体調管理も仕事のうち、という言葉は社会人になるとしばしば耳にしますよね。
この言葉は、従来、二日酔いの人や徹夜麻雀などをして仕事中に船を漕いでいる人、仕事をし過ぎて体調を崩した人に対して使われていたもので、決して風邪を引いた人や急な体調不良に陥った人に使われたものではありません。
しかし、現代では風邪を引いたりお腹を下しただけでも「体調管理は仕事のうち」という言葉で叱咤され、病気で休むこと自体が周りの迷惑かのように使われています。
テレビCMでも「休めないのに風邪を引いちゃった。だから風邪薬を飲んで仕事に行こう!」など煽っていますが、これは日本特有の言い回しで、他の国ならば病気になったら薬を飲んで休みます。
そもそも、シンガポールやヨーロッパでは病欠(sick leave)という権利が労働者にあり、有給とは別に病気での欠勤に対して保障があります。
その数は1年に14日で、入院の場合は60日まで給与が保障されています。14日あれば、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスで寝込んでも十分カバー出来ます。
しかし、日本では良くても休んだら有給を使え、酷い所では病欠するな、病気になると皆が迷惑だ、とプレッシャーをかけてきます。
病気にかかることに対して罪悪感を与える悪習感
日本の社会人がストレスまみれである最大の理由が、一人ひとりの業務が細かく分業されていないことによる人材の代替の効かなさです。海外の会社であれば、休んだ人の仕事は手伝わないか、他の人が穴埋めしても、穴埋めした人はちゃんと休みを貰えます。
ところが、日本では有給消化率の低さや、一人の人間が幅広く仕事を担当するシステムなどが災いして、代替がなかなか効かず、同僚に大きな負担をかけてしまいます。
すき家で話題になったワンオペなんてものはもってのほかで、一人で一店舗すべてをまかなうシステムで担当者が病気になってしまったら、店を閉めるか誰かがババを引いて代替する以外に方法がありません。
これは経営側からすれば非常に楽で、責任を休んだ人やマネージャーに押し付けることが出来ます。日本人の村社会的な気質と、罪悪感を上手くコントロールする「体調管理も仕事のうち」という言葉で労働者に負担を押し付けているのです。
病気になっても休めないプレッシャーが精神病を引き起こす
海外企業では失敗したらクビ、休む時は休むなど、ある意味、責任の取り方がはっきりしているためメリハリがきいた働き方が出来ます。
しかし、日本は失敗したり休んだりすると、クビにはなりませんが周囲から白い目で見られるというプレッシャーに晒されます。
これがビジネスマンにとって強烈なストレスとなり、結果として精神病が蔓延してしまう原因になるのです。
最近ではブラック企業に注意を促す書籍やブログが増えてきて、若年齢層でも労働者の権利について知っている人が増えてきました。
これは良い傾向なのですが、やはり40代~50代のモーレツ社員時代の上司達はなかなか理解が進みません。風邪になるのは気合が足りないから、と未だに信じている人々が上司では、どうしようもありません。
そもそも人間は普通に生活していれば病気になります。一所懸命仕事をすれば、ストレスや偏食などで体調を崩すことも多くなるでしょう。
病気でも安心して休める職場が増えればいいのですが、現状では相変わらず有給消化率は世界でもワーストクラスで、ビジネスマンのストレスは増え続けるばかりです。
残業代ゼロ法案など、ますます労働者の権利はないがしろにされていく気がします。
あまりにも労働環境が酷いなら、転職を視野に入れて行動しよう
休みが取れない、長時間労働が当たり前、うつで休職した人を「根性なし」と呼んで笑う…
そんなブラック企業に嫌気が差しているなら、早めに転職の準備をするべきです。そういった休みを取れない会社にいると、いつか自分が壊れてしまいます。
とはいえ、転職をしたことが無い人であれば、どうやって転職活動をすればいいのか分からないと思います。
転職経験者の方でも、どうやって給料がいい求人を探せばいいのか、色々と悩むことがあるでしょう。
そこでオススメなのが、転職のプロである転職エージェントを活用して、給料のいい仕事に転職する方法です。
転職を効率的に進めるなら転職エージェントを活用するのが一番です
転職エージェントは、無料で利用できて、あなたにあった優良な求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは求人を出している会社から報酬を受け取っているので、利用は無料です。
転職エージェントに登録すれば、書類作成から面接ノウハウ、求人の選び方まで、転職のプロから直接アドバイスが貰えるので、転職で失敗する確率を下げることが出来ます。
また、エージェントは会社の内部事情に詳しく、例えば激務な会社や、離職率の高い会社などは事前に言及してくれます。
そのため、予め「残業時間が月10時間以下の会社を希望」など言っておけば、それにあった求人に絞って紹介してくれます。
転職初心者や未経験業種への転職にもしっかりサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもグッと効率的に転職が出来ます。転職で失敗しないためにも、転職エージェントを活用するのが一番ベストな方法です。
オススメの転職エージェントはDODAです。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。
エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。
(名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。
最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。
自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。
関連記事
退職してから転職をする場合は、きちんとハローワークで手続きをして失業保険を貰いましょう。失業保険の申請方法は下記の記事でまとめています。
・初めて会社を辞める時にやっておくべき行政手続き。保険や年金や失業保険の申請のやり方を分かりやすく紹介
ブラック労働に負けない、タフな体力をつける方法はこちら。(40代向けとなっていますが、20代30代の方にもオススメです)
・40代が無理なく体力をつける方法。体力作りには運動や筋トレだけじゃダメな理由