派遣社員から正社員になろう! と就活をしている人にとって、志望動機は最も頭を悩ませるポイントです。
志望動機はもちろん『雇用の安定』『将来性』『同じ職場で長く働きたい』といった派遣社員ならではの不安要素が動機になっていることが多く、それを志望動機に組み込む人が多いです。
しかし、実は雇用の安定のため、という志望動機は不採用になる確率が高いのです。
正確に言えば、雇用の安定を目指すことそのものはOKなのですが、それだけに集中してしまうと面接官は「安定したいだけなら別にうちの会社じゃなくてもいいんじゃないの?」と思ってしまいます。
面接官が最も聞きたいワードは『正社員になったらどんな仕事で成果を出したいか』という点です。
今回は派遣社員から正社員になる為の志望動機の書き方、その例文をまとめて紹介します。
志望動機はなぜ正社員を目指すのか具体的に落としこむ
志望動機では『派遣社員では出来ないこと』『正社員になってやりたいこと』を掘り下げて組み込む事が大切です。
例文をあげると
「派遣社員として3年働いてきましたが、仕事をする上で私が一番意識していたことは経費を削減することです。例えば、私の職場では作業に使う道具を紛失する人が多く、その度に道具を購入する経費がかかっていました。そこで、休憩時間前に掃除・片付けを提案したところ、紛失が減り結果として経費削減につながりました。しかし、それ以上の経費削減の提案を行っても、派遣社員という立場上、そういった意見や提案は求められていないことが分かりました。正社員になって、職場の作業効率を改善する提案をより積極的にしていきたいと思い、正社員を志望しました」
このように『派遣社員では出来ないこと』から志望動機を作り出すことが大切です。
正社員になるメリットは、雇用の安定以外にも『責任感ある仕事ができる』『会社の一員としてより深い仕事に携わる事ができる』という点があります。この二点を軽視して、自分の要望ばかり詰め込んだ志望動機にしてしまうと、不採用になってしまうので注意が必要です。
自己PRの書き方:企業が求めるのは正社員として働く責任感
企業が正社員を採用する際に重視するのが、仕事に対する責任感です。
派遣社員は、言ってしまえば企業側にとっても社員側にとっても代わりの効く社員・仕事ですから、単調な作業が多く言われたことだけをやっていればいい、という職場もあります。
正社員の面接では、その単調な作業に対して自分がいかに工夫・提案を加えたか、という点を強調するとベストです。
例文を見てみましょう。
「派遣社員として営業事務をしてきましたが、営業職の人はそれぞれ資料の作り方、まとめ方が個々人で異なっており、マニュアルがない状態で臨機応変に対応をすることを求められました。その中で私が意識したことは、優先順位をつけて仕事を期限内に終わらせる、という点です。派遣社員である私が残業をしてしまうと、残業代の分だけ会社に負担を与えてしまうので、残業ゼロを目指して期限厳守を意識していました」
このように自分なりの『工夫・提案』を付け加えることが出来れば、仮に単純作業しかやっていなくとも、正社員として働ける素質ありとして採用の可能性がアップします。
企業が正社員に求めるものは『主体性』『責任感』『チームワーク』等のスキルです。
これらの中から、自分がこれまで経験してきた仕事を照らしあわせて、共通点を探し深く掘り下げてアピールすれば、内定を手に入れることが出来るでしょう。
社内の正社員登用だけを頼らない事が大事!保険をかけておこう
この記事を見ている方の多くは、社内での正社員登用試験を目指している方だと思います。
しかし、派遣社員や契約社員から正社員登用を突破するのは非常に難しく、狭き門です。
仮に失敗してしまった時、もしくは正社員になった方が待遇が悪くなるケース(残業代が出ない、長時間労働を強いられる等)を考えて、外部で正社員求人を探す保険の一手を打っておきましょう。
非正規社員から正社員にステップアップ出来る未経験OKの求人を見つけるには、次項で解説している『転職エージェント』を利用する方法がオススメです。
転職エージェントを活用しよう
社内の正社員登用以外で、求人を探す時、やはり一人で就職活動をするのは大変です。
履歴書の作成や面接の準備、求人の取捨選択など、やっていくうちにだんだん面倒くさくなったり、嫌になったりするものです。特に不採用が続くと心が折れてしまい、就活を投げ出してしまう人も多いです。
そこでオススメなのが、転職エージェントを利用して負担を軽減することです。
転職エージェントは、キャリア相談、履歴書などの作り方、面接の練習から求人の紹介まで転職の全てをサポートしてもらえるサービスです。
正社員の転職のみならず、派遣社員・契約社員など非正規雇用から正社員への就職もサポートしており、未経験OKの求人も豊富に抱えています。
利用料は最初から最後まで無料です。
転職エージェントは人材を募集している企業からお金を貰っているので、求職者である私達は一円も払わずサポートを受けることが出来るのです。
転職エージェントは土日でも利用することができ、求人者はキャリア相談、求人の紹介を受けることが出来ます。
登録すると、担当エージェントがあなたの希望条件をヒアリングして、あなたにあった業界、業種、応募可能な求人などを紹介してくれます。それに合わせて、オススメの求人をいくつかピックアップして紹介してもらえるので、一緒にキャリアの方向性を決められます。
自己分析もキャリアプランも、一人で考えると限界がありますが、就職活動のプロであるエージェントに相談すれば自分だけでは見つけられなかったキャリアの可能性が出てくる可能性があります。また、給与交渉などもエージェントを仲介して行えるので、スタート時の年収がアップする確率がグッと上がります。
時間のかかる履歴書、職務履歴書の作成も、プロであるエージェントにアドバイスしてもらえばスムーズに作成出来ますから、就職活動で最も手間のかかる部分を大幅に省略出来ますよ。
もちろん、外部で就活をするか未定だけど、どんな求人があるのか見てみたい、自分の市場価値を知りたい…という人にもオススメです。
オススメの転職エージェントはDODAです。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。
エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
社内の正社員登用よりも、ずっと条件のいい穴場の求人があるケースもあります。
求人を紹介してもらうことで、今働いている職場と比較する事ができるので、選択肢がグッと多くなりますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。
(名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
経歴は正社員のみならず、アルバイトや派遣社員、契約社員でも構いません。
上記は入力の一例です。
上記画像で書いた株式会社ハイデイ日高というのは、ラーメンチェーン店の日高屋の事です。
外食・小売産業などに多いのですが、お店の名前と会社の名前が必ずしも一致する訳ではないので、しっかり会社名を調べてから正式名(○○株式会社)で登録しましょう。
例えば、ユニクロであれば会社名はファーストリテイリングですよね。心配ないと思いますが、念のため再度、確認しましょう。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。
最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。
自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。