転職活動をしていて、何社受けても内定が決まらなかったり、雇用保険の期限が間もなく切れるor空白期間が何ヶ月も出来てしまった、など切羽詰まった状況になると、ついつい簡単に内定が決まる業種や興味が無いけれど内定を出してくれた企業に「もうここでいいや!」と決めてしまう人は多いと思います。
しかし、こういった妥協内定は今後の転職活動の際にも足を引っ張る「整合性の無い経歴」になってしまう可能性が高いです。
例えば、経理を目指して簿記二級を取得したのに、外食産業の店長やホテルのフロントなどのサービス業についてしまうと、その後、やっぱり経理に転職しようと思っても「なぜ前職はこういった職種に転職したの?」と聞かれたときに矛盾が生まれてしまいます。
営業などであれば、簿記の知識を活かしたかったから、と矛盾を埋めることは可能ですが、キャリアがバラバラだと転々としている・長続きしないといった印象を与えてしまいますし、妥協で決めた職種ではモチベーションを保つのも難しく、長く続きません。
妥協内定を引き起こす『就活終わらせたい病』に注意!
就活が長引くと、早く終わらせたいがために「どこでもいいから受かったとこに行く」「手当たり次第、いろんな業種に応募する」といった就活になってしまいがちです。特に新卒であれば、業種や業界知識が少ないため、フラフラとキャリアに迷いが生じてしまう学生が多く、それが新卒3年以内の離職率の高さの原因となっています。
転職にせよ新卒にせよ、まず、この「就活終わらせたい病」にかからないよう注意してください。
目的はあくまで自分のキャリアに合った職種に就職することで、どこでもいいから就職することではありません。
妥協内定による転職失敗例
田中桃子さん(24歳 専門学校卒)
外食産業に就職したものの、激務に耐えられず退職。
1ヶ月療養し、転職活動をスタート。
比較的残業の少ない一般事務に絞って転職活動をしたものの、簿記の資格もなく未経験の桃子さんは内定がとれず雇用保険も切れてしまった。生活費や家賃で貯金も削られ、切羽詰まった桃子さんは外食産業の経歴が活かせそうなサービス業も受け始め、某ホテルに一発内定。
勤務時間に不安があったものの、無職生活に嫌気がさしていた桃子さんはそのまま入社。外食産業よりはマシだろうと思っていたが、実際は残業が多く勤務時間も不規則で、桃子さんは6ヶ月で退職。
採用担当からも嫌みを言われ、逃げるように離職した。再び転職活動をする気力もなく、短期離職の経歴がついただけで転職活動は完全に失敗に終わってしまった。
転職活動で妥協は絶対にダメ! 妥協内定の先にある問題点とは?
上記の例のようにならないための対策を書きます。
対策1:数を絞って少数精鋭の転職活動をする
新卒時は、大企業の採用時期がかぶっていたり、様々な業種を見る必要があったり、5・6社に平行して応募、就職活動をしてきた方が多いと思います。
しかし、転職活動ではそういった「とにかく数を受ける」転職活動はオススメできません。
転職活動は新卒時と違って、1名採用、あるいは2名採用など非常に狭き門になっているため、企業側も応募者を吟味します。ちょっとしたことが内定を分ける状況で、平行して何社も受けていると志望動機や面接時の受け答えがごちゃごちゃになってしまい、紙一重の差で落とされてしまいます。
転職活動では自分の経歴や強みがはっきりしているので、よりいっそう、応募する求人を絞り込む必要があります。
内定を焦らないコツ
・お金が無い場合は短期アルバイトをしながら転職活動を続ける。
・転職が決まらず空白期間が伸びても慌てない。
・エージェントや友人などに相談する。
・少しでも納得がいかないなら、応募しないor内定が出ても蹴る。もしくは、次の次の職務経歴書を書いてみて、自分の描くキャリアと、その企業での仕事が矛盾していないか確かめる。
転職は能動的な職業の選択のチャンスです。
日本ではまだまだ短期離職や転職回数で判断する企業が多いため、焦らず慎重に転職活動をすることをオススメします。
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DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。
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