楽天を始めとしたネットショップに参入して、うまくいかないと嘆く人が多い。
彼らの多くはインターネットが不得意で、広告の効果やコンバーション率(広告をクリックした人に対して何人購入したかの割合)を理解せず、ただ売上を伸ばすために営業マンの言いなりになって利益以上の広告を出してしまっていることが多い。
特に40代、50代の店長はネットについて不慣れだから、広告で失敗する傾向がある。
楽天の営業は広告ノルマがあるので、買ってもらえればそれでいいしコンバーション率などアドバイスする必要もない。
責任者である店長がしっかり広告を管理出来なければ、広告が赤字を生むという最悪のスタイルになってしまう。
そもそも広告はそれ自体で売上を出すものではなく、あくまで新規顧客を獲得し、その中からリピーターを期待するシステムだ。
広告からの売上で利益を上げる手法もあるが、それは広告費と予想される売上、コンバーション率などを計算した上で成り立つ広告手法であり、高利益な商品にしか通用しない。そのため、通常のネットショップでは適用出来ないと思っていいだろう。
広告から入ってくる顧客のリピーター率は10%から15%前後だ。そのため、広告の効果で店全体の売上が伸びてくるのは最低でも半年はかかる。また、広告といっても顧客のニーズに沿った広告を出さなければ、それは顕著にコンバーション率やクリック率に表れ、広告効果が上がらず赤字になってしまう。
広告は基本的にコンバーション率は3%以上を目指さなければならない。100人が広告を見て3人が買う計算だ。
例えば「花 母親 誕生日プレゼント」で検索してきたお客さんに、可愛らしいフラワーギフトをアピール出来ればコンバーション率は3%は超えるだろう。
しかし、これに仏花やウェディングブーケの広告を出したらどうなるだろうか? 当然、買いたいものとは違うので、あなたのお店から離脱してしまう。
あなたのお店の商品と広告をクリックしたお客さんのニーズが合致しているかどうかは、クリック率とコンバーション率を見ればわかる。どちらかが1%以下の場合は、ランディングページが悪いか広告のキーワードが悪いかのどちらかである。
無料ブログで広告を打ち出せば広告費は無料
なぜネットショップの店長は無料ブログに力を入れないのか?
無料ブログは無料の広告であり資産になる。1日1記事、1000文字程度、商品に関する記事を書けば、1年後には3000人以上の「買い率の高い」お客さんがやってくるブログになる。
例えばお茶のお店なら、お茶に関する知識や製作方法、お茶の効能や飲み方などを書く。そうすれば、お茶というキーワードで検索からの流入が増えて、お茶に興味がある人が集まってくる。
そうしたら、自分のネットショップにお客さんを流せばいい。
記事のライティングは外注でもいい。現在はクラウドワークスなどライターを外注募集出来るサイトがあるのだから、利用すれば赤字の生みの親だった広告費を削減出来る。
会員登録無料!在宅・SOHO・副業で稼ぐ!【クラウドワークス】
クラウドワークスは外注を依頼する案件を出すことも、案件を受ける外注者として仕事を請け負う事もできる在宅ワークマッチングサービスだ。プログラマーやデザイナー、ライターと仕事をマッチング出来る。
ネットショップをやるならブログも作るのが鉄則
よく楽天店長ブログで店長日記をダラダラ更新している人がいるが、あれは無意味だ。楽天ブログでは一般検索からのお客さんは少ないし、何よりお店の日記は需要が少ない。
それよりも、専門知識や製品に関する雑学などを1記事1000字以上書いて、検索からの流入をじっくり狙ったほうが広告になる。
ネットショップは良くも悪くも広告勝負だ。どんなに良い商品でもお客さんに届かなければ売れないし、「それが欲しい」というニーズとマッチしていなければ見向きもされない。
逆に言えば、ブログや広告でキッチリお客さんのニーズを捉えれば、高い広告を買わなくても売上はあがるのだ。
ネットショップの店長さんには、ぜひブログを始めて欲しい。