女性が転職する際にやってしまいがちなミスが『とりあえず資格を取って転職を有利に進めよう』という考え方をしてしまうことです。
はっきり言って、転職で役立つ資格はかなり限られていますし、付け焼き刃で取った資格よりも転職活動そのものに力を入れたほうが効率的に転職出来ます。
資格を神格化して「とりあえず資格」の罠にハマってしまうのは、自分に自信がない女性や、はじめて転職をする女性に多いです。
まぁ、世間では『資格取得のCM』がバンバン打たれているので、資格=有利という考えに陥ってしまうのは仕方ないことです。
しかし、元人事の私からすれば、転職において重要なのは資格よりも『求人選び』と『自己分析(面接対策)』です。
今回は転職を考えている女性向けに、なぜ資格より上記2点に力を入れるべきなのか解説します。
資格なんて社員になってから取ればいい
会社からすれば、正社員として雇いたい人材というのは得てして
『面接で前職で得た経験をしっかり喋れる』
『志望動機やキャリアに対する考えがしっかりしている』
『責任感があり、仕事をしっかりやってくれそう』
といったタイプです。
資格の有無は、正直、専門職でない限り関係ありません。
資格というのは、必要であれば社員になってから取らせるもので、面接の段階で必要なものではありません。
英語が必須な外資系企業などであれば、足切りの条件としてTOEICやIELTS、英検の資格を条件に出していますが、それも絶対ではありません。
「この人なら仕事をしっかりやってくれそうだな」
「ちゃんとしているし、信頼出来るな」
と思える人材なら、正直、資格があろうと無かろうと採用します。
それなのに「まずは資格を取ってから転職」という考えをする女性が多いです。
女性が転職を成功させるには『転職活動』そのものに集中すべき
条件のいい仕事に転職したいなら、資格に気を取られるのではなく、転職活動そのものに集中すべきです。
転職活動は、やるべきことがたくさんあります。
書類の作成から、自己分析、希望条件の設定、求人選び、面接対策…
どれも負担が大きいですが、ここをサボると転職をしても失敗してしまいます。
残念ながら、転職ノウハウが一定レベルに達していない人材は、どうあがいても優良企業には転職出来ません。
よほど美人かコネがあるなら別ですが、転職本に書いてある事をキッチリ出来ないレベルだと、お祈りを連発され、内定が出たとしてもブラック企業でしょう。
ブラック企業にしか受からないなら、転職をする意味がありません。
恐らく、転職をしたいと望んでいる女性の多くは『今より働きやすい会社に転職したい』と思っているはずです。
働きやすい会社は、得てして優良企業であり、そういった会社は希望者も多いので競争になります。
その競争に勝つためには、資格で差別化をするのではなく、キッチリと転職準備をして、面接で自分の強みや過去の職歴をしっかりアピールすることが重要です。
転職では自分に自信を持つことが大事です
女性に多いケースが、どうしても自分に自信がもてない…というケース。
「手に職もないし、前職は単純作業ばかりだったからアピール出来るポイントが何もない」
なんて悩んでいる女性は多いです。
しかし、例え単純作業であろうと、仕事は仕事。
必ずアピール出来るポイントやエピソードはあるはずです。
例えば、単純な事務作業であっても『次に作業する人が手間取らないようXXという部分に気を使った』とか『作業の効率化とミス防止のために付箋を使って工夫した』といったアピールが出来るはずです。
「そんなの当たり前でしょ」
と思い込んではいけません。
どんなに小さなアピールポイントでも、それは転職において強い武器になるのです。
誠実さや気遣いといった人柄も、面接では加点ポイントになります。
小さなことでも、自分に自信を持ってアピールしていきましょう。
資格があれば、資格取得の努力をアピールすることも出来ますが、人事からすれば特別評価する事ではありません。
新卒であれば別ですが、中途採用の場合は資格よりも『いかに仕事を効率的にこなすために工夫してきたか』という実務的なアピールの方が有効です。
ですから、資格取得にやっきになるのではなく、じっくり転職活動の準備をすることをおすすめします。
女性の転職では求人選びが一番大事
女性が働きやすい会社というのは限られています。
やはり古臭い男社会の会社も多く、一見、優良企業に見えても女性にとっては働きにくい業界・企業はあります。
もちろん、男女問わず厳しい労働条件を課すブラック企業は論外です。
転職では、こうした自分にとって働きにくい求人を避けるためにも『求人選び』が非常に重要になってきます。
どんなに転職準備をしっかりして、どこでも内定が取れるパフォーマンスを得ても、求人選びに失敗してしまえば台無しです。
正社員の場合、アルバイトのように「合わないから辞めます」とは気軽に言えないもの。
本採用された後なら、短期離職は職歴に傷をつけることになるので、なおさら気をつけたいものです。
女性の転職において、求人選びを成功させるコツは、まず希望条件を決めることです。
労働時間や年収、社風、育休制度の充実度など、どれを一番優先させるか決めておきましょう。
そうすることで「ここはダメだ」と求人の線引をすることができ、求人選びの負担がグッと減ります。
しかし、どの会社・求人が自分の希望条件にあっているか厳選するのは、非常に難しいですし時間がかかります。
同時並行で書類の作成や面接対策をしなければいけませんから、なるべく効率的にやりたいですよね。
そこでおすすめなのが、転職エージェントを活用して求人選びや転職準備をプロにサポートしてもらう方法です。
転職エージェントは、無料で利用できて、あなたにあった優良な求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは求人を出している会社から報酬を受け取っているので、利用は無料です。
転職エージェントに登録すれば、書類作成から面接ノウハウ、求人の選び方まで、転職のプロから直接アドバイスが貰えるので、転職で失敗する確率を下げることが出来ます。
また、エージェントは会社の内部事情に詳しく、例えば激務な会社や、離職率の高い会社などは事前に言及してくれます。
そのため、予め「残業時間が月10時間以下の会社を希望」など言っておけば、それにあった求人に絞って紹介してくれます。
転職初心者や未経験業種への転職にもしっかりサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもグッと効率的に転職が出来ます。転職で失敗しないためにも、転職エージェントを活用するのが一番ベストな方法です。
オススメの転職エージェントはDODAです。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。
エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。
(名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。
最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。
自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。