私が転職をしたのは2014年冬、生命保険会社の営業職として丁度9ヶ月勤めた時でした。
『3年は働こう』と世の中で言われる3年の指標を持ち働いていた私にとって9ヶ月で転職、は悪であり自分の中でも考えてもみていない事でしたし、転職ができるとも思っていませんでした。
この記事は、当時の自分も思っていた、「実際どのくらい働いたら転職ってできるの?」「どんな転職理由なら転職してもいいんだろう。」という疑問の参考になればいいなという想いを持って書かせて頂きます。
その転職理由は、今いる会社で努力してもどうしようもないものなのか
2013年秋、新卒の就職活動で人材業界にいきたいという気持ちを持った私は面接という面接にことごとく落ち、考えもしていなかった他業界である生命保険の会社の営業職としてギリギリ滑り込み就職活動を終えました。
生命保険会社に入ってからも、やっぱり人材派遣業界にいきたいという気持ちは消えず、またこんなはずじゃなかったのに…、と考えていました。とはいえ転職なんて考えれず、3年働かないとどこも雇ってくれないだろうし、ここでやるしかない。という諦めにも似た覚悟も思っていました。
ただ、人材派遣業界でしたかった『人の納得感ある選択を手伝う』を、就職と保険選びと分野はかけ離れているものの、その想いは大切に持って働いていました。だから、人より多くお客様にコンタクトをとるように動いていたし、他社の保険と比較できるようわかりやすく資料をまとめる事にも拘っていました。
ただ、やっぱり気持ちを入れようとしても生命保険を売る、事に想いがはいりきらず、結局お客様が損する事を分かっていても自社商品を売る事、にもモヤモヤした気持ちを抱えきれなくなっていました。あとは1人暮らしをするのに、変動しやすい給与体系がきつかったという事も自分のモチベーションをどんどん下げていました。
ここでお伝えさせて頂きたかった事が、自分のしたい事は、今いる会社で【自分の努力次第でどうにかできる事】なのか【できない事】なのか、という事です。そしてまた、【その努力はやりきった】のか、です。
私の場合は、やりたい事に繋がる働き方を分野は違えど最大限やってみていました。だけどやっぱりしたい事は『働く選択』に関わることでしたし、『決まった自社商品しか売れない』事もどうしようもない事でした。
私はその事を面接で伝え、やりたいことに繋がる方法を考えやれるだけの事はやりきりましたが、やっぱりしたい事は『働く選択を応援する事なんです!』と強く伝えました。
また現在私は転職者を採用する企業とも多くやりとりを行っていますが、転職理由で面接通過の可否を判断するにあたってどの企業も上記の指標では見ているなと感じています。それが満たされていないと、転職してきても同じ事になるから、です。
どのくらい働いたら転職できるの?の答え
正直指標はありません。企業によって受け入れる期間は様々で、現在の景気から過去10年で最も求人票枚数がおそらくどの転職エージェントでも多い現在、においては第二新卒を採用する際は1年くらいを基準にみている企業が私の感覚として多いのは事実です。
ただ、先ほどの自分の努力でどうにもならない転職理由なのか、その努力はやりきったか、という点を満たしていれば受け入れられやすくなるというのも、私が9ヶ月で転職できた事、や私が担当させて頂いている多くの企業様が1年未満でも転職理由を見て書類通過させる場合がある、事からも事実です。
私の転職理由から、そんなやりたい事、とかはないよそれがあったからできたんじゃないか。という人もいるかと思うので付け足しです。
月に100時間近くの残業がある、それはどれだけ自分が効率を考えて動いても変えられない、だったり、給与が実績に基づいて生活できないほどになる、実績を上げる努力もしてきたが変動が大きく不安、という理由に納得した企業が書類通過させ、内定まで至ったのも見てきました。
自分が企業側の気持ちにたったときに、やっぱり長く自分の企業で働いて欲しいと思います。その意味で、やはり努力してもどうしようもない転職理由なのか、努力しきったか、を見るのは納得できる事ではないかなと思います。それをいかに納得してもらえるように伝えられるか、次第です。
また、景況感も大きく影響を与える為、もちろん景気が悪くなるといくらどんな理由でももっと長く働いている人しか通過しなくなるかもしれません。企業の需要の状況と、理由の伝え方、次第で変わりますが現状としては先ほど記載したとおりです。
在籍したままの転職活動のすすめ
転職エージェントに登録されている方の8割は現職中の方です。私も現職中に転職活動を行いました。
転職したいけどできるのか、の答えはわかりません、です。だからこそ、やりたい事があって、自分の努力ではどうしようもない事なら、えいっと実際に受けに行けってしまえばいいと思います。現職をやめない転職活動なら、時間の確保は大変ですが職がなくなるリスクはありません。是非、悩んでいるなら動いてみて下さい。
私が登録したエージェントは最大手のリクルートエージェントとDODAの2社です。
なぜ、私がこの2社に登録したのかは、下記の転職エージェントの選び方、使い方についてまとめた記事を参照して下さい。
エージェントに関しては、ほぼ下記の記事に書かれている通りだと思います。www.hazimetetensyoku.com
この記事がひとりでも多くの人が自分の納得感高い働き方をできる選択をするきっかけ、になればいいなあと思います。