人事の魂を揺さぶる職務経歴書の書き方。自己分析から徹底的にやり直して書類選考を突破しよう

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転職では、どんな求人でも、まず書類選考を突破しなければ面接にはたどり着けません。

書類選考では、職務経歴書の内容によって面接に呼ぶか否かを判断します。
しかし、職務経歴書の書き方が間違っていたり、内容が不十分だと「ちゃんと準備してきてないな」と人事に思われてしまい、選考から落とされてしまいます。

書類選考に通らない…と悩んでいる人の多くは、職歴やキャリアが悪いのではなく、職務経歴書の書き方が間違っている可能性が高いです。

例えば、

・必死に自己PRをしようと思うあまり、文量を書きすぎている。

・自分に出来る事と企業に求められているニーズが合致していない。

・抽象的で、具体的な数字や実績が書かれていない。

書類選考で落ちてしまう人の職務経歴書には、このようなミスがよく見られます。

そこで今回は、初めて転職をする人向けに、人事の魂を揺さぶるような職務経歴書の書き方とコツを紹介します。

まずは自己分析を行い、自分の実績と強みを再確認しよう

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職務経歴書に書く内容は、求職者自身の実績と強み、そして志望動機になります。

自己分析が甘いと、内容に整合性や説得力が出ず、なんともちぐはぐな印象の職務経歴書になってしまいます。

書類選考に通りやすい職務経歴書を、人事の間では「ツボをついた職務経歴書」と呼ぶのですが、人事のプロが一読すれば5秒でツボをついているかハズレているか判断できます。

書類はその人を映し出す鏡です。
手間暇をかけてしっかり作った職務経歴書と、そうでないものは、ひと目で分かってしまうのです。

ツボをついた職務経歴書を作るには、まず自己分析を徹底的に行いましょう。

小説に例えるなら、プロット(設計図、メモ書き)を作ってから本文を書き始めるようなイメージです。

 漫然と書き始めるのではなく、まず時系列にそって物語の構図を考え、そこから、必要なものだけにブラッシュアップして規定枚数(職務経歴書の場合はA4用紙2枚)以内に仕上げる。もちろん、誤字脱字は要チェック。

これが基本的な考え方になります。

それでは早速、次の項目で具体的に自己分析のやり方を見ていきましょう。

自己分析1:なぜ転職するのか明確にしよう

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まず根本的な部分から分析しましょう。

なぜ転職をするのか? その理由と目的について明白にします。
これは退職理由とも言い換えることが出来ますね。

職務経歴書では、志望動機に直結する項目です。

・年収が低いから
・労働時間が長すぎたから
・サービス残業など納得の行かない労働問題があったから
・職場の人間関係の問題

などなど、どちらかというとネガティブな理由ばかり浮かんでくるかもしれません。

しかし、これをバカ正直に職務経歴書に書いたら、間違いなく落とされます。
空気が読めない書類は、すなわちツボを外した職務経歴書になります。

人事は、あなたの愚痴を聞きたいのではありません。

あなたが会社に入って、どんな活躍が出来るのかを知りたいのです。

愚痴は奥さんか友人、ツイッターに吐き出しましょう。

さて、転職する理由、目的を書き出したら、それを前向きな形にブラッシュアップしましょう。

労働時間や人間関係の問題などは、一旦忘れて、キャリアや仕事内容を軸に考えるのです。

・グローバルな環境で頑張りたい
・顧客に寄り添った仕事がしたい
・企画まで携わるようなポジションに就きたい

このように、前職では成し遂げられなかった仕事のやり方・ポジションを求めている、といった事を転職の軸にするのです。

決して「上司と仲が悪かったから」などと書いてはいけません。
あくまで前向きに、キャリアアップ・キャリアチェンジを理由にしましょう。

職務経歴書では、なるべくシンプルに書くのがコツです。
ダラダラと

「私の仕事に対する考え方は~~です。だからこそ、前職では活かせなかった~~を~~していきたいと思っています。また過去には~~ということが…」

こんな風にエピソードを詰め込むのはNGです。
エピソードはあくまで一つに絞って、さっと読める文量におさえておきましょう。
個人的なエピソードは面接で話せばよいのです。職務経歴書では、あくまで簡潔な転職理由にとどめておきましょう。

自己分析2:企業の求めているスキルと自身の強みの共通点をアピールしよう

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好きな人にアプローチする時、共通点を探せ…とよく言われませんでしたか?

