新卒で入った会社を3年以内に辞めてしまうケースは年々増えています。
新卒時にミスマッチに気付かず、入社してから「自分の望んでいた仕事とは違った」というケースから、ブラック企業に入ってしまい疲弊して辞めていくケースまで様々ですが、3年以内に辞めた人は第二新卒として新しいキャリアを探すことになります。
第二新卒の転職をしていく中で、一番困るのが退職理由です。
「なぜ前職を辞めてしまったのですか?」
という質問に対し、正直に答えると
「じゃあ、うちに入ってもまた辞めてしまうかもしれませんね」
というぐうの音も出ないカウンターをくらってしまいます。
短期離職をしてしまった理由は、注意して考えておかないと痛い目にあいます。
しかし、退職理由というのは得てしてネガティブなもの。
上司とウマが合わない。
人間関係に問題があった。
休日が少なくて嫌だった…。
捉えようによっては「わがまま」に見えてしまう退職理由。
これを上手に伝えるには、どうすればいいのでしょうか?
ありがちな「前社に勤めていたのは3ヶ月でしたが、たくさんのことを学びました」などという浅はかな答えではダメです。
第二新卒の転職でライバルに勝ち、優良企業に入るためには説得力があり、なおかつ信頼を勝ち取れる退職理由を考えなければいけません。
今回は短期離職した第二新卒の退職理由の伝え方を紹介します。
退職理由に言い訳や愚痴はNG!反省と改善を書こう
退職理由を考える際に、ダラダラと「会社が悪かった」「上司が最悪でした。私は悪く無い」といった言い訳を含めたり、正直に愚痴を吐き出しても内定には届きません。
大切なのは『反省・改善』です。
例を見てみましょう。
「就職活動ではキャリアについて深く考えておらず、最初に内定が出たA社に就職してしまいました。しかし、A社のXXという仕事のやり方と、私のXXという価値観がどうしても折り合いが合わず、半年で退職する結果になってしまいました。就職活動をした時に、もっと自分の仕事に対する価値観について掘り下げるべきだったと、今では反省しております」
「今回の就職活動では、自分の納得のいくキャリアを得るために、XXという明確な基準を持って応募しています」
上記の例文のように、言い訳をせず、素直に自分の認識の甘さを反省して、改善案を出し『同じミスはしません』という伝え方にすると、好印象を受けます。
例え会社や上司のせいで退職したとしても、面接ではそれを伝えるのはリスクが高いです。
面接官が退職理由で聞きたいのは、愚痴ではありません。短期離職に対して、どんな考え方を持っているか。キャリアに対して深く考えているか…という点です。
面接官は第二新卒に完璧は求めていません。人間、誰しも失敗はするものですし、上司とそりが合わなくて会社を辞めてしまうケースなんて、大人でもよくある事です。
問題は、それに対して逃げずに正面から向き合っているか。
自分の失敗を認識して、改善案まで掘り下げて考えているか? という点です。
私は過去の記事で、転職では自己分析さえしっかりやっておけば大丈夫と伝えてきました。
・人事の魂を揺さぶる職務経歴書の書き方。自己分析から徹底的にやり直して書類選考を突破しよう
それは退職理由も同じで、自己分析で一貫した志望動機、自己PRを作っておけば、おのずと『反省点・改善点』も明確になります。
どうしても退職理由が思いつかない…という時は、別の切り口から自己分析をしてみましょう。
自分の強み・弱みを再考したり、次の仕事に望む条件などを洗い直しているうちに、退職理由が見えてくることもありますよ。
退職理由よりも未来への視点を重視しよう
第二新卒の転職で見られる点は、退職理由よりも長期的なキャリアへの視点です。
過去の話は『反省と改善』で乗り切るとして、それよりも重視すべきは『今後、どんなキャリアを築いていきたいのか?』『どんな社会人を目指すのか?』という事です。
短期離職というと、どうしてもネガティブなイメージが強いですが、面接官はあなたが思うほど短期離職にこだわっていません。
形式上、退職理由は聞きますが、それよりも今後どうなりたいのか? という点を一番聞きたいのです。
