収入や年収など、他人と明確比べられるものがあると、ついつい気にしてしまいます。特に日本人は不安を感じやすい文化があり、一般市民が株式投資をしている割合がアメリカよりも3割以上少ないという統計結果があります。
貯金好きな裏には、将来の不安に対して保険の意味を込めてお金をためこんでいるというネガティブな意志が見え隠れします。
年収も多い方がいい、結婚相手は安定した職業で高い年収の人じゃないと、貯金はいくら必要……
将来の事や年収などの数字を気にし始めるときりがありません。
実は、こういったモヤモヤが幸せを阻害する原因になっているのです。
他人と比較することが不安の元
子育てや結婚生活など、生活におけるすべてのものは他人と比較出来ます。あっちの家庭は高収入なのに、うちは貧乏…。彼は幸運なのに、私は全然ついていない…。
こういった比較を続けていても、意味はありません。不安をいたずらに生むだけで、むしろ不幸になる思考プロセスです。
他者とくらべて見栄を張り、身分不相応な住宅ローンや株式投資などをすると、そればかり気になってしまい本来感じるはずの幸せや幸福を感じられなくなってしまいます。恋愛や結婚も同じで、もっといい相手を、と張り詰めて婚活をしているうちに、本来の目的を見失って空回りばかりになってしまうことがあります。
他人は他人と割りきらなければ、嫉妬や空回りからは逃れられません。自分の足元をしっかり固めず、成功している他人の猿真似をするのは時間の無駄です。
誰しも自分にあったやり方がある
仕事のやり方1つとっても、リスクを大きく背負うのか、それともリスクを背負わず安定重視でやっていくのか、それぞれ人にあったやり方があります。豪傑な人であれば、リスクを背負うことを恐れませんが、その人を真似して気弱な人が同じような方法をとっても、心労が重なって、むしろマイナスになってしまいます。
非正規雇用だから不安、という人も、なぜ不安なのかという点において、理由を書き出してみてください。
他人や世間、マスコミから聞いた情報ばかりが不安の理由にあがるのであれば、それは間違いです。自分なりの答え、理由を見出さなければ、就職活動も上手く行きません。他人の声に踊らされずに、自分の頭で考えることが大切です。
情報が溢れている今日では、情報の取捨選択が重要になっています。
このやり方があっているか否か、理由はなぜか、といったところを「自分なら」と主語をつけて考えるクセが大切です。
幸せはお金ではない
お金さえあれば幸せになれる、というのは間違いです。お金は不幸を回避することは出来ますが、幸せを生み出すにはお金の使い方を知らなければなりません。お金の使い方を知らない人がお金を持っても、お金に支配されてしまうだけです。
収入や年収は永遠に続くものではありませんし、人間の価値をはかるものでも、万能の道具でもありません。
収入や年収を必要以上に気にするのはやめて、今の幸福を改めて見返して、今後の生きる道を自分の頭で考えることが重要です。