50代の転職で失敗しないための心構えと具体的な転職戦略

50代での転職は、大きく二種類に分かれます。

1:同業他社にステップアップ転職
2:ドライバーや介護職、工場現場職など未経験でのステップダウン転職

1番は、40代~50代の転職において最もスタンダードな転職です。

これまでの経験とスキルを活かし、同業他社に自分を高く売り込み、年収アップとキャリアアップを狙う戦術です。

一番多いのが、日系企業から外資系企業に転職するケース。

現地の即戦力人材を探す外資系企業は、50代を高く買ってくれます。

もちろん日系企業とは文化がかなり違いますし、英語も必須になりますが、年収は200万以上アップするケースも多くオススメです。

人間関係やトラブル、経営陣との決裂などネガティブな転職であっても、年収は重要ですよね。

特に50代となれば、退職金なども見据えて高い給料を貰っておく必要があります。

しかし、もし未経験の職種への転職。あるいは自身に売り込めるスキルが無い場合は、ドライバーや介護職、工場現場職など入社ハードルの低い業界への転職となります。

50代のステップダウン転職と呼んでいますが、これはネガティブな意味で言っている訳ではありません。

もちろん年収水準は下がりますが、肩の荷が下りる、というメリットがあります。

例えば、プレッシャーの重い管理職を辞めて、一人気ままに出来るタクシードライバーに転職して幸せな働き方をしている人もいます。

ステップダウン転職は、高年収・ハイストレスから低年収・ローストレスになるので、一概に悪いとは言えないのです。

このように、50代の転職は人によって様々ですが、全ての50代の転職に通用するコツを今回は紹介していきます。

はじめに:今の時代は65歳まで働く必要があります

50代ともなると、そろそろ定年も見えてくる…と思いきや、年金の支払時期の遅れなどによって、65歳まで働く必要が出てきました。

そうなると、50代になった今、守りに入るのは『早すぎる』と思いませんか?

60歳を過ぎてもバリバリ働いて稼ぐためには、やはりキャリアについて真剣に考えていく必要があります。

重労働で、給料もそんなに貰っていない…なんて状況のまま60代に突入して、身体を壊してしまったら人生計画が台無しです。また、出世の見込みがない会社で飼い殺しにされるのも、人生の幸福度を大幅に下げます。

50代だからこそ、自分が一番輝ける仕事を貪欲に探していくべきなのです。

結婚をしていたり、子供が居たり、50代のライフスタイルは様々ですが、すべての人に共通して言えるのは『65歳まで働ける環境・キャリアを作っておくことが大事』という事です。

60代で未経験の仕事…となると、かなり大変ですから、やはり50代のうちに最後まで勤められる仕事・会社を選ぶことが重要なのです。

自分の力量を見極めよう!適正年収と働き方の分析をすべし

転職では、年収アップが大事になる…と言いましたが、人には適正年収というものがあります。

転職においてヘッドハント的な形での年収アップとなると、実は会社からの期待があなたの実力以上であり、入社してみてから高いプレッシャーを課せられる…というケースは少なくありません。

自分の力量を過信しすぎて、無理に高い年収に飛びつくと、今度は働きやすさが犠牲になってしまうことがあります。

また、高いプレッシャー、ストレスフルな働き方を辞めたくて転職したのに、年収がなまじ高いせいで労働時間はむしろ増えてしまった…という問題も、50代の転職では、しばしば見かけます。

大切なのは、自分の力量。

そして理想とする働き方です。

あなたが今欲しいのはお金なのか、それとも時間なのか、キャリアなのか…

優先順位をしっかり決めて転職をしないと、50代の転職でとんでもない失敗をしてしまいます。

この年代で転職に失敗することは、かなりの痛手になりますので、優先順位だけは事前に紙に書き出したり、プロにキャリア相談するなどして万全にしておきましょう。

50代で攻めに転じるのは大変!それでも行動した人が勝つのです

50代になると、ぼちぼち足が重くなってくる頃合いです。

人間は本能的に変化を嫌う生き物ですし、年をとると逃げ足も遅くなるもの。

しかし、人間関係のリスクや会社存続のリスク、年収が上がらないリスクや出世不可能なリスクなど、実はあなたの周りには様々なリスクがあるはずです。

リスクが無ければ、転職は考えないはずですし、何かしらの不安を読み取っているからこそ、転職というキーワードに惹かれているのでしょう。

本能的に不安を感じるということは、ほぼ間違いなく近い将来にリスクが顕著化します。

逃げ遅れて、不本意な退職…ということになれば、精神的なダメージは計り知れません。

であれば、先に自分から行動して、次のキャリアにステップアップした方が得策です。

人は何かを失う痛みには弱いので、突然の失職は次の行動へのエネルギーを奪ってしまいます。

転職活動をしておけば、次にやるべき事がハッキリ分かりますし、いざ転職してみたら今の環境の良さに気付いた…という新たな気付きを得られる事もありますので、まずは行動をしてみることをオススメします。

求人を眺めてみたり、自分のキャリアをプロに分析してもらいましょう。

あなたが知らないだけで、転職市場には様々なチャンスが眠っているかもしれないのです。

転職は在職中あるいは退職後すぐに始めよう。間を空けると頭がボケます

転職をするにあたって、退職をしてから転職活動をする場合「少しゆっくり休んでから転職活動をしよう」と一休みしてしまうと、急激にボケてしまいます。

50代の場合、一度エンジンを止めると想像以上に身体も脳もなまってしまいます。

現役時代は元気で頭も冴えていた人が、定年後に、急に覇気が無くなりボケーっとしてしまうケースって多いですよね。

あれと同じで、転職活動をする前に一休みをすると、覇気もモチベーションも失ってしまいます。ですから、在職中に転職活動を始める事をオススメします。

退職後も休むことなく、なるべく毎日、転職活動と向き合うべきです。

また、経済的にも無職期間を長引かせるのは良くありません。早期退職によって退職金をもらった場合、経済的に最初こそ余裕がありますが、徐々に貯金が減っていくと精神的にもプレッシャーになります。

