どこでもいいから就職したい人は無内定のままどこにも受からない理由。主体性のない就職活動は失敗する

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 どこにもいいから、とりあえず就職したい。
 そんな風に考える学生は多いです。実際、自分が仕事をしているイメージがわかず、何をしたらいいのかさっぱりわからないまま大学四年生になり就職活動をなんとなくしている人の、実に多いこと。

 選択肢があるからこそ起きる贅沢な悩みですが、本人にとっては深刻な悩みです。
 しかし、こういった「どこでもいい」で就職活動をしていても、なかなか内定まではたどり着けません。二次面接、最終面接まではいくものの、紙一重で落とされてしまう。

 なぜ、こだわりのない人材は企業から求められないのでしょうか?


新卒に求められているのは熱意と目標

 新卒採用の時に、人事担当者が最も見るポイントはどこでしょうか? 学歴や態度、マナーなど、もちろん基本的なところは見ますが、最も重要視されるのが「この人はうちで長く働いてくれるかどうか」です。

 大卒でも就職して三年以内の離職率が三割と言われている今の時代、離職率を下げようと、どの業界も必死に手探りで採用面接のノウハウを改善しています。
 いまは就職マニュアル本が溢れており、だれでも素晴らしい学生を演じられる時代になりました。しかし、そうなってくると、本当に熱意のある学生を見極めるのが難しくなってしまいます。

 熱意や、その業界で成し遂げたい目標は大事です。熱意があれば、多少の理不尽なトラブルも乗り越えられますし、離職率も低いからです。

 つまり「どこでもいい」で就職活動をしている学生は、企業にとって魅力的でないということです。採ったとしても補欠採用や数合わせになるので、内定率は必然的に低くなります。

 企業は指示待ち族を嫌うように、熱意のない学生を好みません。以前はコミュニケーション力を企業が求めていましたが、今は主体性を重視している企業が多いようです。

小さくてもいいから業界への興味を探す

 例えばゴム関連の会社に就職する時、どうしても工業ゴムに興味がわかなくても、例えば「タイヤが破裂する事故のニュースを見て、破裂しないゴムタイヤがあればなあと思い、この業界に興味を持った」みたいなしょうもない理由付けでもいいのです。
 企業側も、ニッチな分野ならば学生が興味を持てないことを知っています。
 しかし、どんなに小さなことでも、興味のあるなしで企業の印象は大きく異なります。

 なにもゴムマニアになる必要はありません。
 社会に役立ちたい→ゴムの事故を見て防ぎたいと思った→ゴム業界に入りたい、といった風に一般論からつなげていけば、消費者である私達にはあまり縁のない工業ゴムの会社の志望動機もスラスラ書けるようになります。

 まずは好き、もしくは興味から広げていき、業界に小さくてもいいので線をつなげることが大切です。
 T字のカミソリが電動カミソリより好き→T字カミソリの良さを知らせたい→貝印に応募、といった風に、身近な商品からニッチ産業の企業につなげるのもありです。

どんな商品にも裏には企業がある

 カミソリやホチキス、鉛筆からストーブに至るまで、商品の裏には必ず製造会社があります。どこでもいいから就職したい、という状態の人は、まず身近な商品のメーカー名を見てグーグルで調べるところから始めると、やみくもに就活をするよりずっと効率よく動けるでしょう。

 就活の基本スタンスは以上です。

 大企業でも通用する就活力をつけたい方は、下記の記事を参考にしてください。
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