家から勤務地への通勤経路って、案外気にしない人が多いのですが、実は通勤がハードだと、日々のストレスや疲労の蓄積のみならず、離職率にまでつながってしまうことは科学的に証明されています。
「ちょっと遠いけど、内定貰えたし、ここにしよう!」
「会社まで通勤1時間半だけど引っ越すのも面倒だし、我慢しよう」
ちょっと待って! こういった通勤を甘く見るのはとても危険です。
通勤が遠かったり満員電車の路線だと、恐るべきデメリットがあります。その理由を見て行きましょう。
1:家に帰る時間が遅くなる
仮に通勤が片道1時間だとすると、行き帰りで2時間の時間を通勤電車で過ごすことになります。1時間くらい我慢出来ると思っていても、実際は平日毎日、朝晩と自由時間が1時間ずつ削れていくのは辛いものがあります。
通勤が30分だったら、朝は30分余裕が出来るし、夜も夕飯が早く食べられる……
通勤電車の中で有意義に過ごそうと思っても、周りに人が居て休むことも出来ず、かといって読書するスペースも無かったり、結局、スマホでゲームをしたりぼーっと広告を見ることしか出来ないのが現状です。家族サービスも出来ず、ただ帰って夕食、風呂、寝るだけ…というサイクルになってしまうことも多々あります。
2:満員電車のストレスが蓄積
満員電車はストレスの宝庫です。人にはパーソナルスペースというものがあり、自身の身体から一定の範囲内に見知らぬ人がいると【闘争本能】が働いてアドレナリンを無駄に放出してしまいます。
アドレナリンは、戦ってる最中やエキサイトしている時に発生する脳内物質で、痛みなどの感覚を和らげるかわりに気分をイライラさせてしまう効果があります。
こうなってしまうと、ストレスは時間が経つごとにドンドン上がっていきます。
特に都内の満員電車だと、乗り降りも激しくじっと耐えることすら困難です。
3:トラブルに巻き込まれやすい
そんなイライラの集合体である満員電車ではトラブルが起きやすいです。よく聞く痴漢冤罪だけでなく、押した押さないの言い合いや喧嘩なんかも日常茶飯事で、仮に巻き込まれてしまったら怪我をしてしまったり、加害者になってしまう場合もあります。
そんなリスクを避けるためには、なるべく通勤時間を削るべきです。
4:台風や大雪時にタクシーで帰れない
台風などで電車が止まった際、30分程度の距離ならタクシーで帰宅することも可能ですが、60分近い通勤時間だとタクシーで帰宅するのは困難です。
帰宅難民になり、会社で寝泊まりするハメになれば、気分は最悪です。
結論:通勤時間は60分が限界
田舎であれば60分でも悠々自適ですが、都内であればそうはいきません。実際に筆者が悪名高き田園都市線で通勤していた時は、渋谷につく頃には疲労困憊の状態でした。
私の体感では、30分を超えると疲労が蓄積されていき、60分以上になると仕事にも支障が出てきます。集中力が減り、ミスを繰り返してしまいます。これで上司に叱咤でもされれば、離職も視野に入ってきてしまいます。
もし転職先への通勤時間が60分以上であるならば引越しをするべきです。最大でも通勤時間は片道30分に設定しておかないと、せっかくの転職が台無しになってしまうかもしれません。
ただ、マイホームを買ってしまった人は通勤時間を理由に引っ越すことは出来ないので、なかなか難しい問題になると思います。
マイホームを買う時も、ぜひ通勤時間のことを視野にいれて家を買って下さい。埼玉や横浜などのベットタウンや東京郊外に家を買う人が多いようですが、実際に通勤をはじめて後悔する人も少なくないようです。
もし、まだマイホームを購入しておらず、賃貸住みで有楽町or東京駅近辺に通勤予定の方は、ぜひ下記の記事を参考にして通勤が楽&家賃が安めの場所をチェックしておきましょう。
・有楽町に通勤するのに住みやすい&家賃が安い場所はどこ?通勤ラッシュを避けるための東京賃貸探しの豆知識
田園都市線で通勤していた管理人が語る、田園都市線の混雑の酷さの詳細は下記の記事をどうぞ。
余談:関西は通勤ラッシュが少し楽
都内の通勤電車の混雑ぶりは有名ですが、関西は多少混雑率が低い傾向があります。企業が大阪に集中しているので、大阪への通勤ラッシュは満員電車のようですが、それでも都内より20%近く混雑率が低いのはとてもうらやましいことです。
今後は関西にも人口が広がると良いのですが、日本の東京一極集中はまだまだ続きそうですね。
「もう満員電車がイヤ!」
「通勤がキツすぎる…」
と限界を感じている方は、転職を検討したほうが良いかもしれません。
60分以上の通勤時間は大きなストレス原因になりますから、思い切って転職して職場そのものを変えてしまうのも有りですよ。
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