育休が取りやすい会社に転職する事の勧め。総合職でバリキャリのOLは結婚・出産後のキャリアまで考えて行動しよう

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日本政府は1億総活躍社会という、女性の社会進出を大きなテーマに掲げています。
昨今、女性は一般職が基本、結婚したら退職して家庭に入る…といった生活スタイルは少数派となり、女性でも総合職、バリバリ残業をしてキャリアを築き、お金を稼ぐというのが一般的になってきています。

もちろん、その背景には女性に仕事を任せる、女性を活用する、という企業・文化の変化があったのも事実です。

 しかし、実際は男性の平均年収が下がり、子供の教育資金・コストは下がっていないので女性も働いて家計を支えざるを得ない…というネガティブな要因も含んでいます。

特に都市部では、頼れる祖父母がいないケースが多く、子育てを夫婦のみでやっていかなければいけません。

人間の赤ん坊というのは弱い生き物です。
生まれて数時間で立ち上がる他の動物と違い、保護がなければ何も出来ず、時間と手間、そしてたっぷりの愛情をかけて育てなければいけません。

そして、子供に良い教育を与えたいと思ったら、やはり相応のお金は必要になってきます。

最低でも600万。贅沢を言うなら年収700万以上はないと都市部で子供を育てていくのは難しい、というのが現状です。

都市部で子育て、というのは厄介なもので、住宅のコストが地方よりも高く、しかし仕事もたくさんあり将来の発展が見込めるので移動も出来ない…というジレンマを抱えることになります。

通勤や生活、その他なにかと便利な都市部に家を買って、子供は私立に入れて塾や習い事に通わせて…となったら、一人が限界。共働きをしないと、とても家計の帳尻が合わないのも理解出来ますよね。

男性が正社員、女性はパートや派遣で補助的に…というのは、もはや破綻した生活スタイルです。
現在は男性も女性も正社員。どちらかがコケても大丈夫なように保険をかけつつ、二馬力で限界まで世帯年収を高めるのがスタンダードなのです。

 そこで問題になってくるのが、育休や育休明けの仕事の問題です。

前置きが長くなりましたが、今回は結婚・出産後の女性のキャリアについて考え、育休が取りやすい会社に転職する事を私が勧める理由について紹介します。

日本は育休が非常に取りにくい国です

育休は会社によって制度が分かれており、どの会社でも必ず育休が取れる…という事にはなっていません。
残業代が出る会社と出ない会社があるように、国が法律で育休を義務化しても、現場では浸透していないケースが多々あります。

参考までに、育休制度がある会社の規模と、取得率を下記にまとめました。

従業員5人~29人・・・67.3%
従業員30人~99人・・・93.0%
従業員100人~499人・・・98.4%
従業員500人以上・・・99.9%

育休制度あり企業での育休取得率・・・40.4%

こうして見ると、育休制度自体は、中堅以上の会社なら必ず存在するようです。
しかし、実際に取得率を見てみると半分以下、すなわち何らかの事情で育休を取れず、退職した人が半分以上もいるということです。

残念ながら、育休が取れるか取れないかは会社の雰囲気、文化、育休取得の前例などによって左右されることが多く、コンプライアンスのしっかりしている大企業ほど育休が取れて、それ以外はブラックボックスと化しているのが現状です。

有名な企業でも、サービス残業を強要されて問題になっているケースはよく耳にしますよね。
日本のグレーな労働環境では、育休は残業代や有給と同じく取りやすい・取りにくいが会社によって異なるのです。

「女性は妊娠・出産したら辞めてもらう」
「パート・アルバイトに降格させる」

上記のようなマタハラ、マタニティーハラスメントが平然と行われているケースもあります。

会社からすれば「1年以上も育休で休んで、その間の人手不足はどうするんだ。正社員を雇うにしても復帰後に余ってしまうだろう」という理屈なのでしょう。

日本の守られすぎた雇用(正社員)の弊害が、育休取得の難しさ、そして育休後の職場復帰の難しさを助長させているのです。

あなたの今いる会社、育休制度はありますか?
育休取得の前例はありますか?
育休後、復帰した社員はいましたか?

マタニティーハラスメントや退職強要は、他人事ではありません。

このような背景があることをよく理解して、今後のキャリアをしっかり考えて行動することが大切です。

育児に理解のある企業に転職するという選択肢

私の友人に、広告大手の総合職に勤めていた20代のバリキャリの女性がいたのですが、28歳の時に突然、中堅の食品メーカーに転職しました。

彼女の勤めていた広告会社は、40代まで働けば年収1000万超えも固く、就活生にも人気の大企業だったので、なぜキャリアダウンの転職を? とその時は疑問に感じました。

しかし、よくよく聞いてみると、その広告会社は総合職であれば毎日深夜まで残業することも珍しくなく、育休は形だけあれど、復帰後は閉職に異動させられる…という慣習があったようです。

一方、転職した先の食品メーカーは、育休は3年取得可能で、復帰後も無理なく働けて、かつキャリアアップも可能と万全の体制が取られており、結婚・出産後の待遇を考えて異業種転職を決断した…とのこと。

彼女のように、バリキャリだけど結婚・出産を考えてキャリアチェンジを行う人は意外と多いもの。
子供を作らず総合職として一生独身でバリバリ働く…という覚悟がある女性なら問題ないのですが、結婚したい、子供がほしい、かつ仕事も捨てたくはない…という女性は、キャリアの軸に『育休・育休明けの復帰』というテーマを組み込みましょう。

もし、今の会社で『育休を取るのが厳しい』または『育休は取れても復帰後のキャリアが厳しい』ようであれば、早い段階で転職をして結婚・出産前にキャリア復帰の地盤を作るための転職を実行しましょう。

子供が出来てから考えればいい、保育園に入れればいい、実家に預ければいい…

そんな考えは甘いです。
正社員というキャリアを活かし、かつ子育てとキャリアを両立させるなら、結婚・出産前からしっかり環境を整えることが、両立を成功させるコツですよ。

しかし、転職といっても何から始めればいいのか分からないもの。
そこでオススメなのが転職エージェントに登録して、おすすめの求人を紹介してもらう事です。

転職エージェントに登録して転職をサポートしてもらう

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