エントリーシート(ES)で『リーダーシップを発揮した経験』について書かせる課題が出てきた時、一番困るのが「そもそもリーダーシップを発揮した経験がない」場合です。
サークルのリーダーやバイトリーダーをやっていた人ならともかく、皆が皆、リーダーという役割を果たしてきた訳ではありません。
しかし、実はこの課題の重要な部分は『リーダーシップを発揮した経験』ですから、肩書としてリーダーを経験したことがなくても良いのです。普通のエピソードをふくらませて、リーダーシップを発揮したという形にアピールすればいいので、無理にリーダー経験について悩む必要はありません。
具体的に例を見て書き方を考えていきましょう。
部下や後輩に指導した経験を考える
例えばバイトリーダーとまでいかなくても、後輩に仕事を教えたことや、サークル・部活で後輩に指導した経験はありませんか?
実は、後輩に教えることも、立派なリーダー経験です。
この課題での模範解答は『教え方(コーチング技術)』『コミュニケーション能力』『チームを動かして結果を出す経験』などが含まれていれば良いので、リーダーという言葉にこだわる必要はありません。
テンプレートとしては
1:みんなで○○に挑戦しようとした
2:しかし、私の指示では、○○という問題が発生し上手くいかなかった。
3:考え方を変えて(或いは問題に気付いて)○○のやり方を変えてみた
4:結果、上手くいった。私はこの経験から、人を上手に動かすにはまず自分が率先して動くことが大事だと知った。
という風に、起承転結を作って書けば綺麗にまとまります。
結論部分は、最も応用が効く『リーダーである自分が率先してやらないと人は動かない』という言葉を使っています。
これは、この課題において、どんなエピソードでも使える万能の締め言葉なので、もし迷ったらこれを締めの一文に使いましょう。
リーダー経験が全く無い場合は上手にでっち上げる。
後輩に指導した経験も何も無い場合は、エピソードをでっち上げるしかありません。
嘘をつくなんて…と思い悩む人もいると思いますが、リーダーシップの経験を聞かれた以上、別のエピソードで誤魔化すのはリスクが高く、でっち上げた方が通過率が高いです。
あえて『リーダーシップを発揮した経験はありません。私はリーダーをフォローする立ち位置であることが多く~』とフォロワーとしての能力をアピールするという手もありますが、ハイリスク・ハイリターンの博打になります。
面接官も「皆が皆バイトリーダー、サークルリーダーで、リーダーばっかりでウンザリだ!」と思っているならば、フォロワー能力をアピールすると印象に残り、オンリーワンの魅力によって通過する可能性もあります。
さておき、でっち上げる方向でいくならば、事実6割、嘘4割くらいの配分で考えましょう。
エピソードそのものは実際に経験したことにしておき、そこで「もし自分がリーダーだったら」という体験談に置き換えるのです。実際には別の人がリーダーをやっていたとしても、その経験を自分に置き換えて書くのです。
当然、面接では突っ込まれますから、あらゆる質問に対して万全の答えを用意しておきましょう。面接官はあなたが本当にリーダーを経験したのか、確証はありません。なので、4割の嘘を見ぬくことは出来ません。面接官もそれは理解しています。
大切なのはエピソードから学んだことをちゃんと言えるか、論理的なエピソード展開になっているか、といった点です。
リーダー経験を聞くことで、将来、部下をちゃんと教育出来るか、コーチング技術は持っているかということを問うているのです。
もし本命の企業のエントリーシート(ES)にこの課題があったら、日経新聞や日経ビジネスなどでよく掲載されている「経営者インタビュー」を読んでおくと、文章のネタになりますからチェックしておくことをオススメです。
尊敬する経営者のリーダーシップについて勉強しておけば「しっかりビジネスの勉強をしている学生」とみなされ面接でも通りやすくなりますよ。
日経ビジネスなどの雑誌で情報を集めて、リーダーシップのみならず「ビジネスに強い学生」であることをアピールをする手法は、元採用担当者の私もオススメしています。
どんな就活生でも役立つテクニックなので、ぜひ利用しましょう。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
・大企業の内定を複数取れる就活生になる一番簡単な方法は、日経ビジネスを購読して「ビジネスに強い学生」になること。ビジネス力をアピールできる学生は必ず採用されます
他にも、コーチングについて勉強しておくのも有効な手です。コーチング技術の知識があれば、面接で語れる知識も増えますし、エピソードそのものに「私はコーチング技術の本を読み、正しい教え方を知った」と書けば、学習意欲の高さをアピール出来ます。
コーチング技術を知っている学生は、企業に良い印象を与えます。ぜひ知識をつけておきましょう。
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