「世界史はひたすら暗記しろ」
「教科書と用語集だけやれ」
と、他の教科に比べて意外と対策が叫ばれていない世界史B。
今回は私が世界史受験で使用して「使える!」と感じたオススメの参考書と勉強方法を教えます。
その前に、なぜ私が大学受験において日本史でなはなく世界史Bを選択したかというと、理由は二つ。
1:単純に漢字が嫌いでカタカナの方が覚えやすそうだったから
2:世界の歴史を知っていた方がカッコイイと思ったから
1番は結局、中国史で漢字を使うのであんまり意味無かったのです。2番はもう意味がわからない。現役時代の私は変なこだわりがあったようです。
しかし、社会の選択科目なんて好き嫌いで選ぶのが一番だと思います。選択科目では政治経済が一番量が少なくて楽と言われていますし、数学を選択しておけば文系の数学は楽勝だから満点も狙えるという話もありますが、歴史が好きな人は歴史をやればいいんです。
政治経済に逃げるのなんて邪道です。日本史なんて織田信長を知っておけばいいんです。
世界史Bこそ社会という科目で最も面白くスリリングな科目です。
世界史は量が多い、歴史マニア有利、ただの暗記と言われていますが、ただの暗記で点数がとれるなんて素晴らしいじゃありませんか。英語や数学のようにいちいち仕組みを考えたり国語のように筆者の考えを当てる必要はありません。覚えてるか覚えてないか、それだけです。
世界史Bを勉強していれば、サラエボ事件について語れるんですよ? メコン川について詳しく知れるんですよ?
とまぁ世界史Bの魅力? については量の多い世界史Bを選択してしまった愚かな自分を必死で正当化しているだけにしか見えないのでやめておきます。
というわけで、大学受験における世界史Bのオススメ参考書と勉強方法です。
教科書より詳しい参考書を選ぼう
世界史Bは教科書と用語集が基本です。
大学受験において世界史Bの問題は教科書と用語集以外からは出ません。
しかしまぁ世界史Bの教科書というのは固くてあつくて、文章もカチカチでやる気が出ません。
もうちょっと噛み砕いた世界史Bの参考書はないのか? と考える人にはナビゲーター世界史Bがオススメです。
「なんでそうなったんだよ!」という細かいストーリーの流れをちゃんと解説してくれています。難点は教科書がスラリと流している部分もキッチリ解説しているので、このシリーズだけで4冊にも渡っていることです。
逆に言えば1冊ですんでいる世界史Bの教科書を4冊に分割するほど丁寧に解説されているということで、教科書の「○○という事件が起こった」という一文では分からない部分を明確にしてくれます。
書き込みが出来る冊子もついているので、世界史Bの教科書に拒否反応が出る人は、こちらのナビゲーター世界史Bを使っていきましょう。
続いては問題集のオススメです。
世界史Bはどんなに暗記しても問題形式に慣れていなければ得点が伸び悩みます。特に記述式問題だったり「この中で正しくない歴史はどれか?」といった正誤問題は紛らわしいのも多く、問題集をいかにこなしたかが重要になってきます。
とりあえず、問題集は薄いものをやりましょう。ただでさえ暗記でヒーヒーいう科目なのに問題集まで分厚いと死にます。
スピードマスター世界史Bは、その点ではスッキリしていて使いやすいです。
重要なポイントを押さえてあるので、偏差値55くらいまでは、スピードマスターで対応出来ると思います。
センター試験対策はちょっと特殊で、問題形式が独特というか「センター試験ならでは」の問題に慣れていないと高得点は難しいと思います。
そこで、センター試験専門の問題集をセンター試験前にやっておくことをオススメします。
センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本はセンター試験の問題形式をひと通り揃えているので、これを一冊やっておけば、あとはセンター試験でマニアックな問題が出ないことを祈るのみです。私の時はアウストラロピテクス関連の問題が出て「古代は出ないのが常識じゃなかったんかい!」と切れてました。アウストラロピテクスが突然出てくる辺り、世界史Bの闇の深さを実感します。
