営業を辞めたい…と考えている人は、若手から30代40代のミドル世代に至るまで、多くの人が持つ悩みです。
文系の就職先といえば営業、と言われるくらい、営業は最も求人が多く、かつ『合う合わない』がハッキリする職種です。
私もかつて営業をしていましたが、やはり体育会系やコミュニケーション能力の高い人は「楽な仕事だ」と言い、逆にコミュニケーションが苦手だったり、プライドが高い芸術家タイプの人は「クソみたいな仕事だ」といって辞めていきました。
人と話すのが得意。
懐に飛び込むのが得意…といった世渡り上手ほど、営業が楽しいと感じます。
逆に独特の世界観・価値観を持っており、自分を大事にしているタイプは、営業に向いていません。
内向的・人見知りな方も、営業は辛い仕事になるでしょう。
では、営業が向いていない、営業を辞めたいと思ったら、どうすればいいのでしょうか?
答えは簡単。他業種や他業界に転職をすればいいのです。
もちろん、職歴や貯金の有無、年齢などによって転職が出来るか否か大きく変わります。
あまり短期間で辞めてしまうと、転職で苦労することになりますし、年齢が高ければ一層、他職種への転職は慎重にならなければいけません。
しかし、現時点で「営業を辞めたい」という気持ちがあるのであれば、向いていない営業職を続けるよりも着々と転職の準備を進めていくことをオススメします。
仕事は一生の問題です。合わない仕事、楽しくない仕事に従事するのは、時間をドブに捨てているようなもの。
もし営業が合わないと思ったら、舵取りをして方向転換をする必要があります。
今回は営業を辞めたいと思っている人のために
1:営業以外の仕事に転職する心構え
2:転職とお金の問題
3:優良企業に転職する方法
の3点を軸に、役立つ知識を紹介します。
石の上にも三年は通用しない。営業を続けるリスクとは?
営業が合わない、辞めたいと言うと、多くの人が「石の上にも三年。まずは続けてみろ」とアドバイスしてくるでしょう。
確かに、三年続ければスキルや立ち振舞も身について、効率的に仕事がこなせるようになるでしょう。
手の抜き方も覚えて、ぼちぼちやっていけるようになるかもしれません。
しかし、三年というのは想像以上に長い時間です。
学生で例えるなら、高校三年間をまるまる仕事に費やすようなもの。もし、大嫌いな仕事…営業で三年間を過ごすとなったら、ストレスは相当なものになるでしょう。
三年勤めて、晴れて職歴も箔が付き、さあ転職だ…となった時に、他職種でまた1からやり直しというのでは、あまりにも惨めですし非効率的です。
私の経験上、合わない仕事、向いていない仕事で三年耐えても、メリットよりデメリットの方が大きいと思います。
特に昨今は、終身雇用制も崩れ、転職が一般的になりました。20代の若手に至っては『第二新卒』という3年未満で退職した人向けの転職枠があり、少子高齢化による若手不足もあいまって今や転職は容易になりました。
ですから石の上にも三年…というのは、現代社会では通用しない文句だと思います。
営業を長くやっていると、営業以外に転職できないという罠もありますし、やはり転職で重要になってくるファクターとして年齢というものがあります。3年若ければ未経験でも入れたのに…というケースに陥ることもあります。
営業を辞めたい! と思ったら若いうちに辞めて別の仕事に就く。
これがベストです。30代で未経験の仕事に…となると、年下の上司がついたり、年齢で落とされたりするので、出来れば20代のうちに自分に合う職種はキッチリ決めておきたいですね。
企業そのものがブラックなら一刻も早く転職をするべき
営業と一口に言っても、会社そのものがブラックであれば、営業が合わないというより労働環境が腐っている…というケースもあります。
例えば、歩合制の営業や投資用マンションの営業。
飛び込み営業や、過剰な営業ノルマを課す会社…その他にも、様々なブラック営業所は存在します。
そういった企業に入ってしまい、ノルマや上司の叱責、詰めによるストレスで「営業に向いていない、辞めたい」と感じてしまう人も多いようです。
しかし、営業=全てブラックという訳ではありません。
BtoBのルート営業であればノルマも緩く、死ぬほど残業をしなければいけない訳でもありません。
歩合制でなければ収入も安定していますし、上司からの詰めが無いまったりとした会社もあります。
ですから、もし「営業はきらいじゃないけどノルマや詰めが嫌だ」というのであれば、同業種転職でホワイト企業の営業職を狙う…といった進路も視野に入れるべきです。
近年はますます求人と実際の待遇が異なるブラック企業が増えており、特に営業職では歩兵の如く人数を集めるだけ集めて売らせる酷い会社もあります。
そういった会社を避けるためにも、下記で紹介する転職のポイントを掴み、転職を成功させましょう。
営業以外の仕事に転職する心構え
営業以外の仕事というと、どんな仕事が思いつくでしょうか?
