商社といえば、就活における人気業界の一つで、30代で年収1000万を超える高給で有名です。
三菱商事、住友商事、伊藤忠、三井物産など名立たる企業が並ぶ商社で、内定を勝ち得た就活生は「勝ち組の仲間入りだ」と喜んだ事でしょう。
しかし、どんな仕事にも向き不向き、デメリットはあります。
商社は総合職であれば高給である代わりに、大変な作業量をこなさなければなりませんし、転勤、海外転勤も当たり前。
残業代がキッチリ付くとはいえ、長時間労働や体力を必要とする連日の仕事に、脱落してしまう新入社員も多いです。
また商社の文化は基本的に体育会系で、お酒の付き合いも多く、上下関係は厳しい傾向にあります。
この文化に慣れない、文化系の学生などは離職率が特に高いようです。
他にも、保守的な空気、組織に依存した空気を嫌ってベンチャー企業に転職する商社マンもいます。
前向きな転職にしろ後ろ向きな転職にしろ「商社の仕事に向いてないな」「商社辞めたい」と思ったら、転職を視野に入れて行動しましょう。
今回は商社を辞めたい人・商社の仕事に向いていない人が転職を成功させるコツを紹介します
転職例:総合商社から『外資系企業の総務』に転職したケンドリックさんのケース
商社から総務に転職したケンドリックです。
総合商社のバリバリ仕事するスタイルと、体育会系の気質に疲れて、入社7年目、30歳の時に外資系企業の総務に転職しました。
「男なのに総務?」
と疑問に思う人もいると思いますが、意外と男性の総務は需要ありますよ。
特に、英語の読み書き、簡単な会話が出来ると、外資系企業の総務部に転職しやすいです。
私は昔から『文化系』タイプで、あまりプライベートを犠牲にしてまで働くタイプではありませんでした。
そのため、手堅い商社に就職したものの、ストレスは常々感じていました。
いくら年収1000万を超えるからといって、この働き方はキツい…。
そう感じて、7年目に転職エージェントに相談しました。
最初は、メーカーの営業などに転職して少しでも労働時間を減らそう、と思っていました。
しかし、エージェントと打ち合わせをしていくと、ふとエージェントが外資系企業の総務の求人を紹介してくれました。
「外資系企業の総務なら男性でも受かるし、日系企業よりずっと年収が良い」
「ケンドリックさんは英語が出来るので内定する可能性が高いです。ワーク・ライフ・バランスの良さも希望条件に一致します」
それから、トントン拍子で面接に進み、内定を頂きました。
総務は未経験でしたが、英語が出来る事と元総合商社というバックボーンを買われたようです。
総務の仕事は、はっきり言って地味です。
社員研修や、海外から来るビジターの対応。ビザの手続。
社労士との打ち合わせ。
本社から送られてくる資料を翻訳して社員に共有
などが主な仕事です。
本社が海外にあるため、その中継としての役割が強いですね。
商社時代に比べると、仕事の負担はずっと少なく、残業もほとんど無くなりました。
その代わり、大きな取引を担当したり海外出張でバリバリ稼ぐような事も無くなったので、仕事へのやりがいは減ったと思います。
私は仕事よりプライベートを重視したいので、今のポジションに満足しています。
定時上がりや転勤嫌いは商社に向きません
商社に入ったものの、予想以上に仕事が忙しかったり、転勤が嫌になってしまうケースは多いです。
特に新卒で入った人は、残業がどれくらい辛いのか分からず、また出張などの体力的負担も予想不可能ですから、入ってみて「きつすぎる!」と心が折れてしまう事も多々あります。
商社は何でも屋で、営業方法は泥臭いです。
取引先と酒を飲んで接待したり、ヘルメットを被り現場に入ったり、海外出張で日本に戻るのはたまに…という事も。
やりがいがあり、高給が約束された商社マンですが、ワークライフバランスなどあってないようなもの。バリバリ仕事が出来る人以外にはオススメ出来ないです。
商社で生き残れる人は、自分の仕事に誇りを持てる人で、多少のプライベートの犠牲は致し方なしと割り切っています。
自分が商社、もとい日本を担っているんだ! と言い切るくらい、組織への忠誠心、使命感が強くないと勤め続けるのはムリでしょう。
残業時間は部署によって変わりますが、某商社では残業月100時間~200時間になることもザラで、年収は20代でも700万以上と高いですが、仕事漬けは避けられないようです。
休日出勤も当たり前。
儲かるためなら何でもやるのが商社マンです。
そういったバリバリな雰囲気が合わないのなら、転職するのがベストでしょう
給料や信用は高く30代前半でマイホームを建てる人も多い
その代わり、商社は高給・銀行からの信用もすごいので、30代前半でマイホームやマンションを購入する人も多いです。
しかし、転勤が多いので、家族に家を任せて単身赴任するスタイルが一般的なようです。そのため、子供の成長をいつも見ていたい人には不向きでしょう。
良くも悪くも、極端に仕事に振れているのが商社という世界です。
昔ながらの「男が稼ぎ、女を養え」というスタイルで、奥さんとしては頼りがいがある反面、あまり家にいないので寂しいと感じるかもしれません。
商社マンのやりがいに共感出来ないなら転職を
このように、商社の仕事は一長一短。
自分のアイデアで儲けを出したい。途上国発展に貢献したい。世界各国でビジネスがしたい。大規模な事業に携わりたい…そんな野望がないのならば、異業種に転職するべきです。
商社は厳しい世界です。
ダラダラと惰性で働ける世界ではありません。
もし、商社を辞めたいと思ったら、新卒で入ったばかりであろうと早めに切り出すことをオススメします。
短期離職などのペケがつくと転職が難しいのでは? と思う方もいますが、実は元商社マンというのは転職ではかなり強い肩書なのです。
商社は入社へのハードルが高く、中で行われている仕事も厳しいですから、必然的に転職では有利になります。
また商社のビジネスは全ての仕事に通じるといっても過言ではなく、あらゆる業界で身につけたスキル、行ってきた仕事の経験を活かすことが出来ます。
商社からの転職先として多いのが、メーカーのルート営業です。
メーカーはカレンダー通りの休みで、ルート営業なら残業も少ないですから、商社よりグッとワークライフバランスを整えることが出来ます。
ワークライフバランスの整ったベンチャー企業に転職する人もいます。
業績の良いベンチャー企業では、ワークライフバランスを意識している会社も多く、ベンチャー企業=激務というイメージを覆しています。また商社と違って縦社会の色合いが強くない、個人主義な空気もあるので商社の雰囲気が合わなかった人には意外と馬が合うようです。
もちろん、年収の面、信用の面では転職をすると落ちてしまいます。商社ほどの高給となると起業するくらいしか選択肢がありません。
しかし、ワークライフバランスを求めている方。家族と過ごす時間を大切にしたい方。体育会系の雰囲気がダメな方は商社から転職するのが良いでしょう。
さて、転職といっても転職するには様々な手順を踏まなければいけません。履歴書・職務経歴書を作り、条件に合う求人を探して面接対策をして…となると、やはり負担が大きいですし、最初は右も左も分からないですよね。
そこでオススメなのが、転職エージェントを利用して転職をサポートしてもらう方法です。
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