転職活動を成功させる為には、基本的にコミュニケーションスキルが必要です。
何故なら、自己PRや質疑応答、グループ面接ではそのスキルの有無を量られるからです。とはいえ、どれだけスピーチトレーニングをしても、話し方の本を読んでも、中々コミュニケーションスキルが身につかない人もいます。
また、心の底から、話をする事が好きではない場合もあるでしょう。そんな場合でもコミュニケーションスキルは身につけなければならないのでしょうか。実は、コミュニケーションスキルが無かったとしても、転職できる職種はたくさんあるのです。
そこで今回は、そういった職種にフォーカスを当てながら、コミュニケーションが苦手な場合の転職術について紹介します。
コミュニケーションスキルを身につけるのは諦めよう
嫌いなことや苦手なことを無理に好きになる必要はありません。また、無理に上手になる必要もありません。それは性格や能力の差ではなくて、持って生まれた資質の違いである可能性が高いからです。
例えば、ストレングスファインダーという自己分析ツールがありますが、これは自分の才能を客観的に5つの資質に分けて見極めるものです。これをすればハッキリとわかるのですが、元々社交的な人とそうでない人は持っている資質が違うのです。例えば、社交性やコミュニケーションがない人は、その代わりに戦略性や分析的に考える思考力に長けていたりするのです。
ですから、コミュニケーション能力が低いことは問題ではなく、個性だとも言えるのです。出来ないことがある分、出来ることがあるのです。そういった視点を持ちましょう。そう考えたら、苦手なコミュニケーションを伸ばそうとするよりも、得意分野を伸ばした方が人生はスムーズに展開しそうですよね。
ですから、コミュニケーションが苦手だとはっきりと認識している場合は、いっそのことそのスキルを伸ばすことを諦めてみてはいかがでしょうか。
コミュニケーションスキルが無くても就ける職業
ある特殊な技能があれば、コミュニケーションスキルは求められない、または大目に見られる場合があります。その代表的な職種はエンジニアでしょう。
システムエンジニア、グラフィックデザイナー、プログロマー、絵師、こういった専門的なスキルを持つ人材は、それを持つ人自体が稀少なので、コミュニケーションが苦手だったとしても心配する必要はありません。
むしろパソコンが得意だったり、キーボードの前に何時間でもいられる、という人はコミュニケーションスキルの習得は手放して、WEBスキルを磨いた方がいいでしょう。何故なら、コミュニケーションの資質がある人は、パソコン作業や事務的な作業が極端に苦手な場合が多いからです。つまりコミュニケーション能力の有無は資質の問題であり能力の問題ではないのです。
ですから、コミュニケーションが苦手な場合は、何かしらのエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
ハードスキルを磨いていこう
ここまでお伝えしたように、ハードスキルが高ければ、コミュニケーションが苦手でも仕事に困る事はありません。むしろハードスキルは習得が困難なだけに、長期的に考えればそれを持っているだけでステップアップできる可能性があるのです。それにビジネススキルのソフト面、いわゆるコミュニケーションや考え方は、働きだしてからでも身につけられるものでもあるのです。
ですからあなたがもし20代で、コミュニケーションが苦手だと感じている場合はとにかくハードスキルを身につけることを考えましょう。今であればとにかくデジタル、パソコンに強くなっておけば間違いはありません。苦手なスキルを伸ばすよりも、それ以外に意識を向けた方が転職は成功しやすいのです。もし仮に、コミュニケーションも、ハードスキルを習得する事にも苦手意識を感じる、という場合でも問題はありません。
それ以外の選択肢は無数にあるからです。例えば、土木関係や工場勤務であれば、ソフトスキル、ハードスキル問わず体力や経験が重視されます。仕事は選ばなければ転職出来ない、ということはないのです。
ですからコミュニケーションが苦手な場合は、いっそのことそこを盲点にして手放してしまいましょう。そして自分が戦える分野を見極めればいいのです。