日本は不思議な国で、高学歴で就活をしても『ブラック企業』にハマってしまったり、就活が上手くいかず既卒になってしまうケースが多々あります。
電通における東大女子の過労死事案は、数ある事例のほんの1つに過ぎず、実際にはかなりの人数の「高学歴だけど就活で失敗した組」が苦しんでいます。
「ブラック企業で使い倒されて、逃げるように辞めた」
「留学していたため、既卒での就活になったが、上手くいかない」
「就活でつまづいて既卒になってしまった」
などなど、理由は様々です。
東大、京大はもちろん、慶応、早稲田、上智…といった高難易度の私大出身者も、一歩間違えれば無職になってしまうのが日本のビックリな労働環境なんですよね。
高学歴の人が無職になって一番キツいのが、他者との比較です。
高学歴・ハイスペックの人は、周囲に無職やフリーターの人があまりいません。そのため、一人だけ取り残されたような気分になり、自己嫌悪に陥るケースが多いです。
さらに言えば、これまで勉強に多くの時間と労力を投資してきたため、無職という状態は「めちゃくちゃ損をしている」という心理を生み出します。
親にも申し訳ない。友達に合わせる顔がない。でも、なかなか就活が上手くいかない…
この負のスパイラルが極限まで行き着くと、引きこもりや鬱病といった深刻な事態を招きます。
精神的な安定を手に入れるためには、一刻も早く就活を成功させて、レールの上に戻る事です。
もちろん起業やワーキングホリデーといった裏道もありますが、やはり日本で暮らしていくなら、まずは学歴を活かして正社員のキャリアを手に入れるのが一番正規のルートになります。
今回は高学歴なのに無職になってしまった人が取るべき『就活の戦略』を紹介します。
まずは思考をゼロに戻す事が大事
高学歴なのに無職になってしまった人の多くは、しがらみを抱えています。
例えばブラック企業を退職して無職になった人なら「就活をしないと。でも、またブラック企業だったらどうしよう」
既卒になってしまった人なら「既卒での就活は厳しい。大手は諦めるか…でも中小企業に馴染めるか不安」
などなど、行動する前にあれこれ考えてしまい、足が動かないケースも多いです。
まず大事な事は、一度思考をゼロにリセットすることです。
偏見や先入観を持って就活に挑むと、必ずギャップでメンタルをやられ、モチベーションが大幅に落ちてしまいます。
ブラック企業でメタメタにやられた人ほど「どの会社もブラックに見える」と疑心暗鬼になってしまいますし、既卒で就活が上手くいかなかった人は「どうせ落ちる、受からない」と最初からネガティブになってしまいがち。
一度、学歴や今までの経験を取り払って「正社員への就職を目指す就活生」という立場に自分を立たせる事が重要です。
就活生なら、まず何をすべきか? →情報収集
情報収集はどこでやる? →転職サイトや後輩、友人などに聞く
などなど、しがらみを外して一就活生として最適な行動を考えれば、シンプルに次にやるべきこと、自分に必要なものが見えてきます。
自分を例外的存在として捉えて、あれこれ考えてしまうと、それが足かせになってシンプルに物事が考えられなくなります。
またプライドやメンツといった要素も足を引っ張ります。必死に就活する無職…なんて痛々しいところは見せたくない!と思うのは普通ですが、そう考えている事自体が痛々しい、子供っぽいのです。
「高学歴なのに無職」
「友人は立派な社会人なのに自分だけ無職」
といった考え方は、すべて取り払いましょう。
日本では無職=負け組といった価値観が強いですが、その価値観はすべてマスコミや親世代によって作られた風潮です。
そもそも、就活をしているなら無職ではなく就活生ですし、なんら責められたり恥じるべき要素はありません。
他人と比べる事は、自分を苦しめるだけです。
まずは「昨日の自分より成長した自分」に対して誇りを持って下さい。
「昨日は何もしなかったけど、今日は就活の準備をした」
これでいいんです。
後輩が大企業に就職したとか、親に文句を言われているとか、どうでもいいんです。大切なのは昨日より成長(行動)している自分を誇りに思うことです。
今まで挫折が無かった人ほど、無職になった時にネガティブになってしまいがち。
特に学生時代は、浪人でもしない限り皆横並びに動きますから、余計に他人と比べてしまうのでしょう。
高学歴の人は周囲もハイスペックなので、余計にその傾向が強いです。
もう学生では無いのですから、一度、その価値観をゼロにリセットしましょう。
地に足がつかない状態で就活をしても、上手くいきませんからね。
自分はどんな生活をしたいか?という点をベースに仕事選びをしよう
仕事を探す時、高学歴の人は「正社員ならどこでもいい!」とはなりませんよね。
なるべくキャリアルートがしっかりしていて、待遇も良いところを探すでしょう。
小売や外食など「学歴に関係なく誰でも入れる」仕事は選ばないでしょう。
それで良いのです。
そもそも、学歴は今でも強い武器になります。例え既卒になっても、高学歴という武器は一定の信頼をあなたのキャリアに与えます。
せっかく良い武器を持っているのですから、これを使わない手はありません。
小売や外食といった『学歴不問』の仕事は、自分がどうしてもやりたい!というケースを除いて、最終手段としてとっておき、まずは大卒以上の求人に絞って探してみましょう。
「どの仕事が自分に向いているか分からない」という場合は、まず仕事うんぬんを置いておいて「理想の生活」をベースに考えてみましょう。
例えば
・土日はしっかり休みたいor空いてる平日に休みたい
・バリバリとやりがいのある仕事をしたいorまったり事務作業がいい
・実家から通ってガッツリ貯金したいor場所は問わない
・転勤や海外出張?余裕!or異動は嫌だ
このように「社会人になったら、こんな生活がしたい!こんな自分になりたい!」といった点で、仕事を選り好みするのです。
