ホワイトベンチャー企業への転職の勧め。高揚感とやりがいが味わえる自分の居場所がある会社とは

従業員数が数名の、立ち上げたばかりのベンチャー企業と聞くと「大丈夫か?」「激務なのでは」と躊躇してしまうことがほとんどだろう。事実、ベンチャー企業は大企業のように膨大な資金や体力があるわけではないので、一人一人が会社を背負っており、そのプレッシャーもさることながら、労働時間も必然的に長くなり、労働条件はブラックに思える。
しかし、ホワイトなベンチャー企業というのは存在しないのだろうか?
確かに大半が3年後5年後に倒産して跡形も無くなっている企業が多い。しかし、ベンチャー企業というイメージだけで「激務」「ブラック」と敬遠していては、働き方の選択肢の1つを潰すことになる。ホワイトベンチャー企業とはどんな形でホワイトなのか、考えていこう。


メンバーの方向性が一致している

企業でよくあるジレンマが、チームの方向性と上層部の思惑が食い違い、自由に動けないということだ。これは人数が増えれば増えるほど権力のバランスが複雑になり、派閥が出来てしまうため起こりえる組織の弱点である。その点、ベンチャー企業であれば、理念や目指すべき道に同意していなければ、そもそも内定を出さないし応募者側も入社しようとも思わないだろう。
つまり、少人数のため、企業組織というよりチームに近く、実行部隊それぞれがリーダーに近く発言権が比較的均等に皆にあるという点がベンチャー企業の楽しいところだ。
バンド活動が楽しいように、方向性が一致している仲間と同じ目標に向かって切磋琢磨するのは時間を忘れるほど楽しいものだ。私も大企業で仕事をしていた時は、組織のジレンマで仕事が苦痛に感じる時間が多かったが、ベンチャー企業で働いていた時は、まるでクラスメイトと文化祭の準備をしていた時のように時間を忘れた(あるいは、好きなゲームにのめりこんでプレイしていた時のように)。
この感覚を社会人になってから味わえるのは、なかなか難しいのではないだろうか? 大企業や公務員では、仕事は仕事と割り切っている人が多く、仕事が苦痛・退屈になっていてる人の割合も多かった。仕事は多くの人にとって退屈なものだということは周知の事実だし否定は出来ないが、二度とあの高揚感というか、ランナーズ・ハイに似た感覚を得られないのは、少しばかり寂しい気持ちになる。
ホワイト企業というと、どうしても労働条件に目がいきがちだが、ホワイトなベンチャー企業の魅力は人の魅力、仲間の魅力なのかもしれない。

ブラック企業の代名詞になってしまった「夢」「仲間」「成長できる職場」

今では夢や仲間といったワードを求人に盛り込むと、どうしても「やりがい搾取」というブラック企業のイメージが強くなってしまっている。それはブラック企業が夢や仲間をエサにして残業代を支払わなかったり、宗教のように綺麗事で洗脳してブラックな環境を正当化してきたからだ。しかし、実際に「志の同じ仲間」がいて共通の「夢」があって「成長できる」職場だったら、それは最高の職場といえる。
問題は、日本の教育が保守的、安定志向であり、ベンチャー企業の安定性を不安視する人が大多数だということだ。日本の起業家率が低い背景には、教育を受けた人間ほど保守的・官僚的な思考になってしまい、リスクの少ない大企業を狙ってしまう日本独自の世界観があるからだ。

ベンチャー企業への就職・転職という選択肢を捨てないで

私はベンチャー企業のステマやイメージアップをしたいのではない。転職において、ベンチャー企業と聞くだけで「不安だから」「激務でしょ?」というイメージを持ち、選択肢を端から無しにしてしまうのは、あまりにも勿体無いのではないかと感じたのだ。
新卒の学生に限らず、20代30代の転職者も同じで、あまりにも保守的な人が多いのだ。
ベンチャー企業での経験は転職でも役に立つし、何より本当に志しの同じ仲間と働けたのであれば、それは窮屈な組織で安全と引き換えに退屈な仕事をいやいやこなすよりも、何倍も価値があるものだと思う。
どうか言葉だけに惑わされず、思考停止にならず、選択肢の取捨選択を自分の目と耳で確かめてから行って欲しいと思った。







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