新卒の就職活動における失敗は大企業に入れない事ではなく居場所を作れる業界に入れないこと

文化が違えば馴染めない

離職する原因「ミスマッチ」の正体は、はっきり言ってしまえばカラーの違いによる排他です。オタク系の社員が集まる企業にチャラ男系の社員が入ってきても「空気よめない奴」「話が通じない奴」として、コミュニケーションに摩擦が起こります。そうすると、カラーの違う社員は居場所が見つけられず転職や退職してしまうことになります。

大切なのは、企業規模ではなく企業文化です。体育会系の部活では、しばしば「うちの部活のOBが○○商事で働いているから推薦してもらう」という体育会系のOB推薦があります。一見すると不平等に見えますが、企業からすれば同じ部活の人はカラー（文化）も似通っていて、文化のミスマッチが起こらない可能性が高いのです。

文化が同じというのは、暗黙のルールを理解しているということです。日本企業は外資系企業と違い、役割分担が曖昧だったり幅広かったりするので、暗黙のルールがたくさんあります。よく「外人社員が言うことを聞かない」と嘆かれているのは、外国人はルール＝契約書に書いてあることのみ、であり、そういった暗黙のルールを良くも悪くも理解出来ないからです。外国人からすれば、ストレートに言ってもらわなければ分かりません。察して欲しい日本人とは文化が違うのです。

馴染めないから転職はありかなしか？

「仕事なんだから、文化が違くてもいいじゃないか」
「異なる価値観があるから新たなアイデアが出るし会社も発展する」

といった意見も、確かに一理あります。しかし、新卒の、はじめての社会人にとってグループに馴染めないのは大きなプレッシャーです。ただでさえ社会人年目は仕事の流れも分からず、心細いものです。
気の合う同期や先輩がいてこそ、やっていける部分も大きいと思います。しかし、同期や先輩社員と気が合わなければ、孤立してしまいますしコミュニティでのやり取りもぎくしゃくして、仕事もスムーズに出来ないでしょう。

馴染めないから転職は有りだと私は思っています。新卒社員にとって、孤立はなによりも恐ろしいもの。３０代、４０代の社員であれば「仕事なんだから割り切れ」と思うでしょうが、同じ志・趣味を持った仲間と仕事が出来るのは最高に楽しいものです。転職のチャンスが多い20代のうちに、自分にあった業界に転職するのも1つの人生戦略だと思います。

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