休日のショッピングといえば百貨店。
お客さんとして行くと楽しいですが、働く場として見ると色々と大変な事が多いですよね。
百貨店はお金持ちな人も来ますが、丁重な接客に勘違いをして「自分は偉い!」という『お客様』も多いもの。
普通ならあり得ないクレームも、真正面からしっかり対応しなければならず、対人ストレスはかなり大きいです。
さらに販売であれば女性の比率が高いですから、人間関係は厳しいです。女の園では、ちょっと輪から外れたりボスに嫌われただけで嫌味や嫌がらせ合戦が始まりますから、通常の職場よりも立ち回りを求められます。
百貨店の販売員や看護師などの女性の比率が高い職場に勤める女性は、だいたい腹黒くなったり精神的にたくましくなったりしますが、やはり生き残れない人も多いもの。
クレーム+職場の人間関係に加えて、休日もGWや年末年始など世間が休みの時に休めないので、友人とも予定が合わない。百貨店によっては労働組合が弱いから長期休暇もまともに取れない、なんて事もあります。
もちろん、百貨店はホテルと並んで接客業の頂点。接客にやりがいを感じる人なら天職でしょう。
しかし、もし百貨店の販売職が向いていない…と感じたのなら、早めに転職の準備をしておくことをオススメします。
今回は百貨店を辞めたい人が転職に成功するコツを紹介します。
前書き:百貨店の3年後離職率はどれくらい?
新卒で百貨店に入社して、3年以内に辞めてしまう人はどれくらいいるのでしょうか?
大手百貨店のデータがありましたので、参考までに紹介します。
三越伊勢丹ホールディングス:9.3%
J.フロントリテイリング:11.1%
高島屋:データ無し
そごう・西武:16.7%
こうして見ると、どこも10%前後と高い離職率になっています。
どの百貨店も全国展開している大手企業ばかりですが、それでも離職率がここまで高いというのは驚き。
やはり、販売職という休日が不安定、立ちっぱなし、人間関係が厳しい…という環境だと、大手であっても3年以内に離職する人は多いようです。
年収は順調に出世していけば年収800万以上と高水準なラインに乗っかりますが、そこに辿り着く前に脱落する人がほとんどのようです。
3年目で10%前後ですから、4年目、5年目…と年数を重ねていく毎に人数が順調に減っていき、生き残ったエリートだけが、高年収を手にすることが出来るのです。
大手企業に入社すると「もったいないから辞めるな」なんてしばしば言われますが、大手企業といえど社内で過酷な競争があります。
数字は嘘をつきません。大手百貨店ですら、3年以内の離職率がこれほど高水準で推移しているのです。
無理をして生き残ろうとしがみつくよりも、自分に合った仕事に切り替えていくほうが幸せなケースも多いですから、自分に嘘をついてまでしがみつく…というのはやめましょう。
百貨店の販売で得た接客スキルは転職でも役に立つ
百貨店に勤める事で手に入るスキルといえば、何と言っても接客術。
敬語はもちろんのこと、立ち振舞やクレーム対応など他のビジネスでも役立つ技術は、例え短期であっても学んでいるはずです。
転職では、ぜひそのスキルを前面に出して自己PRを作りましょう。
例えば営業や事務にしても、電話対応や顧客対応は百貨店ほど頻繁でなくとも、必ずあります。
なので「今から未経験の職種なんて無理…」と不安に思う必要はありませんよ。
百貨店から転職をするタイミングはいつがベスト?
百貨店から転職をするタイミングについてですが、世間一般で言われているのが「3年はしがみつけ」という話。
確かに転職時は3年以上の職歴があると有利に働きます。逆に1年未満の短期離職の場合は不利になります。
しかし、一概に3年以上働いてから転職するのがベストとは言えないのです。
というのも、仮に全く畑違いの他業種に転職したい! という場合は職歴よりも年齢が重視される事が多いからです。
24歳の時に未経験の業界に転職するのと、27歳で転職するケースを比較すれば、明らかに前者の方が有利です。日本では未だに年齢によるアドバンテージは大きく、特に新卒入社後~27歳前後までが転職における年齢アドバンテージのピークと言われています。
そのため、3年の職歴を積もう! と我慢して働き続けることで、逆に年齢の壁にぶち当たってチャンスを失ってしまうリスクもあるのです。
また、労働環境や人間関係のトラブルで強いストレスを現在進行形でうけており、百貨店をすぐにでも辞めたいと思っている人は3年も耐えられないと思います。
無理をして耐えようとすることで、最悪、うつ病や精神病になって強制退職という事に陥る可能性もあります。
ですから、百貨店の販売職から転職をするタイミングは「辞めたいと思った時」がベストなのです。
しかし今後の生活費や、転職活動にかかる費用などは無視出来ません。
ある程度、貯金が貯まってから動くのが一般的でしょう。ボーナス前なら、ボーナスを手に入れてから退職というのが良いタイミングです。
しかし、転職は準備に時間と手間が予想以上にかかるもの。
出来れば在職中から、転職の準備をしておくべきです。履歴書や職務経歴書、キャリアの方向性を考えるための自己分析などを行いましょう。
「やることが多すぎて手が回らない…」
と思う人も多いでしょう。
そこでオススメなのが、転職エージェントを活用してプロのエージェントのサポートを受けながら転職を行う事です。
転職エージェントを活用しよう
転職エージェントは、利用料は最初から最後まで無料です。在職中でも土日でも利用することができ、求人者はキャリア相談、求人の紹介を受けることが出来ます。
登録すると、担当エージェントがあなたの希望条件をヒアリングして、あなたにあった業界、業種、年収アップ可能な求人などを紹介してくれます。それに合わせて、オススメの求人をいくつかピックアップして紹介してもらえるので、一緒にキャリアの方向性を決められます。
自己分析もキャリアプランも、一人で考えると限界がありますが、転職のプロであるエージェントに相談すれば自分だけでは見つけられなかったキャリアの可能性が出てくる可能性があります。また、給与交渉などもエージェントを仲介して行えるので、年収アップの確率がグッと上がります。
時間のかかる履歴書、職務経歴書の作成も、プロであるエージェントにアドバイスしてもらえばスムーズに作成出来ますから、転職で最も手間のかかる部分を大幅に省略出来ますよ。
初めて転職をする人で、何もわからない人でも1から丁寧に教えてくれるので、ぜひ利用しましょう。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。 エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
DODA 公式サイトはこちら
転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。 自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。
人間関係や労働環境はいつでもリセット出来ます
昔から正社員になったら辞めるな、転職なんて辛いぞ…と言い聞かせられてきた人も多いでしょう。
しかし、実際は逆です。転職市場は活気があり、若い人であれば他業種転職への道も開かれています。
人には向き不向きがあります。
百貨店の販売職がどうしても合わず辞めたい…と感じるのなら、思い切って転職をして自分にあった仕事を見つけましょう。
人間関係や労働環境は、自分一人の力ではどうにもこうにも変えることは出来ません。
ですから、意地になって一人でもがくのではなく、転職という選択肢を新たに加えて『逃げ道』をしっかり確保しておきましょう。心の健康を損ねてしまったら、苦しいだけでなく治療のために貴重な人生を無駄にしてしまう事になってしまいます。
ぜひ一度、自分の将来について冷静に考えてみましょう。