中途採用の面接で、自分的には手応えがあるのに、いつも落ちてしまう…そんな悩みを抱えている人は、実は無意識のうちにNG行動を取っていたり、面接官が敬遠するようなアピールをしてしまっている可能性があります。
中途採用の面接は、意外とキャリアや職歴に自信のある人ほど、基本的な落とし穴にはまって不採用を連続で貰ってしまう事が多いです。例えば、自信過剰や演説っぽい自己PRなどは、最も不採用に繋がりやすく、かつ無意識のうちにやってしまう失敗の一つです。
面接は面接官との会話のキャッチボールが重要です。一方的に自己PRをして、さらにその自己PRが企業の求めているニーズとズレていれば、内定は遠ざかるばかりです。
今回は中途採用の面接に落ち続ける人の特徴と、無意識にやってしまうNG行動を紹介します。
基本的なビジネスマナーを忘れているケース
中途採用の面接において最も基本的なビジネスマナー。例えば、服装や髪型から始まり、面接官のいる部屋に入る時のノック、座り方、挨拶の仕方、表情など、面接のブランクがある人はこういった基本的な部分が甘いことが多いです。
「そんな基本的なところは絶対に間違えない」と自信満々の人でも、注意が必要です。というのも、中途採用の面接では、新卒や第二新卒のように面接官が甘い目で見てくれることはありません。ちょっとしたほころびが、面接官の心象、および採用の可否を左右します。
若い人であれば、少しくらいビジネスマナーに隙があっても、教育していけば直せますが、中途採用の場合は即戦力を求めているので、基本的な部分がいい加減な人は即不採用の枠に入ってしまいます。
面接官の部屋に入るケースなら、しっかりノック、挨拶、ドアのしめ方、座るタイミングなどを復習しておきましょう。面接官が後から登場するケースであれば、面接官が現れたら、しっかり立ち上がってお辞儀をして挨拶、はきはきと自己紹介する、といった立ち振舞を意識しましょう。
転職本などで予習していても、いざ本番になるとぎこちなくなってしまうこともありますから、模擬面接を受けて身体に叩き込んでおくことが大切です。
自己中心的な自己PRをしてしまうケース
企業が求める人材は、企業・職種によって異なります。
例えば物腰が柔らかく、トラブルやクレームにもしっかり対応出来る人材を求めているのに「私は新規開拓が得意で、営業ノルマは必ず達成してきました」といったフォローよりも新規開拓、数字重視の人材が面接に来たら「ちょっと私達の求めている人材とは違うな…」と敬遠されてしまいます。
30代を超えると、特に前線で活躍できるスキルの他に、社内でのフォローやリーダーシップ、管理職としての経験、スキルなどが求められますから、企業の求めている人材をイメージして自己PRする部分を考える必要があります。
しかし、そこを分析せず、自分中心の自己PRを使いまわしていると、いつまでたっても内定は得られません。
自己PRは、自分主体ではなく応募先の企業主体、つまり自分と相手の接点をリンクさせなければ、ただの自慢、キャリア紹介になってしまいます。事前にしっかり企業研究をして、応募先の企業が中途採用でどんな人材を求めているのか、自分との接点、つまりその会社に入って自分が活かせるスキルはどこか? といった部分を分析して自己PRを掘り下げることが大切です。
転職エージェントを利用して客観的なアドバイスを貰おう
こういった自分主体になってしまうケースは、独学では修正が難しいです。
面接の問題であれば模擬面接、書類の問題であれば赤字修正などを誰かにやってもらう必要があります。そこでオススメなのが、転職エージェントを利用して転職のプロであるエージェントに書類や面接のアドバイスを貰う方法です。
転職エージェントはキャリア相談、求人の紹介のほかに、書類の書き方や面接ノウハウなどをアドバイスしてくれます。応募先の企業が求めている人材や、具体的に面接でどんな質問をされるのか、といった詳細な情報も教えてくれるので、事前の対策が非常にやりやすくなります。
