…というケースは非常に多く、問題になっています。飲食産業の場合、東証一部上場の大企業でもそういった労働問題が起こります。
飲食店に勤めていると、せっかく結婚して子供が生まれても、子供と全然話す時間がない…なんて事も起こります。
子供がいると、転職を躊躇してしまいますが、子供がいても転職は出来ますし長期的に見たら、子供が小さい内に転職した方がメリットがあります。
子持ちの転職体験談は下記の記事が参考になります。
参考:子供が生まれるけど会社を辞めたい人へ。0歳の子供が居たのに転職を決めた僕の体験談
若い頃は給料も高いので何とか続けられるかもしれませんが、将来の事を考えれば、どこかで別業種に転職するのが正解です。
店舗勤務上がりの店長は本社勤務になれない!
「店舗勤務はキツいけど、出世して本社勤務になれば楽になる!」
と希望を抱いている人もいますが、基本的に店舗勤務から本社組になることは出来ません。
本社勤務のマーケティング・企画・経理といった職種は、基本的に中途採用組で固められています。
元銀行員や元大手企業の大卒組で席は埋まっており、店舗上がりの店長が本社まで登りつめるのは不可能です。
鳥貴族など一部のホワイト企業であれば、アルバイト~店長からの本社勤務も可能ですが、極一部です。
通常の飲食業では、本社組~経営陣に成り上がることは不可能です。
なれてもエリアマネージャー止まりで、労働時間やキツさは店長時代と変わりません。
上から叩かれ、現場から突き上げを食らう一番キツいポジションです。
そして、長時間労働によって疲弊して、本社に配属されることなく辞めていく…というのが現実です。
本社組まで出世することを夢見ている人は、目を覚ましましょう。
本社の席は、大卒の中途採用組に埋められています。現場採用と本社採用は別枠なのです。
飲食店の経験を活かせる仕事は?
「飲食店の経験を活かした仕事に転職したい」
という人がいますが、結論から言うと、まったくの別業種に転職する場合、未経験の転職になるので経験をそのまま活かす事は出来ません。
経験を活かすのではなく、飲食店の仕事で得たスキルや仕事への取り組み方、工夫をアピールした方が、内定が出やすいでしょう。
例えば
「野菜を素早く切り分けることが出来ます」
とアピールするのではなく
「在庫管理を担当しており、その日の天候や過去のデータから消費量を推測して、廃棄を減らす工夫をしてきました」
といったようなスキルをアピールするのです。
野菜を切り分ける、というスキルは、例えば事務や営業では役に立ちません。
しかし、在庫管理をしていた、というアピールは飲食以外の仕事でも応用できます。
未経験の転職をする場合は「転職先でも応用出来る、前職で身につけたスキル」をアピールして内定を狙いましょう。
おすすめの転職先まとめ
飲食店から転職するなら、下記の職種がおすすめです。
営業
営業は未経験でも内定が出やすい職種です。
飲食店で鍛えた接客スキルが応用出来ます。
営業は、メーカーの営業であれば土日祝日休みなので、飲食店よりもずっと休みが増えます。
歩合制の営業ですと、給料が安定しないので注意して下さい。
ビジネスマナーや営業独特の接待文化など、飲食店の仕事とは文化が異なります。
法人相手の営業の場合は、特に飲食店での接客とは違うので注意が必要です。
個人相手の営業ですと、接客業のスキルが十分に活かせます。
販売業
飲食店と最も親和性があるのが販売業です。
携帯販売や化粧品販売、ウォーターサーバーの販売など、個人営業に近いスタイルで、接客のスキルが活かせます。
ただし、立ち仕事が多く、年収も飲食店より低い傾向にあるのが弱みです。
内定は出やすく、40代以降もマネージャーとして働く道がありますので、飲食店よりは将来性があります。
大手企業の販売職であれば、飲食店より安定していると言えるでしょう。
工場
製造業はいま、人手不足です。
そのため飲食店など接点のない業種からの転職者でも受け入れてくれます。
工場は、肉体労働でキツいと思われていますが、実は休憩や休日がしっかりしています。
労働組合があり、安全第一が基本なので飲食店のように長時間労働は出来ないのです。
40代以上の労働者も多く、年をとっても続けられる仕事です。
機械や重機の扱いなどを覚えれば、手に職になるのでその後の転職も楽ですよ。
その他の職種も『未経験OK』の求人なら応募可能です
上記以外にも、事務職やビルメンテナンスなど様々な仕事があり、未経験OKの求人なら応募可能です。
参考:定時で帰れる楽な仕事『ビルメンテナンス』に未経験で転職する方法。ビルメンに就職するコツと仕事内容、年収などまとめ
今は団塊の世代が退職し始めた事で、どこも人手不足になっており、未経験でも他業種に入り込めるチャンスです。
ただし
「飲食店の経験を、次の仕事場でどう応用するのか?」
「飲食店では、どんな工夫をして売上に貢献していたのか?」
といった自分の強みをしっかりアピール出来ないと、内定は出ないので、まずは履歴書と職務経歴書に書くべき自身の実績・強みをしっかり考える所から始めましょう。
自分の強みが分かれば、あとは面接対策を行い、応募あるのみです。
10社以上に応募するつもりで積極的に挑もう
飲食店からの転職では、2社~3社に応募するだけではダメです。
気になった求人は片っ端からチェックして、応募していきましょう。
出来れば10社以上に応募して、手数を増やすことが大切です。
というのも、未経験の転職ではライバルも多く、倍率が5倍~10倍になる事も多いです。
ほとんど同じ職歴・年齢でも、ちょっとした差で合格・不合格が分かれてしまうため、未経験での転職は運も絡んできます。
なるべく早く内定を確保するためにも、なるべく応募数を増やしておきましょう。
内定は断る事も出来るので、気軽に応募していくことが大切ですよ。
面接も、場数を踏んでいけば慣れていきますから、気になったらとりあえず受けてみる姿勢が大切です。
転職エージェントを活用して効率的に転職しよう
転職活動は、書類作りに求人探し、自己分析、面接対策までやる事が盛り沢山です。
これだけ色々課題があると、何から始めていいのか分からないですよね。
そこでオススメなのが、転職エージェントを使って効率的に転職活動を行うことです。
自分にあった求人選びや、面接ノウハウの会得、書類の作り方などは、プロに教わるのが一番効率的です。
特に在職中に転職する場合は、細かい作業はプロに任せた方が楽です。
転職エージェントは、無料で利用できて、あなたにあった優良な求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは求人を出している会社から報酬を受け取っているので、利用は無料です。
転職エージェントに登録すれば、書類作成から面接ノウハウ、求人の選び方まで、転職のプロから直接アドバイスが貰えるので、転職で失敗する確率を下げることが出来ます。
メールでのやり取りが基本なので、会社にバレる心配がありません。エージェントとの面談も完全個室で、バレないよう最新の注意を払ってくれます。
また、エージェントは会社の内部事情に詳しく、例えば激務な会社や、離職率の高い会社などは事前に言及してくれます。
そのため、予め「残業時間が月10時間以下の会社を希望」など言っておけば、それにあった求人に絞って紹介してくれます。
転職初心者や未経験業種への転職にもしっかりサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもグッと効率的に転職が出来ます。転職で失敗しないためにも、転職エージェントを活用するのが一番ベストな方法です。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
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また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
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DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
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