銀行員といえば、親の世代からすればエリート中のエリート。
就活の勝ち組と言われているくらい、就職が難しい職業です。
銀行は電気や水道などのインフラ系と同じく、不況にも強い職業で安定性は高いです。地方でも人気の職業で、年収水準も高いため「銀行員と公務員は田舎で一番モテる」と言われているくらいです。
しかし、銀行員はザ・日本企業と言われるほどガチガチの村社会です。
飲み会では先輩行員に酒をつぐ、しきたりは守る、上司へのごますりも忘れてはいけない、ミスは他人に押し付ける……などなど、様々なルールがあり特殊な立ち回りを要求されます。
出世コースから外れれば左遷、というのも銀行特有のルールで、ある意味、就職してからの競争が最も過酷な職業と言えるでしょう。
そのため、うつ病になる人や短期離職をする人も多く、一概に銀行員=就活の勝ち組とは言えなくなっています。
今回は銀行に就職したけれど、銀行社会に馴染めず辞めてしまった人のための転職活動のコツを紹介します。
銀行からの脱出は若ければ若いほど楽
銀行から脱出するタイミングは、早ければ早いほど良いです。
転職というのは、20代が最も需要が大きく、30代、40代になるにつれて厳しくなっていきます。
特に、異業種に転職する場合、今までのスキルが完全に応用できる訳ではないので、雇用側も慎重になります。
経営者としては即戦力が欲しいですが、都合良く即戦力の人材はやってきませんから、基本的に未経験者を採用する時はポテンシャル採用になります。
そして、ポテンシャル採用において最も重要視されるのが年齢です。
20代の頃が最も組織にそまっておらず、良くも悪くも柔軟性があるので、企業としては手垢のついた30代より20代を優先して採用したい…というのが本音なのです。
また、年齢が上がれば、それだけ年収テーブルも高くなるので、求人が少なくなるのです。
20代であれば人材として安い上に、将来性もあるので未経験でもいいから採用したい! というのが経営者の本音であり、20代人材の強みです。
少子高齢化が進み、ますます20代人材は転職市場においてレアになっているため、若ければ若いほど転職は有利…という方程式が完成するのです。
銀行員は転職でもモテる職歴
元銀行員は、元大手企業の職歴と同じく転職活動では比較的、有利です。
企業は銀行に内定を貰うのがいかに難しいかということを知っていますから、元銀行員となると「よほど優秀だったのだろう」と色眼鏡で見てくれます。
そのため、例え短期離職をしてしまった第二新卒でも、元銀行員であれば、転職では有利に戦えます。
また、銀行員は数字に強い職種なので、経理や事務として異業種転職を行う人が多いです。
しかし、慢心は禁物です。
いくら元銀行員の肩書きで大きな企業に入り込めても、その企業の文化に馴染めなかったり、またしても激務を任されて病んでしまっては、一体なんのために他業種に転職したのか分からなくなってしまいます。
銀行員は合わなかった、では銀行のどんなところが合わなかったのか?
お酒の文化か、数字に追われるところか、裁量があまり無いところか……等々、自分がなぜ銀行員に合わなかったのかを分析し、次の転職先に求める希望条件をしっかり把握しておかないと、異業種転職は上手くいきません。
仕事に何を求めるのか考えよう
銀行員は安定して高年収な代わりに、激務、全国転勤あり、酒の席多し、内部の競争、嫉妬が激しい職業です。
そのためストレス耐性が低い人、酒が飲めない下戸な銀行員、立ち回りが下手な人、個人主義な人は馴染めないことが多いです。
銀行のこんなところが嫌だった! というポイントを書き出して、譲れない点をしっかり明確にしておきましょう。
参考までに、銀行と対照的な職場としては外資系企業があります。外資系企業に勤めている人は良くも悪くも個人主義な人が多く、日本企業特有の村社会、年功序列が通用しない世界です。
もし好き勝手にやりたい、実力主義がいいという人は外資系企業を中心に転職活動をするのが良いでしょう。
こういった各業界の文化、価値観、雰囲気というのは、転職サイトの求人を見ただけでは分かりません。
せっかく銀行を脱出しても、また同じような村社会の企業に勤めたら最悪ですね。
特に異業種転職であれば、同業種転職よりも苦労しますから、せっかく異業種に転職出来ても銀行の雰囲気・文化と変わらない…といった事になれば悲劇です。
そこで、求人を出している企業の内部情報を知るためにも、転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントを活用することが成功への第一歩
転職エージェントは求人を出している企業に直接足を運んで採用担当者からヒアリングをしているので、企業の雰囲気や文化、価値観、残業時間など普通なら入社しないと分からない詳しい内部データを知っています。
エージェントを仲介して、そういった内部情報を知ることができれば、事前に自分にあった求人なのか分かりますから、無駄に応募する危険性がなくなります。
新卒でよくあるミスが、入ってみたら想像と違った、というミスマッチです。
それを防ぐためには、思い込みで転職活動をするのではなく、しっかりとエージェントから情報を引き出して、ここなら大丈夫という確証を持ってから応募することです。
転職エージェントは情報集めを手助けしてくれる上に、あなたの希望条件から求人をピックアップして紹介してくれるので、転職サイトから希望条件にあった求人を自分で取捨選択する手間が省けます。
無料で利用出来るので、エージェントに登録するメリットは大きいと言えるでしょう。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。 エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
DODA 公式サイトはこちら
転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。 自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。
銀行員を辞めると、周囲から「もったいない」「転職したら銀行員以上の就職は出来ないよ」と言われるでしょう。
しかし、どの仕事が合っているかなんて人それぞれですし、銀行員になれば一生安泰というのは昔の価値観です。
他人から嫌味を言われても、自分を責めないでください。銀行員の離職率は決して低くありません。毎年、何人も銀行を去っています。
たまたま、あなたに銀行の文化が合わなかっただけです。就職は巡りあわせですから、前向きに転職活動に取り組んでいれば、必ず「これだ!」と思える仕事に出会えます。
ぜひ転職エージェントのサポートを活用して、良い求人と出会いましょう。