会社で嫌なことがあったり、人間関係のトラブルが発生すると、会社に行くのが憂鬱になるものです。
それでも生活がありますから、グッと我慢して毎日出社して仕事をして…という一連の流れは、社会人であれば誰もが経験したことがあると思います。
しかし、会社に行こうとすると吐き気や頭痛、めまい、パニックなどの症状が起こる場合は、深刻な病気の前触れである可能性が高いです。
深刻な病気…それは鬱病です。
会社で大きなストレスを受けてしまい、一度、限界のラインを超えてしまうと、人の脳というのは会社に行く時に『ストップのサイン』を出します。
それが吐き気や頭痛といった症状です。
脳が「ストレスが限界だから、一度、休ませてよ」と言っているわけです。
ところが、これを無視して無理やり出社し、嫌なことにも我慢をして仕事をしていると、ある日、突然、布団から起きれなくなります。
起きようとしても、起きられない…
身体が言うことを聞かない…
無気力感が身体を支配するという、恐ろしい症状です。
これが鬱病の始まりで、そこまで病気が進行してしまうと、もはや仕事を続けることはおろか、生活にも支障が出てしまいます。
最悪の事態を防ぐには、どうしたら良いのでしょうか?
今回は、会社に行こうとすると吐き気や頭痛、めまいがした時の原因・治し方と対処法を紹介します。
無意識のうちにストレスは脳に蓄積されている
・毎日、上司に怒鳴られたり嫌味を言われている。
・いつも残業を3時間以上やらなければいけない。
・仕事が上手くいかず悩む事が多い。
・職場で孤立している。
こういった小さな悩みの種でも、実は自分が気付いていないだけで、大きなストレスになっている事が多々あります。
特に日本は「真面目に我慢してコツコツ働くのが美徳」という圧力が強く、自分が悩んでいることを周囲に相談しても「甘いんじゃない?」「社会人なら、それくらい当然」と突っぱねられてしまうケースが多く、自分のストレス状態に対して甘く見積もってしまう人がとても多いです。
しかし、ストレスというのは脳にとっても身体にとっても、じわじわ染みこんでくる毒のようなもので、最初はめまい、集中力低下などの「疲れ」に似た症状を引き起こします。
やがて無気力、集中力の大幅な低下、不眠症、常に頭が真っ白…と状態が悪化していきます。
これは首にある自律神経という、全身の血流の流れや、身体の調子を整える「司令塔」のような神経が、ストレスによって異常状態になってしまうからです。
常に気が張っており、ストレスで刺激され続けると、やがて自律神経は休む時の状態になれなくなってしまい、不眠症や脳の機能低下を引き起こします。
他にも消化器系の不調や、イライラ、加害妄想など、身体と精神の両方を蝕みます。
ここでストレスが原因…という事に気付き、休職が出来る人なら早期の治療が出来ます。
しかし、ここで
「頑張らないと」
「栄養ドリンクを飲んで気合を入れよう」
といったように無理やり働き続ける人は、さらに悪化して、表題のような症状…すなわち会社に行こうとすると吐き気・頭痛がするようになって、やがて本格的な鬱病になってしまうのです。
鬱病の知識がなかったり、まさか私が鬱病になんてならないだろう、という人ほど、無意識に溜まっていくストレスに対して見て見ぬふりをしてしまい、最悪の状況まで到達してしまう傾向があります。
これを防ぐには、身体から発せられるサインをしっかり認識し、早期に対処する必要があります。
身体が発する「限界」のサインとは?