ここで一息ついて、世界史Bの漫画でも読んでおきましょう。
歴史物は漫画を読んでおくと楽、と聞きますが、結局覚える用語数が減るわけでもないので、別に楽にはなりません。
ただ、漫画なので読むのが楽なのと、全体の流れは何となく掴めるので読んでおいて損はないかな、といったところです。
集英社の世界の歴史は漫画ながらに世界史Bを結構な範囲で網羅しているので、疲れた時に読む用に買っておくと便利です。世界史Bへの愛が深くなります。
結局、世界史Bの得点はどこまで歴史が好きになれるか、世界史への愛の深さが決め手な気がします。そういう意味で世界史Bは好きになったらバカみたいに強い科目なのです。モンゴルの歴史なんて将来使うのか? なんて考えてはいけません。
私のようにフィリピンに留学してモンゴル人の女の子と仲良くなってモンゴル大帝国について語り合うことが無いとは限りませんからね。結構、文明が進んでるんですよ、モンゴル。ビルとかいっぱい建ってますよ。チンギス・ハンは偉大だったんですね。
話を参考書に戻して。
難関大学の世界史Bは「そんなとこまで読んでねぇよ!」と突っ込みたくなるような用語集の細かい単語まで出てきて、いよいよ世界史Bマニア同士の全国高校生クイズ大会(世界史B)のような戦いになってきます。
そんな戦いに勝ち抜くためにはZ会の実力をつける 世界史 100題をこなしましょう。
大学受験参考書の世界では上級者向けとされているZ会の参考書だけあって、世界史Bの奥の奥、用語集の片隅にいるマニアックな単語まで突き詰めた究極の問題集です。
教科書をひと通り終えて、この問題集をやると「何これ…」となること間違いなし。難易度は超一級ですが、これをこなせば難関大学の世界史Bでもへっちゃらです。
こうして見ると世界史Bは本当に歴史マニアの全国高校生クイズ大会だなと思います。
一応、言っておきますが、センター試験や偏差値55ぐらいの試験なら、そこまでマニアックな単語を覚えなくても合格点に届きます。世界史Bの恐ろしいところは、マニアックな部分まで突き詰めようとすると、5時間勉強して1点アップくらいのクソ効率の悪い状態になるということです。
ネトゲのレベル上げのような点数効率と苦行は普通の人には向いていません。というか、世界史をあらかたやったら英語や国語の勉強に回した方が合格率がアップします。世界史Bで足りない点は素直に英語や国語を頑張りましょう。
それでも世界史Bは満点を狙うキチガ……歴史マニア達がいるので、本当に世界史Bという科目は闇が深いです。
ともあれ、基本的に暗記するだけなので、一番、努力と点数が比例する科目といえるでしょう。
政治経済の魅惑に負けてはいけません。歴史を勉強するのは苦行ですが、受験は辛いほうが楽しいんだ。
暗記するには読み書き何でもやろう
世界史Bを暗記する方法は、とにかく読む、書く、理解する、問題を解くの繰り返しです。
歴史ですから、それぞれの登場人物には動機と信念があります。(古代原人を除く)
「なんでこいつ戦争なんかおっぱじめたんだ?」
と疑問に思ったら、用語集でも検索でもいいので調べて下さい。
そこには人類の歴史スペクタクルが隠されています、もとい原因や理由、社会的背景が書かれています。
歴史の暗記はストーリーの流れを理解していないと難しいです。特に世界史Bは世界の流れを一気に学ぶので、あちこちに地名が飛んだり同時進行であっちこっちで戦火が上がっていたり、色々とカオスです。
無理に完璧な暗記を目指すのではなく、何となくこの時期はここでアレが起こってたんだなー、くらいに捉えておきましょう。
理解したあとは、とにかく読んで、用語を書いて、問題集を問いて暗記と理解を深めていきます。
演劇の台本を暗記するがごとく世界史Bの教科書を声に出して読むのも有効です。音読は目、耳、口の三点を使って覚えるので、とても有効な暗記手段です。
書いて覚えるのも有効ですが、いかんせん時間がかかります。中国の歴史に関しては記述式の問題が多い上に漢字が独特なので書くしかありませんが、それ以外の歴史はなるべく書くよりも読んで覚えた方が効率的です。
