新卒にせよ中途採用にせよ、就職が決まらない人の多くはアプローチのやり方を間違えていることが多いです。
渾身の一作だと思いこんで書き上げた履歴書や職務履歴書が、面接官から見たら「ん?」と違和感を覚えるようなものであったり、面接の答えが掘り下げ不足であったり、自己PRが面接官の求める答えからズレていたり…
こういった就活、転職における基本ノウハウが不足していると、いつまでたっても内定が出ず、就職は決まりません。
就職活動が長引くと、特に既卒や中途採用の人はお金が心もとなくなります。交通費や雑費で貯金が削られてくると、気持ち的にも余裕がなくなって、さらに就活の状況が悪化する…なんて負のスパイラルにはまってしまえば、最悪、フリーターや短期派遣で食いつなぐというみじめな結果に終わってしまいます。
そういった結末を防ぐには、今一度、なぜ内定が出ないのか一から見直してみることが大事です。
今回は就職が決まらない人にありがちな特徴と見直すべきポイントを紹介します。
自分の強みと弱みをしっかり把握出来ているか?
就職活動や転職活動で最初にやるべきことは、自己分析です。
前職での経験や、性格的な長所、仕事に役立つ経験など、何らかの強みをアピールしなければ採用には至りません。
例えば、面接ではこのような質問を投げかけられることがあります。
1:「仕事をする上で心掛けていることはありますか?」
2:「前職での実績や経験を聞かせて下さい」
3:「未経験の職種ですが、これまでの経験で活かせる事はありますか?」
上記のような質問に上手に答えるには、自分の強みをしっかりと把握していなければいけません。
例として、前職が営業事務で、読みやすい資料を作るのが得意な人の場合、1番の答えは
「常に仕事の効率を意識して、改善を心がけるようにしています。
私は営業で扱う資料の作成を主に担当していたのですが、ただ言われた通りに作るのではなく、読み手のことを考えてレイアウトを工夫し、重要事項を分かりやすくまとめて作るよう心がけてきました。
また読みやすい資料を作成するために、自社製品の仕様や、営業マンがプッシュしたいポイントなどを日頃から勉強して、資料作成のスキルを磨いてきました」
という形になります。
また、強みだけでなく弱みも知っておくべきです。
面接では「仕事での失敗経験を教えて下さい」といった失敗経験を問う質問もあります。
その時に、自分の弱みやミスの経験+それをどうフォローしたか、という点をしっかりアピール出来なければ内定には至りません。
また、失敗をした時の心理的フォローもチェックされます。失敗をしても切り替えて前向きになれる人を、採用担当者は好みます。
近年、ますます労働者のメンタルの問題は話題になっており、採用担当者もメンタルが弱い人間は採用から外そう…という動きが見られます。ですので、ミスに対して前向きに改善し、気持ちを切り替えて働けるメンタルタフネスをアピールしましょう。
また、コミュニケーション能力を図るために、下記のような質問をぶつけてくるケースも想定しておきましょう。
「人間関係でトラブルになったことはありますか?」
「部下や上司とのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?」
これもまた、弱みを聞き出す質問です。
トラブルが起きやすいコミュニケーションについて、どのような失敗経験、対策を持っているのか、ということを面接官は引き出そうとしています。
社会人になれば、どうしても合う人、合わない人は出てきますし、合わない人とも一緒に仕事をしなければいけません。その時に、柔軟に対応できるか否か…というのは採用担当者にとって重要な目安になりますから、しっかり答えられるよう準備をしておきましょう。
マニュアル丸暗記で面接に挑むのはNG
転職初心者がハマりがちなのが、マニュアル通りの答えを作り、それを丸暗記して面接に挑むケースです。
マニュアルのテンプレートに当てはめるのは有効な手段ですが、全ての面接で利用するのは無理があります。面接は、暗記した答えを喋るテストではなく、あくまで対話です。面接官の人となりや、質問にあわせて臨機応変に相手の望む答えを出していかなければいけません。
マニュアル丸暗記の場合、面接官の聞きたい事と答えがズレてしまうことが多々ありますし、棒読みでいかにも暗記しました、といった風の答えは面接官に好まれません。
あくまでマニュアルはベースとして参考にするだけに留めて、面接では臨機応変に対応出来るようにしましょう。そのためには、しっかりと自己分析と企業研究を行い、事前に準備を万端にしておくことが大事です、
自己PRや志望動機がしっかり固まっていれば、応用は簡単です。
マニュアルはあくまで型であり、内容は自分なりのオリジナリティを混じえることが大切ですから、丸暗記だけやって準備した気になるのは卒業しましょう。
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