デザイナーと言えば、グラフィックデザイナーからWEBデザイナーなど様々な業種で必要とされている職種です。
しかし、労働条件はスキルの割に良くありません。
クリエイティブ業界ではありがちな徹夜・長時間労働・終電で帰れればラッキー…といった悪習慣が定着してしまい、また専門学校を卒業して仕事に就く人材は年々増え続けているため、景気が良くなっても、ほとんど待遇は良くなっていません。
忙しく働いても手取り20万以下。
ボーナスは出ないのが当然…。
そんな激務薄給のデザイナーを辞めたいと思ってしまうのは、当然の流れです。
しかし、いざ転職するとなると、未経験で営業や事務、企画職に転職するのか、それとも同業種でもっと良い待遇の会社を探すのか等々迷うことはたくさんあります。
デザイナーの転職でよくある失敗が、とにかく自社だけが異常なのだろう…と推測で動いてしまうことです。
転職先でも同じような悩み、悪条件でまた転職…となってしまえば、職歴が汚れてしまいますし、確実にキャリアダウンしてしまいます。
そこで今回はデザイナーを辞めたい人が転職に成功するコツと転職活動の手順を紹介します。
同業種転職をするなら『会社の労働条件』をしっかり確認することが大事です
「デザインの仕事は好きだ。でも長時間労働に耐えられない…」
「せめてボーナスが欲しい」
「年収300万以下じゃ結婚も出来ない」
などなど、デザイナーの仕事そのものに不満がない場合は、同業種転職をするべきです。
しかし同業種の場合、特にデザイナーなどのクリエイティブ業は「転職しても結局、労働時間は変わらなかった」となるケースが多いです。
広告のデザイナーなどは、やはり業界そのものが長時間労働に毒されている感があるため、大手だろうと中小だろうと厳しいのが現状です。
しかし、中には「比較的、残業が少ない」「比較的、給料が高い」会社もあります。
例えば儲かっているWEB広告会社のデザイナーなどは、待遇が良く、給料も高い求人があります。
WEB広告は比較的、お金が良く回っている業界なのでデザイナーの待遇も良い傾向にあります。また身につくスキルも現在成長しているIT関連のスキルであるため、キャリアアップに最適です。
他にも、労働条件をなるべく良くしようと社長がしっかり手綱を握っている会社など、探せば優良なデザイナー求人はあります。
さすがに残業も少なくて給料も高い…というホワイトな会社は少ないですが、今よりも待遇アップ・将来性もバッチリの仕事を見つけるチャンスは大いにあります。
重要なのは『労働条件』をしっかり求人案内の時点で確認しておくこと。
そして面接でもしっかり残業や納期を質問して聞く、会社の雰囲気などをチェックすることです。
待遇の詳細を濁す会社はブラック企業の可能性が高いので、注意しましょう。
独立という道もあるが茨の道であることは確実です
デザイナーの場合、独立してフリーランスとしてやっていくというキャリアもあります。
しかし、フリーランスの場合、自分で仕事を取ってこなければいけないため、独立したての時は仕事がなく金銭的に厳しくなってしまうケースが多いです。
昨今はクラウドワークスなど、フリーランスのデザイナーと発注したい企業をつなげるクラウドワーキングサービスの登場で仕事は探しやすくなりましたが、同じようにフリーランスのデザイナーがこぞって参加しているので単価が低く、とても生活していける稼ぎにはなりません。
スキルと実績を積んでいけば、企業から定期的に割のいい仕事をもらうことは出来ますが、全体的に見てフリーランスで生き残れるのは極僅かな人材だけです。
独立するのであれば、ある程度の貯金と実績を積んでからの方が良いでしょう。安易な独立は金銭的な危機に陥るリスクがあります。
また精神的にも組織に属していないため、将来の不安や孤独感というリスクがあります。
独立してフリーランスでやっていく!というのは茨の道です。独立はいつでも出来るので、慎重に判断しましょう。
デザイナーから異業種転職するなら事務や経理がオススメです
デザイナーをすっぱり辞めて、別の仕事に就く場合は、事務や経理といった仕事がオススメです。
事務職は給料が低く、クリエイティブなデザイン業に比べると地味ですが、やはり定時で帰れる&業績の良い会社ならボーナスも相当額出るのが大きいです。
事務職はデザイナーに比べれば、クライアントに振り回される事もなければ、納期に追われて徹夜する必要もありません。
スキルアップして経理職に転職すれば、年収500万以上も狙えます。
特に男性は経理職としてスキルアップしていく事をオススメします。昨今は男性の事務員・経理職も増えており、事務の求人も探せばあります。
事務職は求人倍率は高めですが、面接対策をしっかりやっておけば、未経験でも入れます。
「もう終電帰りは嫌だ」
「プライベートな時間が欲しい。デザインは副業でいい」