ストレスが限界突破すると、下記のような症状が出てきます。
・便秘、胃もたれなどの消化器系の不調
・肌荒れ
・常にイライラするようになる
・不眠症
・早朝覚醒(朝早く起きてしまう)
・眠りが浅く疲れが取れない
・仕事関係の悪夢を見る
・無意識の歯ぎしり
・無意識に泣いてしまう
・休日に何もする気が起きない
・散財する
・暴飲暴食をするようになる
大小あれど、どれもストレスが少ない状態なら起きないであろう症状です。
上記のサインが慢性的に出るようであれば、休息が必要です。
しかし、社会人の、それも正社員となるとそう簡単に休みは取れないもの。
かといって、重症化して鬱病になってから休職をしても意味がありません。重度の鬱病まで到達してしまうと、治療に時間がかかりますから、結果的に損するのは自分になります。
では、どうすればいいのか? 答えはシンプル。
・上司に訴えて異動や問題解決を頼む。
・それもダメなら、今の仕事を辞める・転職する。
この2つに1つです。
鬱病になる前に、会社を辞める事を考え始めるべきです
正社員の場合、軽々しく仕事を辞める事は出来ない…それは誰もが思う事です。
3年以上、そこで働いているならともかく、1年未満で辞めたら職歴にも傷がつくし、正社員の仕事がまた見つかるか不安…そう思って踏みとどまる人は多いでしょう。
しかし、よく考えてみてください。
仕事が出来るのは、健康な身体と精神があってこそ。
労働時間の短いアルバイトや派遣社員ですら、精神が病んでいたら到底こなすことは出来ません。
身体は資本、という言葉があるように私達労働者は、健康であってこそお金を稼ぐ事が出来るのです。
健康を失えば、すなわちお金を稼ぐことは出来なくなってしまいます。
今、仕事を辞めて一度ストレスをリセットすれば、鬱病にならず早期に仕事に復帰出来ます。
しかし、我慢して仕事を続けてストレスへの対処を先送りにしていると、鬱病になってしまい1年以上、治療をする事になってしまった…という事になったら経済的にも健康的にも、損失は計り知れません。
会社を辞める事と、鬱病になるリスクを背負ってでも今の会社に尽くす事。
一度、この2つを天秤にかけて見てください。
会社は鬱病が治るまでの1年、待ってはくれません。
環境の改善を訴えても無視するような会社なら、なおさらです。
責任を持って頑張って働いても、会社は守ってくれませんし、誰も褒めてはくれません。自己犠牲で損をするのはあなた自身なのです。
会社を辞める。これは、重大な決断です。
しかし、親から貰った大切な身体、精神を傷つけてまで続けなければいけない仕事なんて、あるのでしょうか?
会社に行こうとすると吐き気がする、頭痛がする。朝起きれない。不眠症。
こんなサインが出ているということは、心の何処かで、今の仕事を続けるのは無理だ…と思っているのではないでしょうか?
会社を辞めてはいけない、という固定概念を捨てて、会社を辞めてもいい。自分の健康が一番大切。ということを改めて再認識しましょう。
退職の申し出は、辛い作業です。自分で自分を情けないと思うかもしれません。
しかし、今まさに限界のサインが出ている以上、勇気を出さなければ結末は最悪です。
自分の身を守れるのは自分だけ。退職の恥は一時の恥ですよ。
転職を「よく分からないけど難しいだろう」と思い込むのはやめよう
一番良いのは、症状が軽度のうちに「転職」という選択肢を視野に入れて、応募可能な求人をチェックしたり転職活動のノウハウを仕入れておくことです。
どうせ私に転職なんてできっこない…と思っている人もいるでしょう。
しかし、実は応募可能な求人がたくさんあるのに、単に転職市場を知らないだけ…というケースが物凄く多いのです。
そもそも、転職は人生において回数が限られたイベントです。
転職市場や自分のキャリアの価値について「単に知らないだけ」「出来ないという思い込みをしているだけ」という人が本当に多く、もったいないと感じています。
また、転職のノウハウ…例えば職務経歴書の書き方や面接での受け答えは、ほとんどがテクニックとして確立しており、努力次第でいくらでも内定率を上げることが出来ます。
「転職について、よく分からないけど、どうせ難しいんでしょう」
と思考停止になっていても、問題は解決しません。
会社に行こうとすると吐き気がする、体調を崩す…そんな限界時の、一番良い対処法は『転職する』『仕事(職場)を変える』事です。
なぜなら、ストレスの大本である仕事を変えなければ、改善は難しいからです。
しかし、転職といってもどんな求人があって、今の自分のキャリアなら、どんな仕事に応募できるのかを素人が即座に判断するのは難しく、なかなか一歩踏み出す勇気が出ないものです。
また今の生活もありますから、もし転職が長期化した時にお金の不安も出てきますよね。
そこでオススメなのが、在職中に転職エージェントに登録して応募出来る求人を紹介してもらうことです。
転職エージェントに登録して転職をサポートしてもらう
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自己分析もキャリアプランも、一人で考えると限界がありますが、就職活動のプロであるエージェントに相談すれば、自分だけでは見つけられなかったキャリアの可能性が出てくる可能性があります。
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業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
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