一般事務や経理、生産管理、コンサル、販売職、Web技術者、ディレクター、広報、工員、肉体労働…
思いつくだけでも、結構な職種があると思います。しかし、世の中には営業職以外の仕事は、あなたが思いつく以上に存在しているのです。
例えば、私の友人はテレビ局の速報ニュースをWebサイトにアップロードする仕事に就いています。
こういった仕事があることをご存知でしたか? お恥ずかしながら、私は友人が就職するまで知りませんでした。
「どうせ文系無資格の私は、営業しか出来ない」
なんて思い込まず、まずは求人を色々見てみましょう。
特に社会経験の浅い20代の方は、知らない業界、仕事がたくさんあるはずです。そして未経験でも入社出来るチャンスがあるのですから、気の進まない営業職に区切りをつけて転職にチャレンジしてみましょう。
転職をする上で、一番大切なのは、このチャレンジ精神です。
勇気と言っても良いかもしれません。
誰だって、変化を起こすのは怖いものです。
もし転職出来ずに派遣社員に落ちたらどうしよう。内定が決まらず無職になったらどうしよう。そういった不安を抱えてしまうと、転職に踏ん切れません。
しかし、営業を辞めたいと一度でも思ってしまったのなら、遅かれ早かれキャリアの方向転換が必要になります。
ですから、思い立ったが吉日。年齢が若いうちに、思い切って行動していく事が重要です。
転職前の準備:貯金を貯めておこう
転職するとなると、
1:退職してから転職する
2:在職中に転職して内定が決まってから退職する
この2パターンが考えられます。
2番の場合は、金銭的な問題は起こりませんが時間の制約が強く、疲労も大きいです。
そのため、労働時間の長いブラック企業に勤めている場合は1番がオススメです。
しかし、退職後に転職活動…となると、問題になってくるのが次の仕事が決まるまでの生活費です。
1年以上、働いていれば自主退職でも失業保険が出ますが、それ未満となると失業保険も受給できません。
ですから、退職して転職活動を始める前に、20万~30万程度の貯金を用意しておきましょう。
さすがに貯金10万円以下で転職となると、1ヶ月ほどで貯金が尽きてしまいますから、バイトなどでつなぎをする必要が出てきます。せっかく退職したのであれば、全労力を転職活動に費やしたいもの。
ですから、まず貯金をしっかり作ってから退職するように心がけましょう。
ブラック企業で、心が病むほどの扱いをうけているのなら話は別です。その場合は一刻も早く退職をして、心身を整えることに集中しましょう。
優良企業に転職する方法
営業を辞めたい人が、優良企業に転職するにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは、自分がやりたい職種を探すところからはじめましょう。
自己分析です。
営業そのものが嫌なのか。それとも飛び込み営業など営業のやり方が嫌なのか、という『同職種転職か、異職種転職か』という点をクリアにしましょう。
次に、異職種転職なら、どんな職種がいいか考えましょう。事務や経理、生産管理、工場、肉体労働、コンサル系、WebやITの技術者…。
様々な職種を見て、自分にあった仕事を出来る限りピックアップしましょう。
この自己分析は、求人を見ながら行うとイメージがしやすくなります。
実際に出ている求人を見れば、どんな職種があるのか、どんな条件で出ているのか明確になります。
しかしながら、これらの作業を一人で行うと情報の偏りが出てしまいますし、またしてもブラック企業に引っかかってしまったり、ミスマッチが起こる可能性が高くなります。
というのも、求人から優良企業を見極めるのは困難ですし、イメージが先行して上手くいかないケースが多いからです。
特にはじめて転職活動をする人は、ノウハウも分からず応募しても落ちてしまう・入社してもイメージと違い絶望してしまう失敗にはまりがち。
営業を辞めたい…と思って転職をしたのに、また営業の時のような厳しいノルマや詰め、長時間労働などにハマってしまったら、最悪ですよね。それだけは、避けなければいけません。
そこでオススメなのが、プロの転職エージェントを利用して転職活動をサポートしてもらう方法です。
転職エージェントを活用しよう
求人探しや、書類作成のハードルが高い再就職活動ですが、プロである転職エージェントを活用することで、ここの負担をグッと減らすことが出来ます。
利用料は最初から最後まで無料です。
転職エージェントは人材を募集している企業からお金を貰っているので、求職者である私達は一円も払わずサポートを受けることが出来るのです。
転職エージェントは土日でも利用することができ、求人者はキャリア相談、求人の紹介を受けることが出来ます。
登録すると、担当エージェントがあなたの希望条件をヒアリングして、あなたにあった業界、業種、応募可能な求人などを紹介してくれます。それに合わせて、オススメの求人をいくつかピックアップして紹介してもらえるので、一緒にキャリアの方向性を決められます。
自己分析もキャリアプランも、一人で考えると限界がありますが、就職活動のプロであるエージェントに相談すれば自分だけでは見つけられなかったキャリアの可能性が出てくる可能性があります。また、給与交渉などもエージェントを仲介して行えるので、スタート時の年収がアップする確率がグッと上がります。
時間のかかる履歴書、職務履歴書の作成も、プロであるエージェントにアドバイスしてもらえばスムーズに作成出来ますから、就職活動で最も手間のかかる部分を大幅に省略出来ますよ。
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また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
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