日本は諸外国に比べて有給が取りにくい、いわゆる「社畜」社会だとよく批判されています。
有給は会社員の権利ですし、別に理由なく有給を取っても良いとは思うのですが、それでも日本で働いていると有給を取る社員にムカつく事があります。
なぜ有給をたくさんとる社員はムカつくのか?
理由はシンプル。
「有給で休んだ奴の分の仕事を、他の誰かが肩代わりする必要があるから」
ぶっちゃけ、これが全てです。
今回は、
なぜこんな事が起こるのか?
有給を取ることで周囲はどんな被害を被るのか?
という点について深掘りしていきましょう。
有給を理由もなく6日取った社員がいた
私が総務で働いていた時、6日間の有給を取った社員がいました。
うちの会社はホワイト企業だったので、有給は申請すれば認められる文化でした。
しかし、その社員は普段から権利意識が激しく、ぶっちゃけあまり仕事をしない(特に雑務は絶対やらない)人だったので、部署内が「出たよ」とイラッとした空気になりました。
その人は営業事務だったのですが、その人が休んでいる間に発生した営業事務の仕事は、ほぼ部署内の人間でカバーしました。
その人の穴を埋めるために残業もしました。
そして有給明け。
その人は仕事に戻りました。
彼に残業を頼んだ所「出来ないです」といって帰っていきました。
その時は業務がたて込んでおり、皆が残業やむ無し…といった状況だったにも関わらず、です。
さすがに全員イラッとしました。
上の人にブーブー文句を言った所「じゃあ、これから有給は俺が通さないようにするよ」と言って、新たな秩序が生まれました。
全員が平等に有給が取れなくなりました
まるでとんち話のようですが、不公平感を無くすために誰もが有給を簡単に取れないようになりました。
有給を取ろうとすると、法律違反にも関わらずNoと上司が言うようになったのです。
それでも権利を執行しようとすると、ボーナス査定を落としたり、社員からハブかれるようになりました。
ある意味では一件落着ですが、よくみると一人の空気が読めない人のせいで状況は最悪になったとも言えます。
こういうことが起こり得るからこそ、有給をたくさん取る社員はムカつくし嫌われるのです。
権利を主張するのは良いが俺には迷惑をかけないでくれ
別に誰が有給を取ろうとかまわないけど、俺には迷惑をかけるなよ。
というのが、社員の本音だと思います。
しかし、社員一人が抱える仕事が幅広い日本では、他の人に迷惑をかけずに有給をとるのは難しいです。
最近は有給が取れない事に対するアンチテーゼな意見が多いですが、有給を取ることで誰かに負担が生じる現状、どうしても「有給を取る奴はムカつく」という価値観が消えることはないでしょう。
特に仕事ができない、普段迷惑かけてるのに有給をガンガン取る人は、みんなこう思ってます。
「ウザいから、さっさと辞めてくれ」
こうして、大人のイジメは生まれるのです。