郵便局員といえば、かつては公務員で安定した職業の一つでした。
しかし、郵政民営化によって営利目的の企業になってから、未だ親方日の丸色が強いとはいえ、縛りが強くなりブラック企業と化しました。
その実情は、賃金の安い非正規雇用を使い倒し、年賀ノルマのみならず保険のノルマまで郵便局員に課して、自爆営業をしてでもノルマを達成せよと圧力をかけてくるほど。
郵政上場によって株主からの目も気にするようになり、上からの圧力はさらに強くなりました。現場の郵便局員にしわ寄せが来るので「もう郵便局員を辞めたい」と思う人も多くなってきています。
今回は、郵便局員を辞めたい人が転職で成功する方法を紹介します。
郵便局を辞めたい人は、正社員も契約社員も沢山います
郵便局は日本全国どこにでもありますが、厳しい営業ノルマや自爆営業必須の空気があるか否かは支店の局長次第です。
郵便局長が出世に貪欲で、高圧的な人物なら、その支店の郵便局員はブラック企業も真っ青の労働条件で働くことになります。
もともと郵便局員は給料が安く、安定しているけど低収入という特徴を持っていました。
しかし、民生化によって公務員の安定もなくなり、かつ給料は据え置き。労働環境は営業ノルマや人員削減でキツくなりました。
結果として低い年収・きつい労働環境というブラック企業さながらの状態になってしまいました。
もっとも、公務員も今はブラック色が強くなっているため、民間への転職が多くなってきています。
関連:公務員を辞めたい人は民間企業に転職しよう。転職エージェントを利用して公務員からの転職を成功させるコツとは?
契約社員も、正社員になれるぞ! と上の人は口だけで言っておいて、実際は凄まじい競争率を勝ち抜かなければなりません。
また、契約社員の方々は正社員のキツイ労働条件を目の当たりにしているので「郵便局で正社員になりたくない…」と思う人も多いです。
唯一の利点は、仕事そのものはルーチンワーク化しているので、そこまで難しい知識・技術は求められないということです。
しかし、天下日の丸のお膝元ですから、やはりマイナンバーや新しい商品など、何かしらの政策が打ち出された時に現場はしわ寄せを受けます。
マイナンバー配達の時に、郵便局員が夜まで残業していたのはご存知ですよね。
【週刊朝日】郵便配達はベルも鳴らせず…今も続くマイナンバー大混乱 郵便配達員の“悲鳴”
ああいったしわ寄せが、今後も政府の指先一つで起こるのです。今後、ますます新しい施策を郵便局とタッグを組んで政府は打ち出してくるでしょうから、郵便局員は振り回されっぱなしです。たまったものではありませんね。
無駄の多い役所的な作業、給料の割に重すぎる責任
郵便局は民営化したといっても、公務員時代の名残なのか、無駄な作業や役所的な部分が多く残っています。
そのため、現場では無駄な手間が増え、労働時間だけが無駄に伸びていきます。
また、責任も重く、ミスが発覚した時は大変なことになります。
よく郵送物を捨ててしまう問題が起こりますが、ひとたび、どこかでこの類の事件が起きると郵便局全体がピリピリし始めます。
人間関係の悪い局なら、最悪です。
上司はいつもより怒りっぽく、小さな争いが勃発しやすい最悪の環境になります。
役所的でミスを嫌うが故に、あちこち締め付けを厳しくする。
そのくせ自爆営業は黙認しており、数字の帳尻合わせをしておけばいいという考え。
こういった矛盾に我慢できない方は、郵便局を辞めて転職をすることをオススメします。
郵便局員の転職先はいくらでもある
郵便局員から転職する…となると、あまり転職先の選択肢が無いのでは? と思う人も多いでしょうが、そんなことはありません。
郵便局員は商品を把握、説明する仕事も業務に含まれていますよね。
それはどの仕事でも共通して必要なスキルですから、そのスキルをアピールすれば良いのです。
また、配達ドライバー、トラックドライバー、タクシードライバーなどの業種に、元郵便局員は多いです。
今まで縛り付けが酷かったせいか、自分一人で気楽に出来る仕事…つまりドライバーを選択する方が多いようです。特に30代以降の方が多いですね。
運送業は高齢化しており、30代でも若手として扱われますから、転職が容易なのです。
関連記事:ルート配送ドライバーへの転職・就職を成功させるコツ。年収や仕事のキツさなど要チェック情報まとめ
給料もドライバーの方が高く、結婚をしている人は郵便局の安定よりもドライバーの高収入を選ぶ人が多いようです。
もっとも、ドライバーも現在は人手不足で、雇用は安定していますから郵便局とあまり変わらないかもしれませんね。
他にも、営業、自動車工場、メーカーの広報など郵便局員から転職出来る業界・業種は数多くあります。
郵便局はもう辞めたい、と思っている人は、まずは応募可能な求人を見てみることをオススメします。
今は求人倍率も上がり、40代でも求人はあります。ただし、40代の転職はコツが必要ですので、下記の記事を参考にして下さい。
・40代で転職して仕事を変えたい人が押さえておくべき転職の心得。
郵便局を辞める理由は、仕事が合わない、給料が低いなどシンプルなものでOKですよ。
転職エージェントを利用してプロにアドバイスを貰おう
いざ転職となった時に、ノウハウはどこで学べるのか迷うことも多いですよね。
そこでオススメなのが、在職中or退職後の転職の準備として、転職エージェントを利用することです。
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また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
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失業保険の申請方法などはこちらの記事にまとめています。
月10万~20万のお金が給付されるので、しっかり申請して転職活動の資金にしましょう。
・初めて会社を辞める時にやっておくべき行政手続き。保険や年金や失業保険の申請のやり方を分かりやすく紹介
社保完備なところは、郵便局の数少ないメリットですね。