昔から人の命を救う消防士に憧れて、消防士に就職した…という人は多いですよね。
消防士は肉体的・精神的にも厳しい仕事で、火災という危険な現場で働かなければいけない難しい職業ですが、人の命を救うという大きな使命を持ったやりがいのある仕事です。
しかし、それだけに使命感や誇り、命をかけて消防士という仕事を続ける強い意志がなければ、勤まらない職業です。
一度でも「消防士を辞めたい」と思ってしまったら、ダラダラ続ける…という選択肢が他の仕事より選びにくいと言えるでしょう。
また消防士は警察官と同じく、縦社会で人間関係のトラブルも現場によっては悩みになります。
特に新人時代は、先輩や上司と折り合いがつかないと、強いストレスになることもあります。
火災現場で死に直面して、恐怖感を覚えてしまう人もいるでしょう。死に直面する仕事に従事する者は、ストレスもそれだけ強く、良くも悪くも向き不向きがはっきりしている仕事です。
そのため、消防士という仕事を辞める人も多いです。
しかし、元消防士の肩書では、どんな仕事に就けるのでしょうか?
また転職ではどんな戦略を立てて動けばいいのでしょうか?
今回は消防士を辞めたい人が転職で成功する方法を紹介します。
周囲から転職に反対されても、辞めたいと思っているなら転職するべき
消防士は公務員ですから、辞めるというと家族や友人から反対されることも多いでしょう。
しかし、消防士や警察官といった使命感を求められる仕事は、公務員といえど高いモチベーションがなければ勤め続けるべきではない仕事です。
例えば、役所の窓口業務で、少しくらい手を抜いても人は死にません。
しかし消防士の場合、モチベーションの有無によって致命的なミスにつながり、自分、または誰かの命を危機に晒すリスクが出てきます。
そのため、消防士という仕事にやりがいや誇りを感じなくなったら、ダラダラと続けるのではなくスパっと辞めて、転職をしたほうが賢明でしょう。
自分の進路を決めるのは自分自身です。他人の声は無責任ですから、いざ反対されても辞めると決めたらしっかり退職しましょう。
消防士からの転職は肉体労働・デスクワークどちらも可能です
消防士というと、やはり体力が大きな武器になりますから、肉体労働系のしごとに転職しやすいというイメージがありますね。
実際、引越しや物流、ドライバー、警備員、土木作業員など体を使った仕事に転職する人が多いようです。
しかし、もちろん営業や事務、IT技術者などのデスクワークに転職することも可能です。
未経験からの入社になるので、年齢によっては最初のハードルが高いかもしれませんが、消防士という厳しい仕事をやってきた職歴は転職市場では良い評価を受けるので、未経験OKの求人に絞って転職活動をすれば問題なく内定が取れるでしょう。
大切なのは、今後、自分がどんなキャリアを積み上げていきたいか、という点です。
年収はいくら欲しいのか、休みはどれくらい欲しいのか、体を使う仕事と頭をつかう仕事どちらがいいのか等々、おおざっぱでも良いので、希望条件を書き出しておきましょう。
方向性が少しでも決まっていれば、求人を見た時に自分の条件と一致するものをピックアップ出来ます。
転職の際は、まず軸を決めてから動くことが大切です。慌ててやみくもに動いても、不採用のメールが積み重なるだけですよ。
職務経歴書には消防士として取り組んできた事をしっかり書けばOKです
元消防士ですと、職務経歴書に何を書けばいいのかわからないですよね。
しかし、何ら難しい事はありません。消防士として活動してきた内容。どんな事に気をつけながら仕事をしてきたか。そこで培った能力や気付きを、どう新しい仕事に活かすのか…という点をしっかりまとめれば、魅力的な職務経歴書になるはずです。
むしろ重要なのは、志望動機です。
消防士からの転職は、必ず異業種転職になりますから、面接官は「元消防士の人が、どうしてうちの会社(仕事)に応募してきたんだろう?」と理由を求めていきます。
そこで「なぜ数ある求人の中で御社を選んだのか」という点を明確に話せなければ、内定は得られません。
会社の行っている業務や、その仕事は誰のために行われていて、どんな社会的意義があるのか。消防士として培ってきた能力をその仕事でどう活かせるのか、という点を中心に文章を組み立てていきましょう。
しかし、転職がはじめての場合、どうしても書類作成や求人の選び方、キャリアの方向性などを考えるのは一人では難しいですよね。
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