という方は、ぜひ事務職・経理職を狙いましょう。
営業をやるならルート営業に絞って探そう
男性の場合、事務職は難しそう…と感じるのであれば、営業への転職が最も間口が広いです。
しかし営業は向き不向きが激しく、特にクリエイティブ職であるデザイナー向けではありません。
営業の中でも最も楽な「ルート営業」であれば、新規顧客を開拓する必要がなく、残業・転勤もほとんど無いのでオススメです。
ルート営業とは、既に開拓された顧客をまわって注文を聞いて、工場に発注・納期を管理する仕事です。
一般的な新規開拓営業と違ってノルマが無いため、まったりできる仕事として穴場の職種です。
デザイナーから転職するなら希望条件をはっきり決めておこう
「とにかく今の仕事がキツいから辞めたい」
「デザイナーという仕事以外ならなんでも良い」
といった適当な考えで転職をしようとすると、あれもダメ、これもダメとなって結局フリーターや派遣社員に落ちてしまうケースが多いです。
転職で大事なのは、何を一番重視するか決めることです。
『希望条件を決める』ということですね。
・せめて19時には帰りたい
・年収400万は稼ぎたい
・将来性のある業界にいきたい
などなど、労働条件・キャリアなどから、何を一番重視するか決めてから転職活動をしましょう。
ただ、忙しくて考える暇がない…という場合は、先に退職計画を立てて、辞めてから転職に本腰を入れるようにしましょう。
デザイナーで徹夜・長時間労働を繰り返していると、突然、鬱病になってしまうことも珍しくありません。
体と精神を壊す前に、転職準備をしっかり始めておきましょう。
とはいえ、転職をしたことが無い人であれば、どうやって転職活動をすればいいのか分からないと思います。
転職経験者の方でも、どうやって給料がいい求人を探せばいいのか、色々と悩むことがあるでしょう。
そこでオススメなのが、転職のプロである転職エージェントを活用して、給料のいい仕事に転職する方法です。
転職を効率的に進めるなら転職エージェントを活用するのが一番です
転職エージェントは、無料で利用できて、あなたにあった優良な求人を紹介してくれるサービスです。
エージェントは求人を出している会社から報酬を受け取っているので、利用は無料です。
転職エージェントに登録すれば、書類作成から面接ノウハウ、求人の選び方まで、転職のプロから直接アドバイスが貰えるので、転職で失敗する確率を下げることが出来ます。
また、エージェントは会社の内部事情に詳しく、例えば激務な会社や、離職率の高い会社などは事前に言及してくれます。
そのため、予め「残業時間が月10時間以下の会社を希望」など言っておけば、それにあった求人に絞って紹介してくれます。
転職初心者や未経験業種への転職にもしっかりサポートしてくれるので、一人で転職活動をするよりもグッと効率的に転職が出来ます。転職で失敗しないためにも、転職エージェントを活用するのが一番ベストな方法です。
DODAは全国に拠点を持つ転職エージェントの大手で、非公開求人を最も多く取り扱っており、年収や待遇が良い企業の求人が集まっているのが特徴です。そのため、待遇の良い求人を探すにはうってつけのエージェントです。
大企業の関連会社など、業績が安定しており待遇の良い求人が多く、またエージェントのサポートも書類作成から面接での受け答えまでしっかりやってくれます。
また、求人は事前にエージェントが審査をしているので、離職率の高い企業や労働環境に問題のある企業、いわゆるブラック企業の求人に引っかかるリスクもありません。
就職活動は不安になる事が多いですし、右も左も分からない状態では、どう動いていいか分からないもの。 エージェントに登録しておけば、担当エージェントに色々と相談や質問が出来るので、心理的にもグッと楽になります。
また、非公開求人には優良求人がたくさんありますから、DODAを利用することで思わぬ求人と出会えることがありますよ。
DODAの登録方法について
DODAに登録する場合、公式ホームページから『登録する』を押した後、基本情報を入力します。 (名前や生年月日、住所、連絡先など)
その後、直近の職務経歴を書くのですが、前職の経歴を登録します。
業種・職種・年収の欄は、大体で構いません。 最後の欄にある『自由記入欄』には、連絡出来る曜日・時間帯などを書いておきましょう。
登録終了後、担当エージェントから電話orメールにて連絡が入り、面談の日程を合わせてサポートを受けることが出来ます。
DODA 公式サイトはこちら
転職エージェントに登録して、ぜひ一度、面談を受けて応募可能な求人を紹介してもらいましょう。 自分が入社可能な求人を見れば、人生の選択肢がぐっと広がりますよ。
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