会社に入って仕事をしていく上で人間関係はかなり重要な要素となります。
社会人の悩みのうちほとんどは人間関係に起因しているからです。そして実際に昇給や降格の際に社内でどのような人間関係を構築できているのかが評価の対象となることは少なくありません。何故なら社内連携にも人間関係は必要だからです。
これは特に大企業になればなるほど、部署間の派閥があり協力を要請する為にも、綿密な配慮が必要な場合が多いからです。
しかしながらしっかりとした個人的な人間関係が部署をまたいでできていれば頼み事も聞き入れてもらいやすくなり、それによって仕事がスムーズに進むこともあるのです。
だからビジネスマンにとって人間関係を構築するスキルは必須のスキルだと言えるのではないでしょうか。そこで今回は、人間関係が上手の特徴から導き出した交渉術についてお伝えします。
嫌われる覚悟で積極的に発言していこう
会社内で人間関係をしっかりつくることを考えた場合は、かならず積極的に発言することを意識していきましょう。
何故なら以前であれば飲み会や懇親会など、会社内でコミュニケーションする機会というのは用意されている場合が多かったのですが、最近はパワハラ問題などで飲み会が実施される機会も減ってきているのが現状です。
また、そういったコミュニケーションの機会が任意参加になったことにより、自分からコミュニケーションを閉ざしてしまえば、業務上関係する人以外とは一切コミュニケーションをとらない状況に陥りがちです。
そうなってくるといざ他部門に連携を頼む時に頼みにくくなり、何かと業務に支障が出てきてしまいがちです。だから他部署の人であったとしても、できるだけ自分から積極的に話しかけていくことが大切です。
その際に嫌われたらどうしよう、という保守的な気持ちが生まれると中々積極的に話しかけることができなくなってしまいがちです。しかしながら嫌われるリスクと一切コミュニケーションが生まれないリスクを考えたら、先ほどもお伝えしたようにコミュニケーションが生まれない方が相当にリスクとなります。
取引先にエッジの聞いた提案をする為には社内の強力が不可欠なのです。つまりビジネスの交渉で強くなる為には、根本部分として日々社内でどのような人間関係を構築できているのか、それが重要なのです。
好意はこちらから寄せなければ寄せられることはない
この社内の人間関係の攻略法は取引先との人間関係でも同じです。例えば、夕方6時や5時からの商談が終わった後、そのまま帰るのかそこで食事をセッティングしているのかで交渉の結果が変わるケースは沢山あります。
特に競合他社が同じようなサービス、同じような金額の見積を出してきている場合は最終的な決め手は個人的な人間関係に依存しがちです。
これは決して接待をしなければならない、という話ではありません。例えば友人が整骨院や整体院を開業していたら、多少距離があったとしても全く知らない整骨院じゃなくて知り合いのお店に行きますよね。
これは何気ない選択かもしれませんが、依頼を出すことや、商品を購入する側は人となりを知っている人の方が安心して頼みやすいのです。だから交渉をする時には、上手なセールストークをつくるよりも、相手と仲良くなることを先に考えた方が交渉は上手くいきやすいのです。
それは、自分から自己開示することや、社交辞令であったとしても、食事や飲みに誘うこと。こういった自分から好意を寄せる言葉がけが大切です。
体調管理がしっかりできているだけで交渉は有利になる
そしてこの三つめのポイントは交渉術というよりも交渉の前提として必要になるものですが、体調管理がしっかりできていることがかなり重要なポイントとなります。結局交渉というのは最終的には信頼関係ができて、その上で希望条件を受け入れてもらい、依頼を獲得します。
ここで少し冷静になって考えてみていただきたいのですが、いつもつやつやした肌でエネルギッシュな担当者と、病気がちで咳ばかりしている担当者がいたら、どちらの担当者に仕事を任せたいと思うでしょうか。
前者に任せたいと思う方がほとんどなのではないでしょうか。
何故なら前者の方がしっかりとした仕事をしてもらえそうに感じるからです。
だから体調管理はかなり重要です。
自分の体調もしっかり管理できない人だという認識を交渉相手に持たれてしまうと、それだけで交渉は不利になってしまうのです。それに身体が健康で元気であれば、夜中までお酒に付き合ったとしても、翌朝何の問題もなく仕事に取り組めますよね。だから交渉上手になる為には日々の体調管理がポイントとなるのです。