日本は貧困率において先進国の中でも上位に君臨しており、特徴的なのが65歳以上の高齢者層よりも若者の貧困率の方が伸びているという点です。
これは政府が所得の再配分に失敗していることを示しており、少子高齢化によって人口ピラミッドが逆になっている日本では今後、20代~30代層の生活はより一層、厳しくなることが予想されます。
20代~30代の平均年収は100万円近く下がっており、持つ者と持たざる者の差は広がるばかりです。消費税の増税を始めとする増税によって貧困層の生活はますます追い詰められ、2008年に起こった秋葉原無差別殺傷事件のような悲劇が、いつ起こっても不思議ではありません。貧困層が増えれば、絶望してテロを起こす人が出てくる可能性、治安が悪化するリスクは高まるのです。
また、リストラやブラック企業における長時間労働、パワハラなどで、正規社員として働いていた人が非正規社員、貧困層に転落する可能性も年々高くなってきています。企業は相変わらず非正規社員を増やし正規社員を減らす方向に動いているので、一度、正規社員のレールから落ちると這い上がるのは難しくなります。
そんな、誰もが貧困と隣合わせの日本社会で生き残るには、キャリアを作って人材価値を上げる、資産運用をして自分で資産を築く、副業などで会社に頼らない収入源を確保する、などの立ち回りが要求されます。
今回は日本社会で生き残るノウハウについて紹介します。
政府は金持ちによる金持ちのための政策しか行わない
残念ながら、日本の未来は暗いです。どんなに東京オリンピックやアベノミクスなどで賑わせても、少子高齢化による経済の失速、増税による中間層、貧困層への負担増は避けられません。
そんな日本でも、唯一、裕福層だけは今と変わらず生き抜くことが出来ます。政府は中間層、貧困層よりも裕福層を優先する政策を行うであろうことは明白で、私達の生活は今以上に「自己責任」の割合が強くなるでしょう。
ブラック企業でパワハラにあい、うつ病になってしまっても…
就職が決まらず非正規社員のまま年齢を重ねてしまっても…
内定が決まらず奨学金が返せなくなっても…
全て自己責任として、私達に責任を負わせることは間違いありません。
裕福層以外の誰もが破綻のリスクを背負っているこの日本社会で生き抜くには、戦略と知識が必要不可欠です。
しかし、残念ながら日本の学校では、特にお金や経済について学ぶ機会がありません。
実際、株式投資や投資信託の積み立てなど資産運用の知識がある大学生は日本では少ないですし、皆が皆「正社員にならなければ負け組!」という価値観に押し込められ、起業や副業といった商売のやり方は誰も教えてくれません。
そのため、就職に失敗し、正社員になれなかったり、やむなく非正規雇用に落ちてしまった場合「どうすればいいの?」と路頭に迷う人が多いです。
ブラック企業に勤め続けることはリスクの塊
若い人に多いのが、ブラック企業に勤め続けてしまうことです。
ブラック企業に勤めていると、最悪、うつ病になってしまい、再び働けるようになるまで1年2年かかってしまいます。その間、収入は失業保険だけになってしまいますし、何よりうつ病は本人がとても辛い病気です。
ブラック企業に勤めてしまったら、うつ病になる前にキャリアチェンジをしましょう。
また、楽だけどキャリアアップが出来ないという別の意味でブラックな企業の場合も、適当な所で見切りをつけましょう。またしても私の友人の話で恐縮ですが、インターネットにニュースを上げるだけ…という右から左に流すだけの仕事をしている友人がいました。
その仕事はとても楽で、定時上がりも出来るのですが、給料が都内なのに手取り17万で、ボーナスも出ません。上司の給料もギリギリ年収300万と将来性は皆無で、彼は3年勤めて見切りをつけて別の会社に転職しました。
はたから見たら「定時上がりの正社員なんて恵まれてる」と思う人もいるでしょうが、手に職もつかずキャリアにもならない仕事を続けるなんて、リスクが大きすぎます。今が楽だからそれでいい、という精神では、今後、必ず苦労します。常に3年先、5年先に生き残る戦略を考えて、様々なルートを用意しておくことが重要です。
就職したら終わり…では生き残れません
大学生の多くが「正社員になったら、後はそこで言われるがままに働いていればいい」という受け身の体勢です。しかし、これからの時代、正社員であっても油断は禁物です。
就職先がブラック企業だったり、上司のパワハラにあい退職をせざるを得ない状況に追い込まれたり、はたまた企業の経営そのものが傾きリストラされたり…そういった職を失うリスクを考えると、ただ言われるがままに働いているだけでは、リスキーすぎます。
対処法として、まずキャリアをしっかり考える、手に職をつけて「転職出来る人材」になることが大切です。
どんな会社でも利益を出せるスキルを持っていれば、転職で困ることはありません。プログラミングであったり、語学であったり、営業力やコミュニケーション能力でも構いません。とにかく相手を納得させるような実績・技術を作っておきましょう。
何も考えず「3年勤めました」というだけでは、今後、転職市場では生き残れませんし、年収も増えません。独自の資格やスキルを武器にしなければ、一生、キャリアアップは出来ないのです。
私の友人も、ずっと事務畑を歩んできましたが、28歳の時に税理士試験を受け、税理士事務所に転職しました。事務所で働きながら税理士を目指しているようで、年収は下がりましたが、将来性は事務の時よりグッと良くなったと言っています。
「今、楽だからいいや」という考えではダメなのです。迫り来る不況に備えて、日々、ストイックに緊張感を持ってキャリア・スキルを鍛えることを意識しましょう。
また、在宅ワークなどの副業を持っておくこともリスクヘッジとしては有効です。
クラウドワークスでライター業を請け負ったり、ハンドメイド品を作ってミンネやヤフオクで売ったり、食器など貴重なものを個人輸入してヤフオクで転売するのも有効な副業です。
今はネットでだれでも簡単に物の売買、スキルを活かした在宅ワークが出来ますから、一番自分にあってそうな副業を選んで、コツコツ稼げるようにしておくと、年収アップにもなりますし、いざ会社がダメになっても食いつなぐことが出来ます。売上が伸びたら独立して個人事業主になる…という選択肢も生まれますよ。
一昔前はヤフオクやebayを利用した転売が流行っていましたが、個人的には自分のスキルを活かして0から物を作る副業が、今後は生き残りやすいと思います。ハンドメイド品で月10万円稼ぐ主婦や、Youtubeに動画を投稿して月5万円稼ぐ人。ブログやライターで稼ぐ人、イラストを描いて稼ぐ人など、方向性は様々です。
時間と労力はかかりますが、一本、何か手に職をつけておくと、行き詰まるリスクがグッと低くなります。
在宅・ネットで稼げる「アフィリエイト」のやり方とは?
昨今はブログやウェブサイト製作で稼ぐ「アフィリエイト」が手軽に始められる副業として話題になっています。
パソコン・スマホ一つで在宅で稼ぐことが出来て、上手くいけば不労収入や月100万円など大きく稼ぐことが出来ます。
本屋でチェックしてみましょう。
考え続けることが人生を切り開く唯一の鍵です
日本の未来はあまり明るくありませんが、立ち回りをしっかり考えて動けば、生き残ることは可能です。
決して思考を放棄しないで下さい。考えることを辞めた時、貧困という名の死神があなたの背後から襲いかかってきます。
リーマン・ショックなどの大不況は、いつまたやってくるか分かりません。
自分の生活、そして家族の生活を守るためにも、しっかり頭を働かせて、不況に負けないキャリアを育てておきましょう。