「何でこんな簡単な事が出来ないんだ」
「これ、この間も言ったよね?」
「本当に大学出てんのか?」
こういった叱責、職場で一度は耳にしたことがあると思います。上司に怒られると、本当に嫌な気分になりますし、自己嫌悪で泣きたくなりますよね。
自分のミスが原因なら、叱責も仕方ないのかもしれませんが、中には暴言に近い怒り方をする上司もいます。怒鳴ったり、わざとらしくため息をついたり、嫌味をチクチク言ってきたり…挙げ句の果てには、自分のミスをこっちに押し付けて説教する悪い上司もいます。
特に怒られた経験の少ない新卒者にとって、こういった怒る上司が職場にいると、仕事中もビクビクしてしまって更にミスを繰り返す…という悪循環に陥りがちです。
「怒られるうちが華だぞ」
「怒られても我慢しろ」
「3年経てば楽になる」
と、世間は無責任にそんなアドバイスをしていますが、私の見解は異なります。上司にいつも怒られる、怒られて辛い、死にたくなる…という状況の人に伝えたいことは「逃げの転職をしてもいい」ということです。
今回は、上司にいつも怒られる、辞めたい、悩んでいる人向けに「怒る上司」に対する対処法、スタンスを紹介します。
重視すべきは自分がどう感じるか
よく、怒る上司は「お前の為を思って怒ってるんだ」と言いますが、これってあれに似ていませんか?
いじめっ子がよく言う「いじめてません。ふざけていただけです」という言い訳。いじめかどうかは、いじめられた本人の気持ち次第ですが、上司の叱責に関しても、同じことが言えると思います。
かのホリエモンも言っていたように、ミスをした人に対して怒る、厳しく叱責する、怒鳴るといった行為は、むしろ逆効果で余計にミスを誘発、もしくはミスを隠すようになってしまう間違った指導の仕方なのです。
しかし、古い体質の上司や、体育会系の上司、単に新人いびりを楽しんでいるサイコパスな上司などにとって、叱責=悪いことではない、と思っているフシがあります。社会人経験の少ない新入社員も「怒られるのは自分がまだ仕事を満足に出来ないせいだ」「ミスをした自分が悪い、我慢しなければ」と思い込んでしまいがちです。
本当にそうでしょうか? 怒られて嫌な気分になるのは、怒り方が下手くそだからだと思いませんか?
上司の怒り方を、冷静に観察してみてください。当たり散らすように怒っていたり、怒ることがクセになっていて、無駄に圧力をかけるような傾向はありませんか?
残念ながら、怒ることで威厳を示そう、という上司も社会にはたくさん存在します。また、怒ることで相手を否定し、長時間労働やブラックな労働環境を正当化するという「洗脳」にも怒るという行為は悪用出来ます。
別の視点で考えてみましょう。
上司にいつも怒られて、嫌な気分になる。そして仕事が楽しくなくなって、いつもビクビク、怯えながら仕事をするようになる…これって、どう考えても人生がつまらなくなる状況ですよね。
嫌な上司がいる、上司と馬が合わない、上司にいじめられている…実は、こういった上司を含む職場の人間関係で転職をする人は非常に多いのです。実際、転職理由の第一位は、依然として人間関係のトラブルがランクインしています。
ですから「上司に怒られるくらいで辞める、転職するなんて社会人失格だ」と思うのは辞めましょう。
真面目で、責任感の強い人ほど「怒られたから辞める」という選択を避けたがります。しかし、考えて下さい。仕事をする目的は何ですか? 生活を充実させる、幸せになるためですよね。
怒られて辞める、すぐ転職する…といった行為を「ダメ人間のやること」「根性なし」「ゆとり」とネガティブに捉えて、我慢して勤め続けるのは「自分をいじめている」行為にほかなりません。我慢していれば確実に幸せになれるのであれば、我慢したほうが良いでしょう。
しかし、世間体や親の目などを気にして「本当は今すぐ辞めたいけど我慢する」という選択をとっているのであれば、一度、冷静になって自分の仕事の充実度を見つめなおす必要があります。
転職という選択肢を恐れないことが大切
転職は、あくまで選択肢の一つです。しかし、その選択肢は強力で、嫌な人間関係も、キツすぎる労働環境も、やる仕事の内容も一切合切リセット出来るというチャンスがあります。
もし、上司にいつも怒られていて「もう駄目だ」と落ち込んでいるなら、転職という選択肢について一度考えてみましょう。
転職というと、難しいというイメージがありますが、実際は多くの人が転職に成功していますし、特に20代であれば未経験の職種にキャリアチェンジすることも可能です。
転職して、前職ではずっと上司に怒られっぱなしだったのに今は上司に恵まれて楽しく働いている…なんて話はざらにあります。人間関係が良好な職場に入れるかどうかは運の要素が強いですが、もし今の上司に我慢出来ない、もう働きたくない…と思うようなら、うつ病になるまで我慢するのではなく、転職をしましょう。