共通点は、恋愛のみならず、職務経歴書でも重要な項目です。

仕事は、一見すると会社や職種が違うだけでまったく別のスキルが求められるように見えますが、実は根本的なところでは共通しているものがあります。

例えば、営業で身につけた交渉力は事務職であっても役立ちますし、逆に事務職で身につけたサポート力、気配りなどのスキルは顧客を相手にする営業職や販売職で使えます。

仕事は、人と人とが関わりあって成り立っているものです。

そのため、どんな仕事でも専門的なスキル(技術や知識)とは別に、ゼネラリストのスキル…つまりコミュニケーション能力や調整能力、事務処理能力などが問われるのです。

職務経歴書では、自分の強みと企業が求める人材像の共通点を狙い撃ちで書かなければいけません。

例えば、販売職から法人営業に転職するのであれば

『前職では、高齢者の方に分かりやすく説明するために商品を比較した表を作成し、お客様に100%納得して購入を判断してもらうフェアな販売方法を心がけた。その結果、顧客から信頼してもらえるようになりリピーターも増え、営業成績をアップさせることが出来た』

といったエピソードから、

『御社での営業は法人が相手ですが、このフォロー力を活かして、同じように信頼される営業を心がけ、向こうから問い合わせが来るような信頼される営業として御社に貢献していきたい』

このように、共通点からつなげて自己PR・志望動機を書いていきたいものです。

簡略に書きましたが、これがツボを付いた職務経歴書に一番大事なポイントです。

1:自分の強みを箇条書きにする
2:その強みを活かしたエピソードを書いてみる
3:エピソードの中から応募する仕事に応用できそうなものを選び、ブラッシュアップする

この流れで書いていけば、共通点を活かした自己PR、志望動機が完成します。

転職理由。自己PR。志望動機。
この3つが自然につながり、かつ分かりやすく簡潔にまとめられていると、人事は「お、良さそうだな」と書類選考を通します。

最初は難しいかもしれません。
コツとしては、最初から本文を書くのではなくまずシンプルに箇条書きで下書きをすることです。

上記の自己分析で手に入れた材料は、自己PRと志望動機の書き方、でさらに掘り下げて使います。
その前に、職務要約の書き方を簡単に書いておきます。

職務要約の書き方

職務要約は、文字通りこれまでの職歴を要約したものです。

ここではシンプルに、勤めた会社名、そこで行った仕事、実績、今後の展望を簡単に書いておくだけでOKです。
5行程度でまとめましょう。

文字数は500文字以下がベストです。
客観的な事実と実績をさっと書きましょう。主観的なエピソードなどをズラズラ書いてはいけません。主観的な話は自己PRの欄にとっておきましょう。

その後、職務経歴を表に書き込みます。
経歴の書き方は時系列にそって『担当業務』『実績』を箇条書きにすればOK。

いよいよ次は、メインとなる自己PRと志望動機の書き方です。

自己PRと志望動機の書き方

職務経歴書を書く上で、最も悩むのが自己PRと志望動機です。

しかし、この2つは自己分析で材料をしっかり集めておけば、あとは枠に合わせて組み立てるだけです。

1:仕事内容、エピソード
2:実績
3:そこから導き出した自分の強み
4:入社後の展望

この4点構成を意識して書いてみましょう。

まず仕事内容とエピソード。
これは前職でどんな仕事をしたのか、どんなポジションだったのかを解説します。
合わせて、自分が独自に努力・工夫していたエピソードを簡単に書きます。

