初めまして。今回『ブラック企業体験談』のコラムを書かせていただく雪と申します。
新卒で入った会社を2年で退職し、その後、1年間留学をして英語力を鍛え、25歳の時にあろうことかブラック企業に入社してしまいました。
英語力が活かせる会社を探していた所、貿易事務の仕事が良いだろうと言われ、トントン拍子で貿易事務の会社に入社。面接官の雰囲気も良く、ここなら長く働けそうだと思って入社したのですが、今思えば社内は不自然に静かで、その違和感に気付くべきでした。
恐怖のネチネチ女上司
私の直属の上司は女性でした。
この上司が問題で、まだ何もわからない私に対して、わざとミスをするような教え方をして「こんなことも出来ないの？」「これじゃ困るわね」とわざと嫌味を言って教えていくというパワハラ全開の教育方法を取ってきました。
ある程度、雑用が出来るようになると、今度は山のように仕事を押し付けてきます。
当然、定時内で終わるわけもなく残業になるのですが「ロクに仕事も出来ないのに残業代がつくと思ってるの？」と言ってタイムカードを切るよう指示されます。他の先輩方も、もはや何の疑問も持っていないのか、サービス残業を当たり前のようにしていました。
サービス残業は夜22時近くまでかかり、途中で帰ろうとすると「他の先輩も仕事してるのよ」と露骨に止めにかかってきます。
その部署は女上司が仕切っているようで、他の先輩方も彼女には逆らえない雰囲気を出していました。
休憩時間に話を聞いたところ、この部署にいる男性陣は皆、家庭があるから辞めるに辞められない…とのことでした。
ブラック企業のお約束、逃げられない人をこき使って利益を出す搾取体制です。
反抗したら村八分が始まった
しかし、サービス残業の強要に納得の出来ない私は、サービス残業した時間をしっかりエクセルに記入して保存しておきました。
念のため、残業中にムービーで時計を取ってみたり、とにかく残業をしている証拠を集めておきました。
そして、女上司に何と言われようと、19時には帰宅するようにしました。
仕事は何とか遅れが出ないように調整して、我ながらうまく回していたと思います。しかし、女上司はその態度が気に食わなかったのか、突然、無視を開始しました。
業務上のことで連絡しても反応してくれませんし、はっきり言って仕事の妨害もいいところでした。
他の男性陣も、すまなそうな顔をしながら、仕事の事を教えてくれることはありませんでした。あまりにも子供じみた仕返しなので、社長に直談判したところ「色々あると思うけど頑張って」と我関せずの構え。
私は我慢の限界に達し、退職する旨と、内容証明で残業代の請求、そして、それを突っぱねた場合、簡易裁判を起こす旨を書いた手紙を送りました。友達の弁護士に頼んで、署名だけしてもらいました。さらにメールで証拠ムービーや残業のエクセルファイルを送ったり、気分は違法なお店を告発する警察官です笑
効果は抜群で、すぐに残業代を支払ってくれました。
さすがの社長も、弁護士の署名付きで訴えると言われれば逆らえないようです。
何も得るものがなかった最悪のブラック企業でしたが、残業代の請求方法だけは覚えられたので、まあよしとしましょう。
その後、すぐに転職活動をして、今ではごくごくまともな企業に勤めています。
皆さんも、ブラック企業に入ってしまって、サービス残業を強要されたらぜひエクセルやムービー、ICレコーダーなどで色々な証拠を残しておき、最後に告発して残業代を奪ってやりましょう。
転職にはブラック企業を避けるために転職エージェントを使いました
ブラック企業の求人はハローワークで見つけたものでしたが、後から調べた所、ハローワークはブラック企業の求人が多いことで有名だったようです。
私はその後の転職では、転職エージェントを利用しました。転職エージェントは求人の質も良く、労働法を破っているようなブラック企業に当たることもなく、きちんと転職することが出来ました。
私が利用した転職エージェントは【リクルートエージェント】です
大企業の関連会社など、ハロワにはない良い求人がたくさんあり、私のキャリアで入社可能な求人に絞って紹介してもらいました。
おかげ様で5社に応募して、2社から内定をもらうことが出来ました。エージェントの方は親身になって話を聞いてくれて、ブラック企業の話にも同情してもらいました。転職エージェントでは事前に求人チェックをしているので、そういった会社の求人を紹介することはない、と断言していました。
利用も無料ですし、最初から転職エージェントを使うべきだったな、と反省しています。
ぜひ皆さんも転職の際は、転職エージェントを利用してみてください。ハローワークは戦場です。見極める目がなければブラック企業にすぐ飲み込まれてしまいます。
あまり求人見極めに自信のない人は、転職エージェントがオススメだと思います。