大学三年生がやるべき就職活動の準備は自己分析ではなく会社探し。業界誌や製造メーカーチェックで優良企業を探せ

就職活動の晩期化によって、企業が大学三年生に対して早期の求人アプローチをすることが禁じられましたが、それでも青田刈りと呼ばれる早期選考は水面下で行われています。

大学生もまた「四年生からでは間に合わない」「ブラック企業だけは避けたい」といった思いから、大学三年生の時点で就職活動を開始していることが多いようです。

しかし、大学三年生の時点ではエントリーシートも出せませんし、インターンシップもベンチャー以外の、特にメーカーなどのお堅い大企業では形式的なものであり選考とは一切関係がない場合が多いです。

大学三年生が優良企業の内定をとるためにやるべきことは、会社探しです。

大企業以外にも、ニッチな製品で世界シェアで上位に入っている企業が山ほどあります。そういった企業はBtoB企業であることが多く、消費者である大学生にとって知名度が低いため、知る人だけが知っている優良企業となっています。

ニッチ産業でトップクラスの企業は待遇もホワイトなことが多く、下手な有名大企業よりも働きやすい環境が整っています。

逆に名前だけ有名で、中身はブラックな働きにくい大企業が多いことは、就職活動をかじっている学生ならだれでも知っているでしょう。

 大学三年生の時にやっておくべき就職活動は、本命の大企業以外にエントリーをするコマを増やす、すなわち第二希望の優良企業のコマを増やしておくことです。

具体的に、どうやって隠れた優良企業を探せばいいのか?
その方法を教えます。


業界紙を読もう

図書館に行くと「誰が読むんだこれ?」と思うような業界紙があります。ゴム業界やタイヤ業界、果てはプラスチック業界の業界紙など、その筋で働いている人向けの雑誌が世の中には存在します。

しかし、これは業界に無知な大学生にとっては宝の山で、業績の良い会社やニッチ産業のトップ会社を見つけることが出来るのです。

興味のない業界、例えばゴム業界や工業製品などは文系の学生にとっては未知の世界です。とっつきにくいと思いますが、裏を返せば他の文系学生も同じように思っているので、ここでしっかり業界を知っておけばライバルと差をつけることが出来ます。

製品の製造メーカーを見よう

どんな製品にも、裏には会社が存在します。

例えば、ストーブ1つとってもストーブを作っている会社がありますし、コンビニにある防犯ミラー、T字カミソリ、ホッチキスなど普段意識していないだけで、会社は山のようにあるのです。

T字カミソリでいえば貝印という会社がシェアトップクラスです。
貝印という会社名を聞いたことがない学生は多いと思いますが、それは裏を返せば、ライバルが少ないということです。
隠れ優良企業として有名な貝印をコマとして持っておけば、それだけで他の就活生と差を付けることが出来ます。

優良企業は商品と株価を見れば分かる

優良企業の筆頭として哺乳びんメーカートップのピジョンなどがあります。ピジョンの株価を見れば分かりますが、圧倒的に伸びています。
これは従業員、消費者から支持されているという裏付けであり、同時に働きやすい会社であると言えます。

しかし、哺乳びんメーカーなんて、特に男子学生からすれば全く接点のない商品、業界です。だからこそ、ライバルが少なく、企業規模の割に受かりやすいという穴場なのです。
もちろん、ライバルは同じように「知る人ぞ知る」を理解して受けてくる猛者揃いです。

しかし、誰もが知っている有名大企業に比べれば競争率はたかが知れています。
こうした知る人ぞ知る優良企業のコマを増やして、最終的に働きやすい会社に就くことが大切です。

やりたいことが分からないからこそ優良企業を押さえておこう

こうやって言うと「熱意もないくせに受けても続かない」と批判を受けますが、熱意なんてものは後付けでいいのです。
どんなに熱意があっても、ブラック企業に入れば3年以内に離職するのは目に見えていますし、そもそも熱意も興味もなく何となく入ってブラック企業だったら即離職です。

だったら、最初は興味がなくても、待遇が良く働きやすい優良企業にとりあえず就職し、働きながら興味や働く意義を見出していく「後付スタイル」の方が十分幸せです。

「どんな業界に入りたいのか分からない」
「どんな仕事につけばいいのか分からない」

そんなのは当たり前です。
企業の中なんて入ってみなければ分かりませんし、どんな仕事をするのかなんて、バイト経験しかない大学生にとっては全くの未知の世界です。

だったら、離職率が低く、しっかりボーナスや休みもとれる優良企業に入って、それから働き方や進むべき道を決めればいいのです。

大学三年生の就職活動の準備に自己分析をすすめる本や教授も多いですが、まずは知る人ぞ知る優良企業を探すのが一番大事だと思います。

弾がなければ銃は撃てませんし、銃が撃てる的は期間限定です。
ブラック企業がはびこる日本社会で生き抜くためにも、大学三年生のうちから優良企業を調べておきましょう。







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