テレビ東京で放送されている「YOUは何しに日本へ?」という番組をご存知だろうか?
この番組は日本を訪れた外国人に密着する、いわゆる素人密着番組の外国人バージョンなのだが、視聴率が高くテレビ東京の目玉番組となっている。
この番組に登場する外国人は、見ている者を和ませる人が多く、ただの素人なのにファンまで出てきている。特に1年に一回放送されるメキシコのロボット相撲大会密着では、ロボット相撲というマイナー競技(3回勝てば優勝)な上に常に初戦敗退で見せ所が無いにもかかわらず、3年目の今年には現地にかけつけるファンまで現れた。
なぜ人々は彼らYOUに引き寄せられるのか?
そこから見えてくる人に好かれる素質を調べてみた。
素直で日本好き
基本的に彼らは日本を安全な国と認識しており、また日本好きであることが多い。人間は好きと言われると好きになる心理『好意の返報性』がある。人間は人に好かれたいという親和欲求というものを持っており、自分または自分の所属する組織・アイテムを好きといってくれる人に好感を持つのだ。
同じバンドが好きな追っかけメンバーや、同じゲーム・アニメが好きなオタク友達、サッカーや野球など好きが一緒の人ならば、すぐに打ち解けられるのと一緒だ。
彼らが人から好かれる要因の一つは、素直に日本が好きということを表現しているからだろう。
直接好きと言わなくても、道案内をされて「親切だ」と言ったり、観光名所を見て「素晴らしい」と褒めるだけでも、日本に所属する私達日本人は嬉しくなってしまうのだ。
弱い部分を見せている
彼らは日本の地理に詳しくなかったり、旅行にしても無計画だったりとミスをやらかしまくる。バンジージャンプの回では体重制限を知らず、わざわざ山奥まで来たのにバンジージャンプが出来ずにガッカリしたり、メキシコ代表のロボット相撲でも、毎回気合全開なのに一回戦ですぐ負けてしまったり、しょうもないミスでバッテリー切れしたり、とにかく彼らの行動は完璧とは言えず、常に残念なのである。
彼らに共通していることは、弱い所やミスを通じて共感を得ているところだ。人間は完璧な相手には恐れや近寄りがたさを感じるもので、逆にミスをしたり誰もがやってしまうような失敗をしている人に親近感を持つ。
日本に慣れていない外国人というところも、好感を持たれるポイントなのだろう。
良くも悪くもお節介な人の心を刺激してしまうのだ。
人に甘えるのが上手い
人は親切にされるよりも、親切にしたほうが相手に好感を持ちやすいのだ。手のかかる子供ほど可愛いというように、世話をすることで自分が必要とされたいという承認欲求を満たすことが出来るからだ。
YOU達はヒッチハイクで人に甘えている。一見すると何てことのないヒッチハイクだったりするのだが、乗せてあげた側はついつい世話をしてしまっていて、家に泊めたり送って行ってあげたりと「そこまでやるのか!?」というくらい世話を焼きまくっている。
頼りにされると人は嬉しいものだ。これもYOUが好まれる理由の一つだろう。
基本的に前向き
YOU達は落ち込まないし愚痴ったりしない。これは彼らの文化や価値観が影響しているのだと思うが、とにかく明るいし前向きだ。見ているこっちが元気になるくらいアクティブだし、やはりどよーんと暗い人より見ていて気持ちがいい。
動きのある人というのは見ていて面白いのだ。人は一緒にいて楽しい人を好む。暗い話題が多い日本で、YOUに癒やしを求めているのかもしれない。
アダ名がつけやすい
佐世保バーガーキングやメキシコのロボット相撲など、とにかくYOU達はアダ名や行動で「あのひとね!」と言いやすい。普通、外国人の名前は私達にとって馴染みがなく覚えにくいもの。しかし、彼らの目的はそれぞれ個性的で百人十色であり、特徴や目的を言うだけで、人を特定出来てしまう。いわゆるキャラ付けがしやすいのだ。
人は個性的なキャラ、見分けやすいキャラに好感を持ちやすく、物語が付随しているため記憶にも残りやすい。これもまた、YOUファンが現れる要因の一つだ。
人に好かれたければYOUになれ!
YOU達に共通しているのは、海外の文化を尊重しつつ、自分の素を出して行動しているということだ。あーだこーだ考えるよりもまず行動して、失敗しても前向きにまた行動する。一見すると原始的な動きだが、システマチックになった現代だからこそ、人間的な行動をみせる彼らに私達は惹かれるのではないか、と思った。
浅はかな行動でも、行動しないよりはずっとマシだということをYOU達は体を張って教えてくれている。「会議は踊るされど進まず」が大好きな私達も見習わなければならない。
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