化学企業の技術者である私が外資系企業に同業種転職をしてスキルアップに成功した話

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こんにちは。佐々木と申します。

今日は、化学企業に勤める技術者・研究者の転職に関する体験談として、2013年2月に日系化学企業の正社員から外資系化学企業の正社員に転職した時のことをお話します。

技術者・研究者として仕事をこなしている方で、将来のキャリアを考え「転職しようかな」と思っている人の参考になれば幸いです。

転職前の仕事の概要と、転職した理由

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私が転職前にしていた仕事は、2つあります。

1つ目は燃料電池に関する炭素系材料のコストダウン技術の確立で、2年間で20%のコストダウン技術確立が求められていました。

炭素系材料の製造方法ですが、原料の紙を何枚か重ねて有機化学試薬に含浸させ、出来上がった製品を焼成、黒鉛化します。

その後、1枚の炭素板から4等分、指定の大きさに切り出して、全数検査を行い、お客様へと納品していました。

また、焼成と黒鉛化工程で全体の1/3以上のコストを占めていました。
焼成工程では通常、炭素板と炭素板同士の接着や炭素板の変形を防ぐシート(以下、接着防止シート)を交互に200枚ずつ詰めていました。

最適条件を検討した結果、炭素板5枚に接着防止シートを1枚入れた330枚まで詰めた状態で、炭素板同士の接着や炭素板の変形が発生しないことがわかりました。

さらに、黒鉛化工程でも通常300枚詰めることができるところ、330枚まで詰める方法を考案しました。

以上2点の取り組みの結果、最終的に2年間で20%のコストダウン技術の確立に成功しました。

しかしながら、お客様が自社で炭素系材料に代わる代替材料を探索するということになり、テーマ自体が廃止になり、異動となりました。

次に、2つ目の仕事として、X線回折(XRD)装置, TEM(透過型電子顕微鏡)を用いた自社製品の分析の仕事に携わりました。

内容は、社内の全国各地の部署の方から自社製品の化学品に関する構造解析、製品不良や欠陥に関する分析依頼を受け、定められた納期に従ってレポートを提出するというものです。

技術のスペシャリストを目指す上では、将来のステップアップになる可能性がありましたが、同じような繰り返しの仕事が1年ほど続いていたある日、私は転職を決意しました。

私が転職を決めた理由

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1:今後のキャリアを考えた際に、他社製品を取り扱う機会や出張の機会が皆無と言って等しい状況だったこと。

2:自社でこれ以上のスキルアップは望めないと考えたこと

3:自社製品に加えて他社製品や海外企業との仕事も経験したいと考えたこと。

上記の3つの理由から、スキルアップ・およびキャリアアップのために、転職することを決断しました。

なお、年収的には年功序列式とトライアルと呼ばれる昇格試験に合格することでアップしていたので、不満はありませんでした。

主な転職の理由は、キャリアアップとスキルアップになります。

私が考えたキャリアプラン

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それまで私が携わっていた仕事は、研究開発、製造、自社製品に関する化学または物理分析でしたので、いずれかの業務で経験を積んでいくのが最も良いと考えました。

また、自社製品だけではなく、国内ならびに海外企業の製品も取り扱う機会があるかどうかも考慮に入れました。

さらに、日系企業から外資系企業に行くことで、国際化に対応できると考え、英語力も高めることが可能な環境を選べば、キャリアアップにつながるのではないかと考えました。

転職に応募する際のプロセスや、仕事選びで重視した点、どう自分の技術をアピールしたか、求人はなにを基準に選んだか、苦労した点など。

転職活動はハイキャリアの求人に強いエージェントサービスを1社登録しました。

私が利用したエージェントは、JACリクルートメントです。

JACリクルートメント

私が転職エージェントにJACリクルートメントを選んだ理由は、2つあります。

1つは、JACリクルートメントは外資系資本の転職エージェントであり、外資系企業に強いパイプを持っていたこと。
JACは海外各地に拠点を持っており、すべての求人ネットワークを共有しています。