また、一時期話題になった大学受験漫画「ドラゴン桜」に出てきていたメモリーツリー勉強法も非常に役立ちます。
↑これです。
要するに単語をつなぎあわせてツリーのようにつなげていく、というマインドマップのようなものですが、これの利点は作るのが楽しいということに尽きます。自作のノートというのは愛着がわきますし、自分で書いているので分かりやすいんですよね。
メモリーツリーの具体的な作り方や効果はドラゴン桜の7巻に出てくるので、気になった人は7巻を買いましょう。
ドラゴン桜は受験のモチベーションアップや勉強法に関して役立つので、買っておくと便利です。
あとは古典的ですがトイレに歴史年表を貼り付けたり、友達とクイズ形式で一問一答をやったり、模擬試験を受けて理解の浅いところを調べたりして、少しずつ穴を埋めていってください。
世界史Bは何ヶ月くらい勉強すれば大学受験で合格出来ますか? という質問がたまにありますが、個人的には6ヶ月でやっとセンターで60点70点とれるかなぁ、といったところです。
センター9割、難関大学受験で合格点をとれるくらいまで突き詰めるなら最低でも9ヶ月はかかると思います。
大学受験は英語や数学の比率が大きいので、世界史Bは結構ないがしろにされがちです。確かに英語で8割とって世界史Bは6.5割くらいでもいいっちゃいいんですが、世界史Bはやればやるほど点数の上がる暗記バカの最大得点源です。
文系受験の場合、国語の不確定要素が強いので、やればやるほど点数になる世界史Bは魅力的だと私は思います。
受験生にオススメしないのは、世界史Bを夏休み明けまで放置することです。
世界史Bは最低でも高校3年生の夏休み前に始めましょう。夏を過ぎてから手をつけるくらいなら政治経済に逃げてください。世界史Bを舐めてはいけませんよ!
どうしても歴史の流れが分からない!という方は「受験サプリ」で世界史Bの講義を見よう
世界史Bなどの歴史科目は、どうしても流れが分かりにくい点が出てきます。
特にモンゴル辺りの歴史は、頻出にも関わらず流れが分かりにくく、受験生が落としやすい部分でもあります。
用語だけを暗記しても難関大学の選択式問題には通用しません。流れをしっかり理解して、同時期に別の国では何が起きていたのか等を理解した上で暗記する必要があります。
しかし、塾の講座で世界史など歴史物の講義を取るのは、お金がもったいない、というのが私の感想です。
どうせなら比率の高い英語・数学に塾のコマを回して、歴史物は独学で行いたいものです。
そこでオススメなのがリクルートの「受験サプリ」を使って、世界史Bの講義動画を見て流れを理解するという方法です。
受験サプリはPCやスマートフォン、タブレットなどでプロの講師による受験に役立つ講義動画を見ることが出来る勉強アプリです。
世界史Bを独学で暗記しようとすると、どうしてもメリハリが効かず投げ出したくなってしまったり、詳しい解説が欲しくなる時が多々あります。そこで、講義形式の動画で予習・復習を行うことによって、独学で分からなかった部分の流れを理解する勉強法を組み合わせるのがオススメです。
受験サプリなら、塾と違って、いつでもどこでも好きなタイミングで講義が見れるので、非常に便利です。
大学の過去問やセンター対策など、試験ごと、大学ごとの対策動画も無期限に見れるので、コスパが良く受験勉強には最適のサービスです。
月額980円でこれらのサービスが全て受けられます。世界史Bのみならず、全教科の講義動画が980円で見られるのですから、コスパはかなり高いです。紙の教科書も欲しい、という人には講義内容にそったテキストを注文することも出来ます。
もし独学で行き詰まり感を覚えたら、受験サプリの講義動画を受けてみましょう。
受験勉強はメリハリが大切です。
参考書だけでなく、使えるサービスはどんどん使って、モチベーションを保ち理解を深めましょう。
受験サプリはどんなに使っても月額980円と格安ですから、受験生にはぜひオススメです。
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