2015年、日経平均株価が上昇トレンドを見せる中、ヤフーの株価下落が止まらない。
ヤフーはソフトバンクグループの一つで、Yahoo検索やヤフーオークション、ヤフーショッピングなどのネットサービスを提供する大手IT企業だ。
全盛期はヤフーオークションやヤフー知恵袋など独自のサービスと検索エンジンで、日本向け検索ポータルサイトの大御所として君臨していたが、近年はそのサービスも類似品が大量に出てきて、おまけに質で負け始めているという残念な状況である。
ヤフーショッピングの無法地帯化
ECサイトでは楽天に勝てず、ヤフーショッピングは出店無料化を掲げて勝負に出た。通常、ECサイトに出店すると場所代がかかる。それは楽天でもAmazonでも同じで、店側にとってその負担は大きい。
それが無料になるのだから、ヤフーショッピングも盛り上がるだろう! という考えでGoサインを出したのだろうが、これが裏目に出ている。
場所代無料になったことで出店の際の審査が緩くなり、中国、韓国系の詐欺ネットショップが続出した。
Yahoo!ショッピング出店サイト「エルショップ」で購入代金詐欺か? ヤフーは「現在調査中」 | ネットショップ担当者フォーラム
エルショップでアップル製のノートパソコンが割安で販売されている、とネットで話題になったが、実態はクレジットカード支払いが出来ず銀行振込による振り込め詐欺だったことが判明した。
これに対してヤフーの対応はずさんで、調査中というテンプレメールを送った挙句、返金は不可能になってしまったようだ。
楽天であれば、銀行振込であっても楽天がお金を一旦預かるため、返金不可能ということはない。Amazonも返金保証があり、このような事態はおきないだろう。
ヤフーの曖昧な対応で、ヤフーショッピングの信頼はガタ落ちになってしまった。
出店無料化があだとなって、ヤフオクと同じく無法地帯化しつつある。