エントリーシート(ES)では、時々一休さんのとんちのような難しい設問が出てきます。
その中でも頻出なのが『あなたを漢字一文字で表現してください』という課題です。
これは自分の長所を客観的に判断出来ているか、かつ、それを漢字一文字で表現できる想像力を盛っているかを試す課題で、説明会の時に予告なくエントリーシートを書かせる企業などで出てくる難問です。
事前に準備出来ないことが多いので、咄嗟の想像力と文章力が試されますが、エントリーシート(ES)の基本的な文章構成を押さえておけば簡単にとける課題です。ぜひ事前に対策をしておきましょう。
この記事では具体例と書き方を紹介します。
まずは自分の長所を考える
自分の長所は自己PRなどに書いていることと同じで問題ありません。例えば『チームプレーを大切にする』であれば、漢字一文字に例えれば『和』(グループの和を大事にする性格だから)という風に連想ゲームのように答えを出すことが出来ます。
では、具体例を見て行きましょう。
・助
サークルやバイト先で人を助けることが多く、かつ今まで人に助けられて生きてきたから。
・楽
人を笑わせるのが好きで、なおかつ楽観的な性格だから。いつもまわりを笑顔にさせるタイプだから。
・走
目標に向かってまっすぐに走るタイプだから。
・根
物事に対してしぶとく根を張ったように努力することが得意だから。
・細
物事に対して細かく、細部にこだわり手を抜けない性格だから。
人を引っ張るけれど大雑把な人をフォローすることでチームのパフォーマンスを底上げするタイプだから。
・動
行動的で、気になったらすぐに自ら動いて調べる性格だから。
・毒
発想が独創的だが、保守的ではなく革新的なことを好むため
使い方によって毒にも薬にもなるから。
などなど、考えてみると様々な切り口があります。
大切なのは面接官を納得させるエピソード
『漢字一文字で表現してください』という課題で重要なのは、漢字というよりも、その漢字にした理由、エピソードに説得力があるか否かです。
説得力のないエピソードや、理由が破綻しているとマイナスの印象になってしまいます。また長所ではなくネガティブな短所を強調する漢字、エピソードだと敬遠されるでしょう。
ただ、この課題ではユニークな答えが目を引くこともあるので、具体例の最後に示した「毒」など、個性的な漢字を選択するとオンリーワンとしてプラスになる可能性があります。
とはいえ、一休さんのようにうまい解答はなかなか出てこないもの。
なので、誰もが思いつくような漢字で構いません。大切なのは、論理的に破綻していない答えをしっかりと書くことです。
なぜ、その漢字なのか? その理由、証拠は? といった部分をしっかり固めて、説得力のある解答を作りましょう。