そのため、外資系企業の非公開求人に強く、条件の良い求人を紹介してくれるのです。

2つ目の理由は、エージェントの知識の深さです。
転職エージェントの弱点として、技術職・専門職の価値についてエージェントが理解していない・出来ないというケースがあります。

そのため、見当違いな求人を紹介されることも、どことは言いませんが、しばしばあります。特に化学企業の技術者といった人材が、弱小のエージェントに登録してしまうと、紹介出来る求人がないor希望よりずっと低い条件の求人…というケースに陥ってしまいます。

JACリクルートメントは、その点、ハイキャリアに強いエージェントが多いので、技術者・研究者の市場価値をよく知っています。また求人も豊富で、条件も良いものが多いです。

上記の理由から、JACリクルートメント一本で転職活動を行いました。

転職に応募した企業のプロセスは、いずれも書類選考、2~3回の面接、内定の順です。
最終的に合格した企業は、面接過程は1次面接、2次面接、3次面接、最終面談と4段階のステップを踏みました。

求人ならびに仕事選びで重視した点は、先にも述べた通り、外資系企業、自社製品から他社製品までの取り扱いがあり、かつ国際的な仕事ができるかどうかです。

また、年収も前職と比べて同じかそれ以上であること、そして、未経験でも可能であることを基準に選びました。
未経験でも可能であることを基準にしたのは、柔軟性に富んだキャリア形成を図りたいと考えたためです。

実際、業務経験が不足していることを理由に書類選考で落とされる可能性があった企業はほとんど受けていません。

次に、技術をアピールする方法ですが、ある会社の面接では説明の際にホワイトボードがありましたので、事あるごとに私用していました。

面接の際、専門用語を多用することで知識をアピールすることも重要ですが、人事面接や役員面接などでは、専門用語をいかにわかりやすくかみ砕いて説明できるかも大切です。

難しいことをわかりやすく説明することも転職活動では問われます。

最も苦労した点は、会社に勤めながらの転職でしたので、スケジュール調整が非常に難しかったことです。
特に、都内ではなく郊外に勤めていたので、仕事帰りに転職面接を受けることができない点も非常に苦労した点です。

しかし、最終的に希望以上の求人に出会えて、無事、内定を頂きました。
冒頭でも書きましたが、外資系の化学企業です。

転職前と転職後で変わったこと、心境や年収、キャリア、ワークスタイル

心境は転職前と転職後で大きな変化はありませんでしたが、転職前と転職後で変わったことは、英語を使う機会が格段に増えたこと、そして、キャリアの幅が広がったことです。

実際、転職後は、毎朝、会社に行くと高頻度で英語の文書やメールが入っていました。

また、自社製品に加えて、他社製品や海外企業とのやり取りも増え、日本語に加えて、英語での仕事の機会もあったので、キャリアの幅が劇的に広がりました。

さらに、住宅手当等の福利厚生も付与され、年収もアップしました。

一方で、急な依頼等も前の職場と比べて増加したので、残業もそれなりにはありました。

これから転職をしようとしている技術者・研究者の方へ

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転職をする際、必ず、自分自身のキャリアを振り返る機会があります。

その時に、年収面だけに焦点を置くのではなく、あくまでも自分自身のキャリアを伸ばす、あるいは新しい分野に挑戦するという視点で転職を考えることにより、道が開けます。

転職をしたいと考えている人は、今の企業でやり残したことはないか、そして、転職することで得られるもの失うもの等を吟味した上で決断してほしいと思います。

最後になりますが、仕事をしながらの就職活動はスケジュール調整も含めて非常に大変です。
しかし、転職活動を乗り越えた先には自分自身が一皮むけて成長することは間違いないことでしょう。

皆さんがどうか、良い転職をして、キャリアアップをし、転職後の人生が豊かになることを願ってやみません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

JACリクルートメント 公式サイトを見てみる




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