面接に落ち続けると「自分のキャリアには魅力が無いのか?」「転職出来ないのでは?」と不安になることもありますが、実は原因は単純な認識のズレであることがほとんどです。ぜひプロのエージェントに軌道修正をしてもらい、転職の成功率をアップさせましょう。
登録すべき転職エージェントは大手2社のみでOK
転職エージェントは数多く存在していますが、登録すべきエージェントは最大手であるリクルートエージェントと二番手のDODAの2社で十分です。
2社以上のエージェントに登録してしまうと、スケジュールが管理しきれず、求人案内のメールもたくさん来てしまい混乱してしまいますから、2社に絞っておくことが大切です。逆に1社だけに絞ると、もし自分と相性のあわないエージェントと当たってしまった時にフォロー出来ませんし、求人の選択肢も十分とは言えません。
2社を利用して、両方の求人を比較しながら並行して利用し、転職活動をするのが一番王道の転職エージェント利用法です。
大手2社は、どちらも非公開求人を多く持っているのがポイントです。
非公開求人とは、その名の通り転職サイトなどでは公開されていない求人のことで、転職エージェントが独自に持っています。非公開求人のメリットは、競争率が低いため、マッチングした時の内定率が高いこと。エージェントが人事とパイプを持っているため、面接で問われる質問や求める人材について、詳細な情報が得られる事の二点です。
公開求人に応募するよりも、ずっと転職成功の確立が高くなるので、ぜひ非公開求人に積極的に応募しましょう。
リクルートエージェントとDODAでは、取り扱っている非公開求人が異なるので、被ってしまう心配もありません。この2社でほぼ全ての非公開求人をカバー出来ますから、無駄なく求人を吟味することが出来ます。
大手2社の登録は、下記の公式ページから出来ます。
WEBで登録後、電話にて確認と簡単なキャリアの確認、メールにて面談の予定調整などが行われます。まずは気軽に登録して、どんな求人があり、自分にどの仕事が向いているのか、という点から転職準備を開始しましょう。
転職エージェントを活用することで、転職をだらだら長引かせず、スパッと民間への転職を成功させることが出来ます。
自分が本当にやりたい仕事、やりがいを感じられる仕事を選びましょう。
転職エージェントQ&A
転職エージェントは在職中でも利用出来るの?
転職エージェントは土日も営業しているため、在職中でも十分に利用出来ます。
休みに合わせてキャリア相談が出来ますし、企業の面接も、日程調整はエージェントが仲介してやってくれるので、休みが取れない等の心配をする必要はありません。
登録したら「転職しろ」というプレッシャーは強い?
悪質な転職エージェントは、転職者の都合お構いなしに、グイグイと求人を進めてきたり、希望条件とあっていない求人を投げてきたりしますが、大手2社はそのような事はありません。あくまで転職者のペース似あわせて、長く働ける+内定が出そうな求人に厳選して紹介してくれます。
もちろん、転職をしない、やっぱりエージェントではなく転職サイトで転職をする、といった選択も出来ますから、利用を恐れる心配はありません。利用を止めたい時は、エージェントに伝えればメール一本で対応してくれます。
大手2社ならば、わざわざ転職者の信用を損ねるような態度は取りません。利用を停止しても、最後まで丁寧に対応してくれます。
人間関係のトラブルなどネガティブな転職理由でもOK?
転職理由は人それぞれ異なりますが、ネガティブな理由で転職をする人は多いです。
転職本などでは「転職理由はポジティブに!」と書かれていますが、エージェントに相談する際は現職の不満、転職理由は本音でしっかり伝えましょう。転職エージェントはそういったネガティブな転職理由をフォローするノウハウを持っていますから、応募の際には上手な言い回し、転職理由を考えてくれます。
志望動機や自己PR、退職理由などは、エージェントに頼めば赤ペンで修正してくれますから、エージェントには本音で付き合うことが大切です。