既卒の人に多いケースが「どうせ大企業や中小企業は受からないから零細企業を狙おう」という間違った条件を設定することです。
大企業や中小企業にお祈りをされ続けると、従業員数や企業の規模=難易度と勘違いしてしまいがちです。
従業員数が少なく人手不足の零細企業なら既卒というハンディキャップがあっても内定が取れるだろう、と思ってしまうのです。
しかし、これは大きな間違いです。
余裕のない零細企業は既卒のみならず新卒もあまりとりません。基本的に人づてに経験者をとりますから、新卒や既卒などの未経験者を雇うのは規模を拡大するタイミングだけです。
しかし、新卒や既卒を採用しても人材育成のノウハウがありませんから、新入社員には厳しい環境になるでしょう。それがわかっているからこそ、零細企業の社長はあまり若手を雇わないのです。
逆に零細企業でも若者をどんどん採用するのは、間違いなく離職率の高いブラック企業です。
では、既卒の就活生はどの規模の会社を狙えばいいのでしょうか?
中小企業の補充枠を狙おう
狙い目は中小企業です。従業員数50人~300人前後の企業は必ず新卒採用をやっています。そして、新卒は3割が3年以内に離職します。その空いた枠を埋めるために、既卒や第二新卒の募集をかけることが多いです。
また、中小企業は大企業と違って毎年、新卒採用をしているわけではありません。しかし、若い世代を補充しないと世代交代が上手く出来ませんから、必ずどこかのタイミングで20代の若手社員の採用を行います。
その場合、新卒採用だけでなく既卒、第二新卒の若者を積極的に採用することがありますので、そこが就職のチャンスになります。
一方零細企業の採用ルートはアルバイトからが基本です
零細企業は基本的にアルバイトから正社員にしたり、人づての紹介で社員を補充することが多いです。求人を出す広告費や採用に割く時間がないため、基本的に新卒や既卒の入る余地は限りなく少ないでしょう。
そのため、既卒が狙うのは基本的に中小企業ということになります。
求人のアンテナは広く浅く
中小企業の求人を探すポイントは、まず業界を絞らずに色んな求人をピックアップしていきましょう。不動産と同じで、求人広告を見ていくうちに、労働条件や雰囲気が何となく掴めるようになってきます。
また、既卒の就職セミナーなどに参加するのも、相場を掴むのにとても役立ちます。
条件のいい企業はライバルが多く、競争も激しいです。
しかし、中には条件がいいのにライバルが少ない穴場の求人も存在しています。そういった求人は滅多に出ませんが、アンテナを広く伸ばしていればキャッチ出来る可能性があります。
ハローワークは無料で求人が出せるのでブラック企業も多いですが、そのぶん競争率も低めです。期待値は低いですが、定期的に求人をチェックするといいでしょう。
条件のいい中小企業の求人があることがあります。
リクナビNEXTなどの大手サイトは広告費が高いぶん、ライバルも多いので望み薄です。
徒労に終わることも多いですが、求人の絶対数が多いので求人の比較には役立ちます。
オススメは既卒専門の就職エージェントを活用して求人を紹介してもらうことです。
既卒専門の就職エージェントでは、既卒を募集している中小企業を紹介してくれるので、求人のピックアップをする手間が大幅に省けます。
また、履歴書やエントリーシートの作成を手伝ってくれるので、書類選考の通過率も高くなり、内定が出やすいです。
既卒フリーター向けの求人を多く扱っており、オススメの就職エージェントは株式会社レバレジーズの【ハタラクティブ】です。
ハタラクティブは登録後に担当者から確認の連絡があります。
平日10~21時であれば1時間以内に。上記時間帯以外は、翌日の朝、土日祝の場合は月曜の朝に連絡がきます。
電話を取り逃がさないために、要望のところに連絡して欲しい希望の日にちや時間を書いておきましょう。また、面談はハタラクティブ本社、渋谷駅近くの渋谷ヒカリエで行います。渋谷までのアクセスを確認しておきましょう。
大阪・名古屋で就活をする場合は「いい就職.com」が関西の求人に強く、既卒にも対応しています。
関東のハタラクティブと関西のいい就職.com、どちらも既卒の就職に強いので、ぜひ利用して正社員の内定をゲットしましょう。
ハタラクティブは中小企業の求人が多く、条件のいい求人を見つけやすいです。
これらのサービスを上手に活用して、優良中小企業の求人をうまくキャッチしましょう。