転職あるいは退職をしたいけど、親に反対されている…という人は意外と多いですね。
特に、過保護な親を持つ人ほど「せっかく良い所に就職したんだから、辞めるなんてもったいない!」なんて言われて、転職や退職を反対されるケースが多いです。
しかし、どんなに堅い職業や大企業に入社出来たとしても、それがあなたにとってのベストな働き方とは限りません。
「思っていた仕事と違った…」
「本当にやりたいことが出来た」
「もっと刺激的な、新しい仕事にチャレンジしたい!」
そんな風に野心を持ったり、あるいはネガティブな感情を抱いて、転職や退職に心惹かれる人は大勢います。
しかし、地元を出て銀行に就職したケースや、安定した企業に就職したケース。あるいは、まだ勤め始めて間もないケースなど、親に転職・退職を反対されることは多いもの。
価値観の古い親は「大企業=安定」「公務員=安定」「正社員=安定」など、なにかと情報が古いもの。田舎住みの親ほど、情報源が井戸端会議だったりテレビや新聞だったりと、思考が凝り固まっています。
はっきり言います。
そんな太古の化石に等しい親の言うことを聞いても、絶対に幸せにはなれません。
かのホリエモンも、親に「コンビニを開業をしたい」と言い寄られて困った事があるそうです。
コンビニ経営なんて、サラリーマン上がりの親父が出来る商売ではなく、さらにフランチャイズなら、よほど上手に経営しない限り搾取されるシステムです。
それをパッと手を出してしまうほど、親世代というのは情報弱者なのです。
しかし、現代の日本人はすべからずして、学校教育において
「親の言うことはちゃんと聞きましょう」
「親を大切にしましょう」
なんて言われて育ったものですから、親に反対された時に「やっぱり考え直すべきか…」と転職・退職に対して弱気になってしまいがち。
あなた達は、いつまで「良い子」でいるつもりですか?
親の言うことをちゃんと聞く良い子は、子供のころはそりゃ褒められますよ。
しかし、大人になって就職して、自分で自分の道を選ぶ年齢になったのなら、そろそろ親離れをして自立しなければいけません。
どんな仕事に就くか。どんなキャリア、働き方、ひいては人生をどう描いていくかを決めるのは、あなた自身です。
今回は、転職・退職を考えているけど親に反対されて迷っている…というひ弱なおぼっちゃん、お嬢さんの目を覚ますための説教をします。
いつもより過激な口調ですが、これくらい「べらんめえ口調」じゃないと洗脳が解けないと思いますので、無礼を承知でガンガンいきますよ。
1:親を信じている真面目ないい子ほど苦しい思いをする
あなたは親を信じていますか?
まぁ、よほど家庭環境が悪く親子関係が悪化していない限り、それなりに親を信じている人が大半だと思います。
もちろん、親子の信頼関係は大切です。
家族はかけがえのないものですし、いざという時、頼りになるのは家族ですから。
しかし、親を信じる事と、親に人生の主導権を握られているのは別の話です。
昨今は大学生の就活においても、親がでしゃばる時代です。
親が出てきて、就職先にあーだこーだ口を挟み、学生の方も「いいところに就職して親を安心させたい」などと、自分より親のことを優先してしまっているような人もいます。
就職は、親のためにするものではありません。
あなた自身のためにするものです。
そして、就職・仕事というのは金を稼ぐビジネスに携わるということ。
公務員などを除いて、民間企業に就職するのであれば、それが大前提です。
そして仕事をこなしていく過程で、結果を出しキャリアを築き、賃金とやりがい、休暇、将来の展望など総合的な点を評価しながら、自分の人生を描いていく…
それが就職と、その後のキャリアプラン、ライフプランです。
ところが、ここに「親」という価値観が入ってくると、おかしなことになります。
就職すると、様々な「こんなはずじゃなかった」というイレギュラーが発生します。
とりあえず就職してみたらミスマッチだった。
やっぱりベンチャー企業でバリバリ仕事がしたかった。
上司との人間関係が上手くいかず、ストレスが限界…
そうなった時、転職や退職といった行動を取ることで軌道修正を行う必要が出てくるのですが、ここに「親に反対されたから、軌道修正出来ない」というストッパーが入ると、一発で身動きが取れなくなってしまいます。
親の世代は、終身雇用制、正社員至上主義といった古い価値観で止まっています。
とにかく会社にしがみつけ。転職するなら内定を取ってから辞めろ等々。
的はずれなアドバイスをしてくるケースが非常に多い。
これまで親を信じてきたいい子ほど、親のアドバイスに背くことは「悪いこと」だと思ってしまい、けど転職・退職したいという本心とのジレンマで苦しむことになります。
はっきり言います。
バカじゃねーの!?
