病気に夜も昼もありませんから、救急患者を受け入れる総合病院は24時間体制で動いています。
そのため、看護師は日勤、夜勤とシフトに分かれており、夜通し働くことも少なくありません。
夜勤はもちろん夜勤手当が加算され、これが看護師の年収を500万~700万と高水準に押し上げている要因の一つとなっています。
しかし、夜勤は疲労度合いが大きく、体内時計が狂ってしまい翌日が休みであっても、いまいちリラックス出来ない、といった弊害があります。体力のある若いうちは問題ありませんが、25歳、30歳、35歳と年齢を重ねていくうちに、どんどん夜勤がキツくなっていきます。
看護師は知識だけでなく体力も必要というのは、周知の事実ですが、体内時計だけは鍛えられません。夜勤を続けることで医者の不養生ならぬ、看護師の不摂生になってしまうことも。
夜勤の無い看護師の仕事は無いのでしょうか?
実は、皮膚科は夜勤がない病院が多いため、皮膚科に転職すれば夜勤無しのシフトで働くことが出来ます。
今回は夜勤が嫌いな看護師の方にオススメの、皮膚科の看護師への転職について紹介します。
皮膚科は夜勤が無いのはなぜ?
大規模な病院を除いて、皮膚科の多くは救急患者受け入れや夜間診療を行っていません。
皮膚科の患者さんに多いのがニキビの治療や、やけどの治療、しみ、そばかすの治療、日焼け、じんましんなどです。
今すぐ治療しなければ命に関わるような重病患者が訪れることが無いため、そこで働く看護師も夜勤無しで働けるというわけです。
もちろん、夜勤が無いということは夜勤手当も貰えないので、年収は下がることになります。
日勤だけのシフトで年収300万~400万前後になることが多いようです。しかし、残業も少なく、休診日にはしっかり休めて自宅待機(オンコール)などもないため、プライベートの計画が立てやすく、長く働ける環境なのが皮膚科の魅力です。
美容皮膚科より普通の皮膚科がオススメの理由
求人を眺めていると、非常に給与が高いのが美容皮膚科です。
美容皮膚科は自由診療で行っている病院が多く、基本的にコスメや美容用品の販売をメインに行っています。そのため、仕事内容は看護師というより美容用品の営業マンに近く、看護師としての基本業務の他に営業ノルマがあったり、給料が歩合制だったりと、少々毛色が異なります。
しかし、多くの美容皮膚科はまったりとは程遠い労働環境であることが多く、歩合制のため売上次第で給与が跳ね上がるというメリットはありますが、高い営業スキルを要求されるのでプライベート重視の方にはあまりオススメ出来ません。
また、人を助けることをやりがいに看護師として働いている方は、必要ないであろう美容品まで患者さんに売りつける方針に耐えられない事も多いです。
一方、通常の皮膚科は、そういった営業ノルマはありませんし、患者さんの皮膚の悩み、皮膚の病気の治療を助けるやりがいのある仕事です。
美容皮膚科の高い給与に目を惹かれても、そういったデメリットがあることを頭に入れておきましょう。
皮膚科の看護師に転職するメリット・デメリットまとめ
皮膚科の看護師に転職するメリット
・夜勤が無く休日もしっかり休める
・重病患者が訪れないため、緊張感・プレッシャーが無くまったりと働ける
デメリット
・夜勤手当が貰えないため年収が下がる
・最先端の医療知識、経験は得られない
・地域によっては求人数が少ない
いかがでしたでしょうか?
仕事とプライベートのオンオフをはっきりしたい看護師の方や、バリバリのキャリアよりも平穏を求める看護師の方に皮膚科はオススメの転職先です。
しかし、皮膚科の看護師の求人は数が少なく、競争率が高い、もしくは求人が見つからない可能性が高いです。
そこでオススメなのが、非公開求人を持っている看護師専門の転職エージェントを利用して、求人を探す方法です。
看護師専門の転職エージェントならマイナビ看護師がオススメです。
全国規模で展開する大手マイナビの転職エージェントなので、抱えている求人数、非公開求人が多く希望条件にあった求人を見つけやすいというメリットがあります。また看護師の転職ノウハウを知り尽くしたエージェントが担当となり最後までサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもぐっと楽になります。
皮膚科の看護婦の求人は、一人採用や二人採用など少人数採用である場合が多く、倍率も五倍、六倍になることがあるため、転職のプロであるエージェントのアドバイスを参考にしながら、しっかり転職活動を行うことが内定を得るコツです。
また、エージェントを仲介することによって、病院の雰囲気や福利厚生、労働条件などを教えてもらうことが出来ますから、自分の肌にあった皮膚科の求人を探しましょう。都内ですと、夜勤診療をやっている皮膚科もあるので、夜勤を回避するなら注意が必要です。
看護師だから夜勤は避けられない、と考えるのは間違いで、看護師には様々な働き方の選択肢があります。
ふと働くことが辛いな、と感じたらキャリアの方向転換のタイミングかもしれません。自分の希望する働き方をしっかり見つめ直して、勇気を持って転職することが大切です。