転職において、多くの人はネガティブに捉えてしまいがちです。というのも、特別なスキルを持っていない人だと、何社受けてもなかなか内定が取れず、自分が無能なのではないかという自己否定を覚えてしまうからです。
しかし、特別な資格や職歴が無くても、精神的な健康――つまり、気力がある状態ならば転職の成功率がグンとアップします。
無気力状態では思考力が低下する
人間は失敗が連続して起こると、何回やっても無駄だ、と諦めてしまいます。期待値が低いのに無理やり行動しても、思考が働かず、うまく力が出せないものです。
無気力な状態になると、人の脳機能は低下します。また、やらなければいけない、という強制も、脳に無理な負担をかけてしまい、最悪の場合は鬱病のような状態になってしまいます。
働かなければならない、という社会的圧力は、害悪以外の何ものでもありません。
転職において、焦りは禁物であり、こういった圧力で焦ってしまうと、転職先を吟味することも出来ず、自分の希望とはかけ離れた転職先に入ってしまったり、せっかくの転職のチャンスを台無しにしてしまいます。
転職とは、人生の分岐点であり、能動的に自分の道を選ぶチャンスです。
それなのに、自分の希望を押し殺して社会的圧力から逃れようと、適当に職を決めてしまうことは、その人自身にとって大きな損失になります。
精神的な病みは面接官にも伝わる
どうせ落ちる、と思っていると、履歴書や面接で無意識に出てしまうものです。そうなると、せっかく入社のチャンスがある面接でも、悪印象を抱かれて内定を取り逃してしまいます。
履歴書にしても、内容を吟味する気力が無ければ適当になってしまいますし、面接も受け答えを練習するモチベーションが無ければ、やっつけな受け答えしか出来ません。
転職において最重要事項は、資格でも職歴でもなく、転職に対するモチベーション、精神的なパワー、気力です。
転職はまず精神を整えるところから
ブラック企業や人手不足による激務で、逃げるように退職した人は、すぐに転職しようと思ってもモチベーションが出ないことが多いです。
真面目な人ほど「早く働かなければ」と思ってしまい、無利子て転職の準備をしがちです。
しかし、大事なのは、まず精神を癒やし気力を充実させること。
休養したり、短期のバイトでお金を稼ぎつつ、次はどういった仕事がしたいか、転職先に求める待遇の条件は何か、といったことをゆっくり考え、能動的に転職する準備をすることをおすすめします。
前向きな精神状態では名案を閃きやすい
気力いっぱいの状態だと、面接での受け答えの際、自分の考えをしっかり伝えることが出来ます。予期していなかった質問がきても、機転の効いた答えが閃きやすく、内定率も高くなります。
資格を取るにしても、前向きな状態なら思考力も高くなり、効率よく資格習得することが出来ます。
転職を「めんどくさい」イベントと捉える人が多いですが、転職は自分で新しい職場を選べる貴重なチャンスです。まずは精神を整え、気力をたくわえるところから始めましょう。
怠けることはプラスにはなりませんが、人間の脳には休養が必要です。メリハリをつけて転職活動を行いましょう。