よく大人は「仕事を選り好みするな!」と言いますが、私はむしろ逆だと思います。
せっかく若くて学歴もあるのに、選り好みしないでクソな仕事に就いてどうするの? と言いたいですね。
根性論を振りかざすクソジジイは放置して、ガンガン選り好みしましょう。
理想の生活、理想の自分が描ければ、それは夢になり就活のモチベーションになります。
「こういう社会人になりたい!」という理想を持っておけば、その理想をベースに会社を選ぶことが出来ます。
何も基準がないと、仕事選び、会社選びは苦戦します。
就活で一番キツいのが求人選びですから、希望条件をしっかり固めておき、ガンガン選り好みして負担を減らしましょう。
中途半端な会社に入るのが一番ダメです。
自分が「ここだ!」と思える会社を探すのが就活です。
ここだ!と思える会社に出会えれば、自然と面接にも気合が入り、内定が出るものです。
ふわふわした就活は、もう卒業しましょう。
せっかく学歴という武器があるのですから、わがままな就活を貫く勇気を持ちましょう。
就活のノウハウはプロに教えてもらうのが一番効率的です
・思考をゼロにする。
・仕事選びの基準(理想の生活)を持つ
この二点を自分なりにこなしたら、あとは簡単です。
プロにアドバイスしてもらい、それに従って就活のノウハウを吸収しましょう。
「プロ任せかよ!」
というツッコミが聞こえてきそうですが、ぶっちゃけ就活のガワの部分なんてテンプレート通り出来ればOKなんですよ。
そしてテンプレートな部分は、プロに教わってノウハウを吸収してしまうのが、一番楽で効率的です。
日本の就活、それも既卒や第二新卒の就活なんて水戸黄門やワンピース以上にワンパターンな紋切り型ですから、下手にオリジナルを入れるよりも、まずテンプレートに沿ってノウハウを吸収して、あとは実践で鍛えていくのが一番です。
よく履歴書や職務経歴書、面接対策でうんうん悩んでいる人がいますが、時間の無駄です。
就活で聞かれる質問や面接対策、書類の書き方なんて決まりきっているのですから、さっさとテンプレートにはめ込んで、別の部分に時間を投資すべきです。
どちらかと言うと、一番重要なのは求人選びですね。
山のようにあるブラック企業の求人の中から、ホワイトかつ自分にとってベストな会社・仕事を選ぶ。ここに投資しないと、どんなに面接対策を固めても意味ないです。
就職活動に必要な書類の書き方や、求人の探し方、面接ノウハウなど、いざ就職活動をはじめようとすると、分からないことも多いと思います。
そこでおすすめなのが、転職エージェントを活用して正社員就職を目指す…という方法です。
求人や総合的な就活のサポートには転職エージェントに頼もう
転職エージェントは、かつては社会人が転職をする時にしか使えないサービスでしたが、人手不足の今はフリーターや無職から就職したい! という人にもサービスを提供しており、無料でキャリア相談、履歴書などの作り方、面接の練習から求人の紹介を受けるサービスまで利用出来ます。
転職エージェントは、利用料は最初から最後まで無料です。
転職エージェントは人材を募集している企業からお金を貰っているので、求職者である私達は一円も払わずサポートを受けることが出来るのです。
転職エージェントは土日でも利用することができ、求人者はキャリア相談、求人の紹介を受けることが出来ます。
登録すると、担当エージェントがあなたの希望条件をヒアリングして、あなたにあった業界、業種、応募可能な求人などを紹介してくれます。それに合わせて、オススメの求人をいくつかピックアップして紹介してもらえるので、一緒にキャリアの方向性を決められます。
未経験OKの正社員求人はもちろん、正社員登用前提の契約社員など、様々な求人を紹介してくれるので、自分にあった就職ルートを選ぶことが出来ます。
自己分析もキャリアプランも、一人で考えると限界がありますが、就職活動のプロであるエージェントに相談すれば自分だけでは見つけられなかったキャリアの可能性が出てくる可能性があります。また、給与交渉などもエージェントを仲介して行えるので、スタート時の年収がアップする確率がグッと上がります。
時間のかかる履歴書、職務履歴書の作成も、プロであるエージェントにアドバイスしてもらえばスムーズに作成出来ますから、就職活動で最も手間のかかる部分を大幅に省略出来ますよ。
オススメの転職エージェントはDODAです。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。
エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。
(名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
経歴は正社員のみならず、アルバイトや派遣社員、契約社員でも構いません。フリーターの方はアルバイト先の情報を登録します。
上記は入力の一例です。
前職がアルバイトの人or現在フリーターの人は、雇用形態を『その他(FCオーナー、アルバイト含む)』にしましょう。
上記画像で書いた株式会社ハイデイ日高というのは、ラーメンチェーン店の日高屋の事です。
外食・小売産業に多いのですが、お店の名前と会社の名前が必ずしも一致する訳ではないので、しっかり会社名を調べてから正式名(○○株式会社)で登録しましょう。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。
最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
効率的に基礎ノウハウを獲得するためにも、プロに相談して受かるエントリーシートとはどういうものか? 面接の受け答えはどうやるべきか? という所をしっかりアドバイスしてもらう事をオススメします。