株などの投資に突っ込み始めたら最悪で、せっかくの退職金も溶かす結果になってしまいますよ。

会社の再就職支援制度は使わないほうが良い

大きな会社ですと、再就職支援制度というサポートがありますが、正直言って使う必要はありません。

あれは会社側の人間が用意したプログラムですので、あなたのことを考えての支援ではなく、とにかく文句を言わせないように内定の出るところに入れてやろう…といったお粗末なサポートがほとんどです。

再就職支援を行っているリクルートは、特に口コミが悪く、早期退職した50代をさっさと適当なところに就職させて会社から紹介金を貰おう…といった態度が見て取れます。

もちろん中には良い担当者もいますが、基本的に再就職支援制度には期待しないで、自分の足で求人を探し、転職先を探すのがベストです。

受け身な人間がババを掴まされるのは、いつの時代も一緒です。

人間ドックは退職後に受けておこう

退職後、一つだけやっておきたいのが人間ドックです。

50代となると、見えない持病が隠れていて、急に発病して働けなくなってしまった…というケースもあります。健康リスクは、50代を超えたら、もはや無視出来るものではありません。

健康であれば、働き続ける事が出来ますし、少なくとも収入は確保出来ます。

普段、忙しくて人間ドックに行けなかった人は、この空白期間を利用して、短期で良いので人間ドックで隅から隅まで調べておきましょう。

社長賞などの社内の表彰は武器になる

転職において、一番重要なのは経験(スキル)ですが、意外と食いつきがいいのが社内賞です。社内賞は、例えば営業部門優秀賞など、会社独自の表彰で構いません。

下手な資格よりも、社内賞はより具体的に経験やスキルをアピールすることが出来ます。

ハローワークには期待するな!お役所体質に変わりなし

転職といえばハローワークがお馴染みですが、ハローワークはお役所仕事が基本なので、あまり親身なサポートは期待しない方が良いです。

特に求人は酷くて、法令違反のブラック企業の求人が毎月張り出されています。

ハローワークは企業は無料で求人を出せるので、悪質な企業が使い捨て目的で人材をかき集めているケースも多く、信頼は出来ません。

実際に、ハローワーク経由で就職して、過労死してしまった若者もいます。

参考リンク:
・「ハローワークの求人票に騙された」――新入社員が初任給前日に“過労運転”事故死

以下、抜粋です。

 しかし、入社翌月の昨年4月24日、夜勤明けの帰宅中に原付バイクで単独事故を起こし、死亡した。

事故があったのは神奈川県川崎市内の見通しのよい直線道路で、制限速度で走行中に車道左端から歩道にはみだし、そのまま電柱などに衝突したという。

会社のタイムカードによると、航太さんは事故前日(23日)の午前11時ごろ出社。約22時間後の24日午前8時50分ごろに退社するまで、記録上の労働時間は約17時間にのぼる。

また、事故前5日間の労働時間は平均12時間におよび、残業時間は事故前1か月間で86時間45分に達していた。

事故の原因は、ブレーキをかけた痕跡がないことなどから、航太さんの居眠り運転とみられるという。

淳子さんによると、グリーンディスプレイが求人票で示した勤務条件には夜勤の記載がなく、マイカー通勤も「不可」と明記されていた。これは、航太さんの会社選びの方針に明確に反しており、会社に騙された場合を除けば、絶対に入社しない会社だった。

このような過労死が起こり得るような会社の求人も紹介しており、体質は未だに改善されていないので、ハローワークはあくまで失業保険などの申請のみに使いましょう。

50代の転職のサポートを頼むなら、やはり民間のプロである転職エージェントが一番です。

転職エージェントを活用して転職すべし

転職活動は、書類作りに求人探し、自己分析、面接対策までやる事が盛り沢山です。

これだけ色々課題があると、何から始めていいのか分からないですよね。

そこでオススメなのが、転職エージェントを使って効率的に転職活動を行うことです。

自分にあった求人選びや、面接ノウハウの会得、書類の作り方などは、プロに教わるのが一番効率的です。

特に在職中に転職する場合は、細かい作業はプロに任せた方が楽です。

転職エージェントは、無料で利用できて、あなたにあった優良な求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは求人を出している会社から報酬を受け取っているので、利用は無料です。

転職エージェントに登録すれば、書類作成から面接ノウハウ、求人の選び方まで、転職のプロから直接アドバイスが貰えるので、転職で失敗する確率を下げることが出来ます。

メールでのやり取りが基本なので、会社にバレる心配がありません。エージェントとの面談も完全個室で、バレないよう最新の注意を払ってくれます。

また、エージェントは会社の内部事情に詳しく、例えば激務な会社や、離職率の高い会社などは事前に言及してくれます。

そのため、予め「残業時間が月10時間以下の会社を希望」など言っておけば、それにあった求人に絞って紹介してくれます。

転職初心者や未経験業種への転職にもしっかりサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもグッと効率的に転職が出来ます。転職で失敗しないためにも、転職エージェントを活用するのが一番ベストな方法です。

オススメの転職エージェントはDODAです。



DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。

大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。

また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。

就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。
エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。

また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。

DODAの登録方法について

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DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。
(名前や生年月日、住所、連絡先など)

その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。

業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。
最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。

登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。

DODA 公式サイトはこちら

転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。
自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。







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