退職する時に上司に何を言われても、家族にガッカリされても、短期離職であっても、後ろめたさを感じる必要はありません。
大事なのは、あなたが今幸せか? ということ。そして転職した方が幸せになれそうだ、と感じたのなら、誰にも文句を言われる筋合いはありません。
逃げの転職は、多くの人がネガティブに捉えてしまいがちですが、珍しいことでも悪いことでもないのです。バンバン転職して、どの職場も3年続かなかった人が、4回目、5回目の転職でようやくピッタリ来る職場を見つけて定年まで働いた、なんて事も珍しい話ではありません。
上司や同僚、内定をくれた人事の人に申し訳ない…と感じる事もあるでしょう。しかし、自分を犠牲にしてまで他人を気にかけても、誰も喜びません。無理なら無理で、傷が浅いうちに別の仕事を見つけましょう。
転職エージェントに相談してみよう
まずは、在職中でも良いので、無料で相談出来る転職エージェントに登録してキャリアカウンセリングを受けてみましょう。
エージェントと直接、話しをして、転職の詳しい話を聞けば、転職に対するイメージが大きく変わると思います。実際に応募できる求人や今後のキャリアプランなどのアドバイスをもらえるので、退職する踏ん切り、転職への決意が固まるでしょう。
そもそも転職エージェントって何? というと、転職エージェントは人材を求める企業と求人者をマッチングさせる仲介業で、求人者側は無料で利用することが出来ます。
転職エージェントは転職のプロですから、希望条件を伝えればそれにあった求人、業界、職種などをピックアップしてくれます。
またハローワークなどと違い離職率の高いブラック企業は排除しているため、安心して選ぶことが出来るのがポイントです。
求人の取捨選択を一手に任せられるのですから、転職の手間がぐっと省けます。
さらに履歴書・職務履歴書の書き方もアドバイスしてくれて、面接対策までしっかりサポートしてくれるので、転職が初めてでも安心して取り組めます。自分で全てやらなければいけない転職サイトに比べて、マンツーマンで親身になって転職サポートをしてくれるので、転職初心者の方はエージェントを利用するのがオススメです。
オススメのオススメの転職エージェントは転職エージェントのアデコです。(2017年5月よりSpring転職エージェント by アデコに改名)
アデコはスイス資本の外資系転職エージェントです。日本法人であるアデコジャパンは、1985年から転職エージェントを展開しており、他社の転職エージェントには無い独自の求人を多く持っているのが特徴です。
転職エージェントの規模としてはかなり大きく、非公開求人を多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。
年収アップや自身の人材価値を高めるキャリアの構築、外資系企業への転職など『キャリアアップの転職』にはもちろん。
「転職活動を始めたけど、初めてで何をすればいいのか分からない」
「フリーター、既卒or第二新卒で職歴に自信がない」
「ブラック企業から脱出したい。定時で上がれる楽な仕事を紹介してほしい」
といった様々なニーズにも、専門のエージェントがしっかり応えてくれます。
アデコが抱えている求人は、アサヒビールやバンダイナムコゲームス、NTTドコモなど業界問わず大企業の求人から、大企業の関連会社、優良中小企業など、業績が安定しており待遇の良い求人(残業なし・ボーナス4ヶ月以上支給・有給の取りやすい職場など)が多くそろっています。
またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
非公開求人には優良求人がたくさんありますから、アデコを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
アデコの登録は下記の公式サイトから申し込みが出来ます。※2017年5月8日、アデコの転職エージェントは「Spring転職エージェント」へとブランド名を変えるようです。
転職エージェント『Spring転職エージェント』(アデコ)公式サイトを見てみる
転職エージェントは仕事選びの強い味方ですから、ぜひ上手に活用して転職・就職を成功させましょう。
我慢は美徳という考え方は無責任
昔は「石の上にも三年」といって、会社に入ったら3年は勤めましょう、という教育がされていました。
しかし、昨今では労働者を使い捨てるブラック企業や、上司によるパワハラ、職場いじめなど様々な職場問題が浮き彫りになってきています。
我慢をして無理して働き続ければ、必ずどこかで精神に限界が来ます。
自分を守れるのは自分だけなのですから、精神に深刻なダメージを受ける前に、逃げ道を自分で用意しておきましょう。
逃げることは、決して悪いことではありません。無理だ、と自分の心がそう叫んだら、素直に従って自分を守ってあげましょう。