失礼、自分で自分を縛っている人はバカじゃなくて、マゾですね。
バカでもマゾでもないなら、あなたは洗脳されているのでしょう。
洗脳というと大げさですが、思い込みと言い換えればしっくりくるかもしれません。
子供の頃から「協調性を持ちなさい」「他人に迷惑をかけちゃダメ」「親の言うことは聞きましょう」などと社会や大人から洗脳され続けて、未だにそれが解けていない。
要するに、悪い意味で『真面目』過ぎる…それが、あなたを苦しめている最大の要因です。
2:親や友人のアドバイスは聞くな!大切なのは自分の意思です
仕事を辞めたい、転職したいと思うなら、親や周囲が何と言おうと動くべきです。
親に背いたら、親に嫌われる? ガッカリされる?
親はそれほど、あなたの人生に興味を持っていませんし、いざ、あなたが失敗しても責任を取ってくれません。
意外ですか?
残念ながら、人間は自分の人生を一所懸命生きるので精一杯なのです。
親であろうと、友人であろうと、実はそこまであなたの事を気にしていません。
もちろん「退職するか迷ってる…」「転職しようか悩んでるんだ」と言えば、相談にのってくれるでしょう。
しかし、それだけです。
あなたが仮に親や周囲の反対を気にして現状維持しても「そっか~。まぁそれがいいよ」と適当な返事をするだけで、責任は取りません。
もし仮に、あなたがパワハラを受けていて、皆のアドバイスを真に受けて我慢して勤め続け、最終的に鬱病になってしまったとしても
「どうして早く辞めなかったんだ」
と無責任な言葉を投げかけてくるでしょう。
まぁこれは極端なケースですが、とにかく親にせよ友人にせよ、第三者のアドバイスは基本的にテキトーです。
心の底から心配してくれる親友であっても、悩みを聞くことは出来ますが、さすがに転職までお膳立てすることは出来ません。
運良く社長クラスの親友がいるなら別ですがね。
転職・退職といったキャリアに関する進路は、自分自身の意思で決めなければならないのです。
親に反対されてるから、転職が出来ない?
人事からすれば「なめんなよ」って感じです。
こっちは真剣に金を稼ぎ、ビジネスで社会をより便利にしようと動いているのです。
親にあーだこーだ口挟まれて、おどおどしている人材なんて、どこも欲しくありませんよ。だって自立してない子供そのものですからね!
自立していない人間にとって、転職はキツいですよ。
転職は自己PRをしっかりやらなければいけませんし、将来、どんな働き方をしたいのか。自分を雇うことで会社にどんなメリットがあるのか、自分を売り込んでいかなければいけません。
自分の頭で考え、自己分析し、さらに売り込み方も学ばなければ、転職というフィールドにすら立てないのです。
中途採用はどこも同じです。
自立した社会人であることが、第一条件です。
親の介護とかなら分かりますが、親に反対されてまして…なんて言う人材が面接に来たら、一発で落としますよ、人事は。
そろそろ、親の洗脳から解き放たれましょうよ。
親を説得するのも良いですし、無理そうなら無視してしばらく連絡を断っても構いません。
親とは距離を置いて、自分の頭でゆっくり考えてみましょう。
難しいことではありません。
頭をクリアにするのです。親に言われてきたことは、一旦全て捨てる。
大企業が一番とか、会社には3年勤めろとか、マジメに働けとか…
そんなもん、どうでもいいんです。
真面目であることは美徳ではありません。むしろ、真面目な人ほどストレスをためこんで壊れてしまったり、とんでもない失敗をしでかしたり、思い込みで暴走したりするリスクが高いのです。
まず、今ある価値観、常識をゼロにすること。
それから、転職や退職について、今一度検討してみましょう。
3:転職エージェントに相談してみよう
一番良いのは、第三者のプロに相談して、キャリアカウンセリングをしてもらう方法です。
親や友人ではない第三者で、キャリアのプロに相談するなら、転職エージェントが一番です。
転職エージェントは無料で利用できて、キャリアカウンセリングや転職のノウハウを指導してくれる求人サービスです。
キャリアカウンセリングの後、あなたにあった求人を厳選して紹介してくれるので、転職に対するイメージがグッと具体的になります。
転職に関する疑問や「こんなキャリアプランを考えているんだけど…」と具体的な相談も出来るので、転職・退職に悩んでいる人ほど利用価値のあるサービスです。
転職エージェントのキャリアカウンセリングでは、カッコつける必要はありません。
まったくもって無茶なキャリアプランであっても、エージェントは真剣に聞いてくれますし、実現性を検討してくれます。
