会社に行きたくない、と毎日、家を出る時や電車の中で考えてしまう人は多いですね。
上司と馬が合わない、担当しているプロジェクトが炎上している、取引先と社内の板挟みになっている…等々、ストレスの多い状況に長い間、置かれていると会社に行く気が無くなってしまうのは致し方ないことです。
辛い状況が一時的なものなら問題ないのですが、長期にわたって高ストレス状態が続いているようであれば、会社を辞めることを検討したほうが良いかもしれません。特に人間関係の問題や、職場環境を変えることは難しく、社内で動くよりも転職によって勤める会社そのものを変えたほうが手っ取り早いです。
新入社員などによくある5月病の「会社行きたくないなぁ」程度の憂鬱であれば、仕事をしていくうちに解消されますが「辞めないとうつ病になるかもしれない」というレベルまで追い込まれている場合は、一度、真剣に『今の会社に勤め続けるメリットとデメリット』について考えてみましょう。
今回は
「会社に行きたくない…」
と真剣に悩み始めた方向けに、退職するか否かのタイミングや見極め方について紹介します。
会社の常識=社会の常識と思い込まないことが大切
新人の頃、よく上司が怒った時に言う台詞として
「お前そんなんじゃ社会じゃ通用しないぞ!」
「こんな事が出来ないようじゃ、どこに行っても使えないままだぞ!」
といったものがあります。
確かにビジネスマナーや、時間を守るといった社会人の常識、メールでのやり取り、敬語などのスキルはどんな仕事でも共通することが多いですから、その通りかもしれません。
しかし、だからといって「今の会社のルール=世間一般の常識」という訳ではありません。
例えば、証券会社や不動産の営業職など、営業ノルマをクリアしないと怒鳴られるのが当たり前の職場に勤めていて
「結果を出せない=詰められる」
というのがどこの会社でも常識…と思っている人がいますが、そんなことはありません。
例えば事務職や経理職、総務といった職種では、そもそもノルマがありませんし、ルート営業などの受け身の営業であれば、営業ノルマによる締め付けが厳しくない会社も多いです。
「数字を出せない営業が転職しようとしても、門前払いされるよ」
「新卒で1年未満で辞めたら、一生フリーターだぞ」
こういった『常識』は、半分は正解かもしれませんが、半分は嘘で出来ていると思ったほうが良いでしょう。職場の離職率が上がると、上司の査定も低くなりますから、引き止めのためにわざと「常識」として押し付けているケースもあります。
会社や業界が違えば、常識や文化は異なります。逆に言えば、そういった会社特有の常識、文化、雰囲気を一個人が変えることは難しいですから「会社に行きたくない」と思う原因がそういったものに起因している場合は、転職しか根本的な解決法は無いということになります。
仕事には向き不向きがあるからこそ見極めが重要
ミスを連発してしまったり、仕事が上手くいかないと
「この仕事、向いていないのかも…」
と思うことは誰しもあることです。
向き不向きに関しては「我慢して地道に続ければ、だんだん楽になる」ケースと「続けても苦しいだけで、結局辞めてしまう」ケースの二種類に分かれます。
前者の場合は、経験と共に問題が解消するので、特に退職を検討する必要はないのですが、問題は後者です。
仕事には必ず向き不向きがあります。例えば、対人能力は低いけれどプログラミングは得意、という人にとってプログラマーは向いている仕事ですが、逆に営業は向いていない仕事になります。
どんなにプログラマー基質の人が営業を頑張っても、花開く可能性は低いどころか、向いていないのに中途半端に営業畑を歩いたせいで、他業種に転職したくても営業にしか転職出来ない…という事になってしまいます。
不向きな仕事を続けることは、将来のキャリアの可能性を閉ざしてしまう危険性があるので「向き不向きなんか無い!とにかく根性で続けていれば結果はついてくる」などというマッチョな考え方は辞めて、もう一度、冷静に自己分析をしてみましょう。
自分は、今の仕事が好きなのか嫌いなのか、向いているか向いていないか…自問自答したり、他の職業にも目を向けてみれば、おのずと答えが出てくるはずです。他業種へのキャリアチェンジは、若ければ若いほど転職しやすいですから、不向きな仕事を続ける前にしっかり向き不向きについて考えておきましょう。
人間関係は転職理由の第一位。過去と他人は変えられない
人間関係が原因で「会社に行きたくない」と悩んでいるケースが最も深刻です。
過去と他人は変えられない、という言葉があるように、人間関係は個人の努力では変えることが出来ません。どんなにこちらが歩み寄ろうと努力しても、相手にその気がなければお互いいがみ合ったままです。
上司にストーキングされたり、パワハラ上司がいたり、いじめにあったり、仕事をしない同僚がゴマすりだけで評価されていてムカついたり…とにかく、人間関係のトラブルは非常に高ストレスなので厄介です。
どんな職場でも、やはり他人同士が集まっているのですから、ある程度の摩擦はありますが、ものには限度というものがあります。
もし、職場の人間関係に悩んでいて、毎朝、会社を辞めることを考えている、月曜日に死ぬほど憂鬱になる…といった状態が続いている場合は、思い切って転職をしたほうが幸せになれるケースが多いです。
中には、相手を退職させる、退職するまで待つ…といった力技を行う強者もいますが、誰もが強い心を持っているわけではありません。無理はせずに、限界だと思ったら転職をして人間関係をリセットしましょう。
自分の進路は自分の意志で、かつ合理的に判断しよう
「会社を辞めて転職出来るか不安」
「1年未満で退職したら親に怒られるかも」
「会社に迷惑をかけたくない」
会社に行きたくないと思っているのに、だらだら勤め続けてしまう人は、上記のように他人の目を気にしすぎているのかもしれません。
正社員という肩書きにこだわっていたり、転職に不安を感じて変化を恐れたり…人間というのは、どうしても言い訳をつけて行動を先延ばしにしてしまいがちです。
しかし、仕事に関しては、自分の意志で、かつ合理的に考えるべきです。
今、この会社に勤め続けるメリットはなにか? それは退職をするよりも大きいメリットなのか? 3年後、今の会社にいる自分をイメージ出来るか? など、とにかく自問自答をして、合理的にメリットとデメリットを書き出してみましょう。
先延ばしにしたり、他人のせいにせず、自分自身のことなのですから答えは自分で出すべきです。
あなたが仕事をするのは何のためですか? 多くの人は「幸せになるため」に働いています。もし今の会社に勤めていて幸せを感じられそうにないならば、転職を検討しましょう。
今の会社に勤め続けるよりも、リスクを背負って別の環境に飛び込めば、素晴らしい仕事、労働環境や仲間と出会えるかもしれません。もちろん、今の会社に勤め続けたほうが良い…と判断したのなら、腹をくくって我慢をするのも一つの選択肢です。
一番いけないのは、中途半端にふらふらすることです。決断が遅い人は、あっという間に年をとって「あの時、行動しておけばよかった」と後悔することになります。なによりも今、決めることが大事です。なぜなら、あなたは既に悩んで苦しんでいるのですから。
自分のことは自分自身でしか救えない、ということを改めて認識して、自分の未来のことをしっかり考えましょう。
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