広告代理店は、一見すると華やかなでクリエイティブな業界に見えますが、入ってみると体育会系の泥臭い業界です。
厳しいコンペを勝ち抜いても、クライアントの気分次第でちゃぶ台返しは当たり前。夜中まで残業することも珍しくないので、身体がボロボロになることも多いです。
ワークライフバランスなんて、あってないようなもの。とにかく毎日山のように業務が振ってきますし、プレッシャーも重く、バリバリ働ける人のみが適応出来る世界です。イベントなどは週末に集中しますし、ピーク時は深夜3時まで会社まで残ったり…広告業界で働く=キツくて高級というのが常識になっています。
そんな広告代理店を辞めたい…という人は毎年多く出てきます。特に新卒で入ったものの、激務のあまり1年未満で退職してしまう人も多く、それは大手であろうと中小であろうと同じ状況のようです。
「せめて土日は休みたい」
「残業が少ない業界に転職したい」
「もう広告代理店で働くのは無理」
もし、このように限界だと感じたら、転職を検討してみましょう。
今回は「広告代理店を辞めたい」と思っている人向けに、転職のコツを紹介します。
ワークライフバランスを求めるならメーカーがベスト
広告代理店の悪い点は、なんといっても残業が多く、担当の仕事によって休日が簡単に潰れてしまう点です。
土日であろうと、担当している仕事に動きがあったり、〆切が迫っていたりすると、出社したりイベント会場に出向く必要があります。そのため、土日といえど安心して休める訳ではないので、精神的にキツくなってきます。
一方、メーカーであれば、どんな業種でも一般的に土日は休みです。というのも、取引先も土日は休んでいますから、土日に問い合わせが来ることはないからです。要は「相手も休んでるから土日に働いても意味が無いよい」という状態なのです。
これなら、安心して土日祝日に休めますね。
広告代理店のような、イベントに出席しなければならない、制作をしなければならない、といった環境では、土日も祝日も関係ありませんから残業がどんどん振ってきます。構造的にワークライフバランスを求めることは不可能ですから、メーカーのような「土日休んでも誰にも迷惑がかからない環境」に転職することをオススメします。
広告業界から脱出しよう
広告業界から脱出するには、他業種への転職にチャレンジする必要があります。
他業種への転職となると、ちょっと難しそう…と思ってしまいますが、決してそんなことはありません。元広告業界の職歴は武器になりますし、広告業界で得た基本スキルはどんな職種でも役に立ちます。
クライアントを満足させるためにどんな工夫をしたか?
納期を守るために、どんな点を意識して仕事に取り組んできたか?
仕事で失敗した経験は? それをどうフォローした?
などなど、今までやってきた仕事の経験は、必ず面接でのアピール材料になります。広告代理店を辞めた後、今一度、自分がやってきた仕事と、その姿勢、成果を書き出して転職に役立てましょう。
広告代理店の仕事は大変ですが、その分、転職時には強いアピール材料になります。
土日出勤や残業をしてきた苦い経験も、面接官から見れば「根性がある」「組織に対しる忠誠心がある」「責任感がある」と見られますよ。
27歳で広告代理店から飲料メーカーに転職したDさんの場合
私の友人で、新卒で広告代理店に勤めていたものの、27歳で飲料メーカーに転職したDさんという方がいます。
その方は新卒で広告代理店に入り、5年間バリバリ働いていたのですが、27歳の時に
「女性が広告業界で、これ以上、出世するのは難しい」
「出世するなら結婚やプライベートを犠牲にしないといけない」
「子育てしながら広告業界で働くのは無理だろう」
と判断して、飲料メーカーに転職しました。
給与水準は少し落ちましたが、残業も月20時間未満になり、土日祝日もバッチリ休めるようになりました。
広告業界に比べると、刺激は少ないものの、みんなまったりと働いており穏やかで、育児休暇や共働き夫婦のフォロー制度も充実しているとのことでした。
Dさんのように、将来のことを考えて働く業界を変えることは重要です。人生設計を立てて、それに合わせて転職をする…仕事はあくまで「人生の一部」ですから、仕事に振り回されるのではなく、仕事を主体的に選ぶようにしましょう。
転職の基本はプロのエージェントに教わろう。
転職が初めての場合、履歴書・職務履歴書の書き方や、応募する仕事の選び方、面接のノウハウなど分からないことが沢山あると思います。
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アデコはスイス資本の外資系転職エージェントです。日本法人であるアデコジャパンは、1985年から転職エージェントを展開しており、他社の転職エージェントには無い独自の求人を多く持っているのが特徴です。
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