製薬会社の営業職である「MR」。
かつては自社の薬を売り込むために、医者を過剰接待しなければいけない「激務高給」の営業職でしたが、現在は接待が法律で禁止されたため、一般的な営業職に変わりつつあります。
扱う商品が薬なので、知識を常に仕入れ、学ぶ必要がありますが、驚くべきはその年収の高さです。
MRの年収は、入社1年目でも500万以上。ベテランになれば年収1000万を超える人も多いです。
MRとして働く人は「医療業界は辞められないよ。他の業界の営業職に比べたら楽過ぎる」といいます。
なぜMRの年収はここまで高いのでしょうか?
そして、なぜ他の業界に比べて楽と言えるのでしょうか?
今回はMRの年収の高さと、転職先にオススメの理由を紹介します。
商品(薬)の値段が国に守られている
通常の商品は、常に市場原理によって価格が変動する仕組みになっています。
ライバル企業が安値の商品を販売したり、供給が需要を上回ってしまうと、物の値段が下がってしまい、結果として営業が難しくなったり企業の収益が減って、給料が減ったりします。
一方、薬品は厚生労働省が価格を決定します。
薬は必需品ですから、値段の吊り上げや、逆に不当な値下げ(ダンピング)があると国民の生活に大きな影響があるので、厚生労働省が一括して決めているのです。
これを「薬価」と言います。
薬品メーカーの利益率が高い理由は、この薬価が守られている事が最大の理由なのです。
言ってみれば、これは商品を作る売値が一定であるようなもの。売値が一定なら、あとは原価や卸値を調整すれば利益の計算が簡単に出来ます。
そして残りは販売する量、つまりMRがどれだけ薬を売ってくれるかで薬品メーカーの利益は決定するのです。
市場原理が働いておらず、国に売値を保証されているからこそ、薬品メーカーはこぞって高年収をMRに提示出来るのです。
利益率の高い不動産業界であっても、薬価のように国が売値をピシっと決めてくれるという事はありません。
リーマン・ショックなどの暴落が起これば、不動産業界は売値を崩され、高値の在庫が重なってしまいバタバタ倒れていきます。
一方、薬は不況であろうと需要は尽きませんし、薬価も決まっている。
となれば、まさに不況に強く高年収が可能な、理想的なビジネスと言えるのです。
高利益を叩き出す企業に勤めれば、年収が高くなるのは当然の摂理。
だからこそ、私は営業職で年収アップしたいならMRに転職しましょう、と主張しているのです。
製薬業界は成長業界である
シャープや東芝といった、かつて勝ち組だった企業が没落していく中、やはり成長産業に上手く転職して、安定して高収入を得たいと思うのは勤め人として当然の考えです。
成長産業というと、IT企業が一番にあがると思うのですが、実は製薬業界(バイオ業界)もIT企業に負けないくらい成長している産業なのです。
これは製薬会社が発表した、製薬業界の成長率です。
なぜ製薬業界は右肩上がりで成長しているのか?
理由は簡単。
薬の需要は尽きないからです。
製薬業界は、常に新薬開発、研究を行っています。
今でも、難病と呼ばれ、有効な薬が無い病気がたくさんあります。しかし、新薬が開発され、結果が得られれば製薬会社は莫大な利益を得られるのです。
薬の特許は20年。20年間、独占して世界中に薬を売ることが出来るので、製薬会社の業績が右肩上がりなのも納得です。
MRは同業種転職が簡単
しかし、製薬会社すべてが上手くいっているかというと、そうではありません。
当然、新薬の開発結果などによって各社の利益は異なります。
MRは人手不足で、どの会社でも経験者は引っ張りだこです。
一度、MRとしての経験を積めれば、利益を出している製薬会社に転職してさらに年収アップ…というキャリアアップの転職が容易に出来ます。
成果を出せばボーナスが爆上がり
MRは営業職ですから、成果報酬も当然あります。
もし医療機関に、自社の薬品を上手く売り込むことが出来て、シェア拡大に貢献すればボーナスもその分増えます。
さらに、営業職というのは、一度自分なりの販売ノウハウ、販路、人脈を手に入れてしまえば結果を出すのはそう難しい事ではありません。
ただでさえ年収の高いMRですが、自分の頑張り次第でさらにボーナスがアップ出来るのですから、まさに恵まれた営業職と言えるでしょう。
「でもMRは営業ノルマが厳しいのでは…?」
という人も安心して下さい。
MRは、保険の営業や不動産営業、証券営業のように厳しいノルマはありません。
なぜなら、繰り返しになりますが、薬品業界は国に守られた産業だからです。
懐が深く、利益を生み出す営業職であるMRをじっくり育てるため、他業界ほど締め付けはキツくありません。
研修もしっかりやってくれますし、薬は必需品なので売り込む(営業する)ことは難しいことではありません。
営業職で年収アップを目指している人は、ぜひMRへの転職を考えてみましょう。
MR求人に強い転職エージェントを活用しよう!
MRに転職するなら、転職エージェントに求人を紹介してもらったり、志望動機のブラッシュアップをしてもらうのがオススメです。
特に薬品メーカーは日系企業のみならず、外資系企業も多いので、外資系企業の求人にも強いエージェントを選びましょう。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
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また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
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DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
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