今後のキャリアが曖昧だったり、見通しが甘い場合は容赦なく落としますし、逆に自分の立ち位置をしっかり理解していて、今後の見通しも論理的であれば採用します。
第二新卒は、ポテンシャルが勝負のカギです。
新卒と違い、一度失敗をしているからこそ、こんどこそ辞めずに頑張る・明確な目的意識を持って仕事に取り組むということを期待して企業は採用をするのです。
失敗についてクヨクヨしたり言い訳をするのではなく、前向きに退職理由を伝えることがコツです。
退職理由の実例
最後に、退職理由の実例を見てみましょう。
短期離職に対する反省・改善の例文は先ほど見ましたので、今回は未来への視点を含んだ退職理由を見ましょう。
「売上と顧客満足度のどちらも高める力をつけたい、というのが退職の動機です。
営業である以上、売上目標を達成するために努力するのは当然ですので、売上を上げながらもお客様の満足を高められるよう、○○のような工夫を行ってきました。しかし最近、会社の考え方が売上重視に偏ってきているのではと感じることが増えてきました。これまでは1日平均5件のアポが基本でしたが、会社の方針で10件以上アポに行かなければいけない…という雰囲気になり、個々の顧客へのフォローが十分に出来なくなりました。
お客様の要望を踏まえた的確な営業活動をすることで売上を伸ばせる営業パーソンになりたいと思い、提案力と対応スピードの早さ、そして購入後のフォローが手厚いサービス精神で強みをお持ちの御社を志望いたしました。」
上記例文では、退職した理由を『会社の経営方針と自分自身が求めるキャリア像との違い』という切り口で書いており、なおかつ応募先の企業ではそれが実現できる、ということを志望動機として織り交ぜています。
下記のテンプレートは、退職理由を書く時に役立つので、頭に入れておきましょう。
1:
自分はXXという仕事のやり方を心がけており、XXという工夫でXXという実績を出してきた
2:
しかし、前職ではXXという経営方針であり、1が実現出来ないことに気付いた
3:
XXというキャリア(人材)を得たいと思い、XXという強みを持つ御社を志望した。
このテンプレートが万能という訳ではありませんが、考え方の一つとして、この型を使ってみてください。
自己分析やキャリア相談、求人探しは転職エージェントにサポートしてもらおう
自己分析のやり直しや、退職理由の掘り下げが上手くいかない時は、転職エージェントを利用して客観的なアドバイスや添削を受けることをオススメします。
転職エージェントに登録すると、担当エージェントがあなたの希望条件をヒアリングして、あなたにあった業界、業種、応募可能な求人などを紹介してくれます。それに合わせて、オススメの求人をいくつかピックアップして紹介してもらえるので、一緒にキャリアの方向性を決められます。
自己分析もキャリアプランも、一人で考えると限界がありますが、就職活動のプロであるエージェントに相談すれば自分だけでは見つけられなかったキャリアの可能性が出てくる可能性があります。
また、転職エージェントは、転職のプロですから、未経験での転職や短期離職などのネックがあっても内定が取れるフォロー方法をしっかり教えてくれます。
求人紹介はもちろん、会社の社風・残業時間など内部情報の調査。履歴書・職務経歴書作成やキャリアプランの吟味など、転職の準備は大変ですが、プロである転職エージェントを活用すると、ここの負担をグッと減らすことが出来ます。
利用料は最初から最後まで無料です。
転職エージェントは人材を募集している企業からお金を貰っているので、求職者である私達は一円も払わずサポートを受けることが出来るのです。
転職エージェントは土日でも利用することができ、求人者はキャリア相談、求人の紹介を受けることが出来ます。
在職中でも利用・相談ができるので、まだ転職するか迷っている人でもお試しで利用できますよ。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。 エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
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