キャリアプランに応じて働き方を考えよう。
現代は多様性の時代だと呼ばれますが、働き方にもそれが表れはじめています。
雇用形態一つとっても様々な形があります。正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト、委託社員、パート、どの働き方をするかでその後の人生設計やキャリアプランも変わっていくでしょう。
高度経済成長期やその名残がある一昔前までは、大衆の価値観は統一されていました。高収入を得て、高い地位につき、大きな家に住む事が幸せだと信じられていたのです。しかしながらその価値観も今では多様化してきています。
そこで今回は実例を元にした様々な働き方と、キャリアプランの考え方について紹介していきます。
スぺシャリストになるという働き方の将来性
冒頭では価値観が多様化してきて、働き方も多様化してきているとお伝えしました。
しかしながら、以前と変わらず自分の価値を上げる方法として強いのがスペシャリストになるという選択です。
時代は変化していきますが、スペシャリストであれば、そのジャンルの最新の情報を掴めます。例えばSEなどのエンジニアであれば、常に最新の技術を取り入れていくことは簡単ではありませんが、それを続けていくことで市場価値の高い人材になれるでしょう。
その他の医療分野や福祉分野であっても専門分野をこれだと決めて極めていけば、将来的には指導者や講演家といったポジショニングが出来る可能性が出てきます。
つまりスぺシャリストを目指すモチベーションがあるのであれば、それをするに越したことはありません。
しかしながら、スペシャリストというのはただ将来性があるとか、お金になるといったモチベーションで始めたところで継続出来るものではありません。自分自身の能力的、性格的特性を見極めて選択しなければなりません。
そういったことを考えると、前提としてそもそもスペシャリスト向きなのか、ゼネラリスト向きなのかという切り分けも必要となってくるのです。
ゼネラリストを目指す場合、何が必要になってくるのか
スペシャリストについては先ほどお伝えしましたが、ゼネラリストとはそもそもどういうキャリアを言うのでしょうか。
ゼネラリストとはスペシャリストとは対照的な意味の言葉で、ある一つの専門分野の専門家というよりも、様々なジャンルについて幅広く知識や技術を持っている人を指します。実務的にはマネジメントや、多くの人を束ねるような業務が占める割合が多くなるでしょう。
ではこのゼネラリストを目指す為にはどのような適正が必要なのでしょうか。それは一言でいえばマルチタスク、同時並行で沢山の物事を処理できる能力が必要となります。これは一般的には男性よりも女性の方が長けていると言われています。
例えば女性は料理をつくりながら、洗濯機を回して、掃除して、そしてママ友と電話することは何の苦も無く出来る場合が多いのです。一方男性は基本的に料理は料理、電話は電話としてそこに集中したいと思う場合が多いでしょう。
あなたの場合はいかがでしょうか。勿論この適正は男女差だけでなく個人差もありますがら、やはり自分のことを客観的に理解することが必要になります。こうしたマルチタスク的な働き方が得意であったり、そのスキルを習得することに意欲を持てるのであれば、ゼネラリストとしてのキャリアプランが向いているのかもしれません。
これからは雇用形態よりもキャリアプランを大切にしよう
さて、ここまでスペシャリストとゼネラリストというキャリアについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。今後のキャリアプランをこれから考えるのであれば、この大枠だけでもはっきりさせておいた方がいいでしょう。
そしてこの道を進んでいく、この分野でやっていくと決断出来たなら次のことを覚えておいて下さい。
それは、雇用形態よりも長期的なキャリアプランの方が大切だということです。
例えば、デザイナーとしてのキャリアを積んでいこうと考えた時に、いきなり実務未経験で正社員を目指すというのは現実的ではありません。デザイナーよりも正社員という条件を優先させてしまえば、デザイナー以外のことをして、一時的に安定や収入が約束されるかもしれません。
しかしながら10~20年と長期的に考えたら、それが最良の選択とは言えません。
デザイナーとしてスペシャリストになるのであれば、経験を重視してアルバイトやパートであっても飛び込んだ方がいいでしょう。何故ならスペシャリストとしてのキャリアは下積みは大変かもしれませんが、ある程度の実力が伴ってくると、どの業界でもそれなりに安定した収入になるものだからです。そしてそれはゼネラリストでも同じことです。
結局キャリアとは積み上げてきた経験と実績が全てなのです。