自己分析2で書いた例文を参考にして下さい。

『前職では、高齢者の方に分かりやすく説明するために商品を比較した表を作成し、お客様に100%納得して購入を判断してもらうフェアな販売方法を心がけた』

上記のようなエピソードです。

その後、エピソードの結果として得た実績を書きます。

『その結果、顧客から信頼してもらえるようになりリピーターも増え、営業成績をアップさせることが出来た』

自己分析2の例文だと、これですね。

具体的な数字(前年比20%アップ等)があると、なお良いですが、数字が出せない場合は出さないで結構です。
気配りやチームを動かした経験などは数字として出せないですよね。そういった経験を強みに持ってくる場合は、数字はいりません。

たまに、無理くり数字を実績として出す人がいますが、実績=必ず具体的な数字が必要、というわけではありませんよ。

3:そこから導き出した自分の強み

例文で書くなら『私は社外、社内問わず、誠実に対応し、信頼を得ることが出来る人材です』といったところでしょう。

自画自賛のようで気が引けますが、ガンガン自分をアピールしないとライバルに持っていかれるだけです。
気にせず、自分の強みをアピールしましょう。

4:入社後の展望

入社後にどんなキャリアを築きたいか。どんな仕事で貢献していくのか・
入社後のイメージを具体的に描き、人事に伝えましょう。

ここが曖昧だと「入社しても続かないんじゃないの」と思われてしまいます。
強力なライバルが居た時に、タッチの差で落ちてしまうのは、ここが甘いケースがほとんど。

しっかり書いておきましょう。
例文では下記の通り。

『御社での営業は法人が相手ですが、このフォロー力を活かして、同じように信頼される営業を心がけ、向こうから問い合わせが来るような信頼される営業として御社に貢献していきたい』

以上が、自己PRの書き方です。

続いて志望動機の書き方です。

志望動機に必要な2ステップ

志望動機はシンプルに、下記の枠で考えましょう。

1:応募企業に惹かれた理由
2:入社後に活躍できる根拠

まずは、なぜその会社に応募したのか、という点。

例えば

「扱っている製品を見て惹かれた」
「独自のサービスに魅力を持った」
「企業の経営理念や方針に惹かれた」

などの切り口がありますね。

例え本音では「待遇や休日数で選んだんだよ~」と思っていても、表に出さないように。
会社のやり方や、サービスなどの店に着目して応募した理由を書きましょう。

どんな会社でも使いまわせるような汎用的な文章はNGですよ。
その会社ならではの部分を組み込みましょう。

続いて、入社後に活躍できる根拠。

志望動機では、いかに人事に「こいつは入社後に活躍して、利益を出してくれそうだ!」と思わせるかが勝負。

となれば「自分が入社すると、いかに会社に利益があるか」を説明する必要があります。

例えば「豊富な営業経験を活かして、サービスのシェアをさらに拡大させます」など、自己PRで書いた自分の強みとリンクさせて「押しの一手」として書きましょう。

入社後に活躍できる根拠は、いってみればプロポーズのようなものです。

「キミを必ず幸せにしてみせる」
「金銭面で苦労はさせない。俺を信じてついてこい」
「必ず3年以内に一流のミュージシャンになって、君を豪邸に住まわせる」

などなど、実現可能かどうかは考えずに、相手の心を動かし「うん」と言わせればいいのです。

もちろん、プロポーズのようにドン!と勢いで言って通るほど甘くはありません。具体的な根拠や実績をもとに言わなければ、相手も納得しませんからね。

しかしながら、自信と押しの強さは重要です。
書類上であっても、勢いは大事。人事に「こんなに自信満々なら、大丈夫そうだ」と思わせれば勝ちなのです。

志望動機の最後の文章を書く時は、押しを意識しておきましょう。

書類作りや求人選びは転職エージェントにサポートしてもらうのがオススメです。

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職務経歴書の書き方をここまで書いてきましたが、いかがでしたか?

もっと具体的なアドバイスやブラッシュアップをしてもらいたい場合は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

転職エージェントは、無料でプロのサポートを受けられるサービスです。
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何より精神的にアドバイザーがいたほうが楽なので、ぜひプロのエージェントに相談しながら転職活動をしましょう。

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