「地元の銀行を辞めて、東京でベンチャー企業に入りたい…」
といった無茶振りでも、エージェントは素早く動いてくれます。東京のベンチャー企業の求人を持ってきたり、具体的にどんなベンチャー企業に入りたいのか? どんなポジションがいいのか? など細かく話を詰めてくれます。
親に相談するよりもずっと有益な話が聞けるので、もし親に反対されて困っているようなら、まず転職エージェントに相談して転職のイメージを具体的につかむことをオススメします。
自分の中で転職のイメージが固まれば、親があーだこーだ言ってるのが「アホくさい」事に気付けるでしょう。
転職エージェントは大手2社を押さえておこう
どの転職エージェントを使えばいいのか? という点ですが、まずは大手2社を押さえておくのが一番です。
大手2社とは、リクルートエージェントとDODAです。
リクルートエージェントは求人数9万件、DODAは8万件を抱えており、業界のトップ2です。
第二新卒からミドル(30代~)の転職まで対応しており、大手企業の関連会社など安定した優良求人を抱えています。
転職エージェントを利用する企業は財政的に安定した会社が多いです。なぜなら、エージェントを利用するためには審査がありますし、広告コストもそれなりにかかります。
それだけの投資をして人材を採りたい!という会社の多くは、待遇が手厚く、長期的なキャリアを持って育ててくれます。
もちろん即戦力を歓迎している会社もあり、年収アップの転職にも対応しています。
ハローワークや求人雑誌などは、広告コストが安く(ハローワークは無料)粗悪な会社の求人も多いです。安く人材を雇って使い叩こうというブラック企業もあり、オススメ出来ません。
転職エージェントでは、そういった使い捨て前提の大量採用の求人が少ないため、優良求人に絞って吟味することが出来ます。
さらに、転職エージェントが優良求人の中から、あなたのキャリアにあった求人を選んでくれます。
求人選びにかかる時間的コストは大きいですから、そこを大幅に省略出来るのは嬉しい点です。
大手2社では選択肢が豊富で、かつエージェントが厳選してくれるので現職の不満点をしっかり伝えることが出来れば、満足のいく求人に出会える確率がグッと高くなりますよ。
ただし、エージェント大手といっても担当者の性格や質は人それぞれですから、もし担当者と意見がマッチしない、どうも信用出来ない…と感じたら、別のエージェントを利用して自分にあった担当者を見つけるようにしましょう。
転職エージェントはプロですが、だからといって全てのエージェントがあなたに合う、あなたを理解してくれるとは限りません。
大切なのは、サービスを上手に利用することです。
「うーん、イマイチだな…」と思ったら、素早く尻尾切りして別のサービスに切り替える。これが大事です。
実際、私もリクルートエージェントを利用していた時、担当者のレスポンスが遅かったので途中でDODAに切り替えました。
その時は、DODAの担当さんが非常に良い人で、私のキャリアにあったアドバイスや求人紹介をしてくれたので助かりました。
このような経験から、一番オススメな選択としては、大手2社を同時に利用して、自分にあっている方をメインとして活動する…というスタイルです。
DODAとリクルートエージェントを利用するには、下記の公式サイトの登録ページから自身の情報を登録します。
その後、エージェントから電話あるいはメールで連絡が来るので、面談日を決めてキャリアカウンセリングをして、そこから求人のオファー&応募という形になります。
どちらも一度登録してしまえば、あとは書類を作る手間なく転職活動が出来るので、上手に利用して転職を効率的に進めることをオススメします。
プライドを捨ててバカになろう!
転職・退職で迷っている人の多くは、プライドが高く、世間体や親からの評価を気にしすぎているケースが多いです。
しかし、この記事でも言った通り、他人はあなたのことをそこまで気にしてませんし、責任も取ってくれません。親や友人であってもです。
迷いを吹っ切って幸せになるためには、常識や世間体、他人の評判といったものを一度リセットして、バカになって素直に自分自身と向き合うことが大切です。
自分が今、本当にやりたいことは何か?
今の会社で耐えること? それとも別の仕事にチャレンジすること?
心のなかで、自問自答してみましょう。
現状を変えたいと思っているのであれば、まずは行動です。
転職エージェントに登録したり、退職後のプランを描いたりして、自分の未来としっかり向き合っていきましょう。